業界で働く女性はこれまで、どれほどの辛酸をなめてきたのだろうか。香西咲さんのうったえによって、いま、業界はかわろうとしています

2017年1月12日のブログで、ゆらりなさんというかたが書かれた文章の一部を引かせていただきました。

(再掲)
<ゆらりなさん。改行を施しています。>
18で顔ばれもしないし流出もしないと言われてavに出ました。
しかしネットに公開されてました。
無修正でした

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これは、弁護士ドットコムの「みんなの法律相談」に寄せられたものです。
読了後、ページの末尾にある「この相談に近い法律相談」という箇所を一瞥しました。
以下のリンクが気になりました。

「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」

開きました。
いまから1年ほど前の書き込みのようです。
投稿日は、2016年1月12日、となっております。
通覧しようと思いました。
残念ながら、ゆっくりと読んでいる時間がありません。
辞去しました。
本日、ふたたび、おとずれました。
中身を検(あらた)めました。
ぼくは、ひとつ、息をつきました。
予想どおり、業界人の不徳義な悪行がつづられています。
ご自身の憂いを吐露されたのは、ロシブルさんというかたです。

(2016年1月12日 弁護士ドットコム「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。ロシブルさん>
ある程度の説明を受け、撮影も終わりました。
しかし、自分の配信されたものを見るとそれは無修正カテゴリーに属していました。
無修正はするつもりはないとハッキリ言っていたし、なんの説明もありませんでした。

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(再掲)
なんの説明もありませんでした

当然かもしれません。
業界人にとっては、これが生命線(物事が成り立つか成り立たないかの分かれ目で、絶対に守らなければならない地点)なのですから。
現在は、出演強要問題が喧(かまびす)しいです。
なんの説明もありませんでした
いま、このような不埒な行為をかえていく動きもあるようです。

(2017年1月14日 ZAKZAK「【激震!!AV業界最前線】地下潜伏業者はびこる危険 抜け道を探して発展していた業界…過激な撮影も」より、引用。改行を施しています。)

「これまではマネジャーと女優が現場に来て、マネジャーに話を通せば撮影に入れましたが、女性支援団体などから、AVメーカーに対して、現場で改めて女優と出演承諾の契約を結ぶように要請が来ているそうです。メーカー側も最大限応じる方向なのですが、現場で撮影の内容や補償などを逐一説明するうちに、女優の気持ちが変わってしまい、撮影がとんでしまうこともあるようです」
とAV制作会社関係者。

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(再掲)
現場で撮影の内容や補償などを逐一説明するうちに、女優の気持ちが変わってしまい、撮影がとんでしまうこともあるようです

嗤(わら)うしかありません。
これまで当該業界がいかに、悪徳(道義にそむいた不正な行為)で栄えてきたのかということがわかります。
はなしをロシブルさんにもどします。

(2016年1月12日 弁護士ドットコム「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。ロシブルさん>
しかし担当者は、
きちんと説明した、
現場でも説明は必ずしている、
契約書にも書いてある、
私たちは悪の仕事はしていない
と言い切っています。

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(再掲)
きちんと説明した
現場でも説明は必ずしている

昨年の8月初旬のことです。
HRNは、IPPA(メーカー団体)に対して、2回目となる申し入れをおこないました。
要望のなかに、つぎのような項目がありました。

(2016年9月18日 伊藤和子弁護士のブログ「AV強要被害問題は今、どうなっているのか」より、引用。改行を施しています。)

4)制作過程での人権侵害・意に反する性行為の強要を防止するため、全過程のメイキング映像を録画して、保管する。
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(再掲)
全過程のメイキング映像を録画

重要な指摘です。
ちなみに、「全過程」のなかに、契約をかわす場面はふくまれるのでしょうか。
業界人は、ロシブルさんに対して、
きちんと説明した
現場でも説明は必ずしている
と、うそぶいた(とぼけた)ようです。
ロシブルさんにかぎらず、ボイスレコーダー等による録音は、必須かもしれません。

