警察は、香西咲さんの人生をめちゃくちゃにしたやつらをこのまま野放しにしておくのでしょうか

昨日は、出演強要に対する政府のとりくみを時系列でおってみました。
漸次(しだいしだいに)、悪漢たちを隘路(狭い通路)においつめていっているのがわかります。
これまでに何度もくりかえしています。
嚆矢(こうし)となったのは(物事のはじまりとなったのは)、2016年3月11日の国会質問でした。
衆議院の内閣委員会の場で、池内さおり議員が、はじめて、出演強要被害をとりあげたのです。
ここからすべてがはじまりました。
最初に具体的な行動をおこしたのは、警察です。
3か月後の2016年6月11日のことでした。
突如、犯罪者たちを逮捕したのです。
従前、傍観していたぶん、その立ち振る舞いは鮮烈でした。
見せしめ逮捕である、という、うがった見方もありました。
逮捕者は運悪く人身御供にされた、といいたいのかもしれません。
のちに、この種の物言いは、戯れ言(ざれごと)であるとわかります。
約半年後に書かれた週刊文春の記事をみてみます。

(2016年12月1日 週刊文春「“吉原のドン”逮捕のウラに警視庁『AV強要』取締り方針」より、引用。)

<部分的に引用>
「AV業界や、その周辺の風俗業界に違法状態が蔓延していると考えた警視庁の幹部が、『一罰百戒』を狙って徹底摘発を指示したと聞いている」(捜査関係者)
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実は、今年夏前に別の芸能プロを労働者派遣法違反容疑で摘発したときから、徹底摘発の流れは始まっていた。
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(再掲)
今年夏前に別の芸能プロを労働者派遣法違反容疑で摘発したときから、徹底摘発の流れは始まっていた

本日は、今年の警察の偉業に焦点をあてて、この1年をふりかえってみます。

2016年3月11日 河野太郎国家公安委員長「警察は厳正に取り締まってまいりたい」

(2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。)

<河野太郎 国家公安委員長>
本人の意に反するアダルトビデオへの出演の強制は、これはあってはならない、女性の尊厳を踏みにじるようなものだと思いますし、そうした行為の中で違法行為があれば、法と証拠に基づいて、警察は厳正に取り締まってまいりたいと思っております。
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警察は厳正に取り締まってまいりたい
2016年3月11日、河野太郎国家公安委員長は、このように言明しました。
3か月後のことでした。
警察は、プロダクションの社長ら3人を逮捕します。

(2016年6月12日 産経新聞「大手AVプロダクション元社長ら逮捕 女性『出演強要された』 労働者派遣法違反容疑」より、引用。)

経営していた芸能事務所に所属していた女性を、実際の性行為を含むアダルトビデオ(AV)の撮影に派遣したとして、警視庁が(6月)11日労働者派遣法違反容疑で、大手AVプロダクション「マークスジャパン」(東京都渋谷区)の40代の元社長ら同社の男3人を逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。
(後略。)

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逮捕日は、2016年6月11日です。

(2016年6月13日 朝日新聞「女性をAVに出演させた疑い プロダクション社長逮捕」より、引用。改行を施しています。)

アダルトビデオ(AV)の撮影のために