(再掲。ロシブルさん)
契約書にも書いてある

いったいどのようなことが記されていたのでしょうか。

(2016年1月12日 弁護士ドットコム「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。ロシブルさん>
私は一切説明を受けていないと断言できます。
ただ契約書についてですが、1枚現場で書いたもので全文英文のものがあり、内容は変わらないからと言われサインしたのを覚えてます。
それに書いてあったと言われても困ります。
でも担当者にあの英文の契約書かと聞くと話を逸らされます。
動画は既に配信されていて、無修正画像も色々なサイトに出回っていました。

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女性の悲嘆に対して、弁護士はどのように答えたのでしょうか。
その前に、ゆらりなさんの件をみてみます。
複数の弁護士が有益な回答をおこなっています。

2016年12月22日 原田和幸 弁護士
弁護士に入ってもらって、交渉してもらったり、裁判をすることは考えられます

2016年12月22日 八坂玄功 弁護士
一刻も早く弁護士に依頼されることをお勧めします

2016年12月22日 大和 幸四郎 弁護士
被害者の会等に相談するのも一方法と思います

2016年12月23日 八坂玄功 弁護士
法律扶助が利用できる場合が多いと思いますから、手持ちの費用がなくても、早く弁護士に依頼してください

つぎは、1年前に同種の相談をおこなったロシブルさんの場合です。

(2016年1月12日 弁護士ドットコム「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」より、引用。改行を施しています。)

<2016年1月12日。弁護士A>
心中お察し申し上げます。支援団体があるようです。
https://www.bengo4.com/other/n_3912/
うまくいくことを祈念しております。

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返答したのは、この「弁護士A」さんだけです。
ほかにはいません。
ゆらりなさんのときのように、多くの方からあたたかいことばをかけられる、ということはなかったようです。
不思議なことに、この弁護士は、自身の名前をあきらかにしていません。
匿名です。
何か都合の悪いことでもあるのでしょうか。
支援団体があるようです
うまくいくことを祈念しております
1年前になされた回答です。
おそらく、これ以上のことは答えられなかったのでしょう。

(2016年1月25日 賃金と社会保障「まだ可視化されていないアダルトビデオ産業の性暴力被害と若者の貧相」より、引用。改行を施しています。)

<22ページ。PAPS世話人 宮本節子さん>

(略)抜け出したいと弁護士に相談する例もあるが、多くの弁護士は、外形的な契約行為が整っていることを理由に受認することを断るのが実態である。
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上述の弁護士は、「弁護士A」と名のりました。
本名を書くと、弁護の依頼があるかもしれません。
もしもそうなると、こまります。
引き受けることはできません。
それを避けるために、弁護士は、自分の名前を秘したのでしょうか。
支援団体があるようです
支援団体を教えてあげただけでも、この弁護士は実直といえます。
ロシブルさんは、支援団体(PAPS)にたどりつくことができたのでしょうか。

(2016年1月12日 弁護士ドットコム「AVが意思に関係なく無修正で配信された。このまま泣き寝入りは嫌だが、どうすればいいかわからない」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。ロシブルさん>
(略)、無修正で出しても女性一人裁判も何もできないだろう、裁判などの手間を考えたら泣き寝入りするだろう、と相手の思う壺になるのも本当嫌です。
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泣き寝入りだけはしてほしくないです。
もうすでに支援団体か警察に相談していることを願っております。

本日、このブログを書いていて、しだいに息苦しくなっていく自分を感じていました。
すこし前までは、どのような人権侵害が起きても、ほとんどだれも助けてくれなかったのです。
弁護士もいまみたような状況です。
警察も然りです。
暗黒の世界です。
このような絶望的な状況のなかで、香西咲さんは、これまでどれほどの辛酸をなめてきたのでしょうか。
香西咲さんのうったえによって、いま、業界はかわろうとしています。
業界から人身売買が消えることを切に願っております。

(アラン著 神谷幹夫訳「幸福論」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)
<『憐れみについて』の章の195ページ>

悲しい思いになってはならない。
希望すべきだ。
人にほんとうに与えうるのは、自分のもっている希望だけなのだ。
自然を当てにし、未来を明るく考え、生命は必ず勝利すると信じなければならない。
これは思っているよりもやさしいことだ。
自然にかなっていることだから。

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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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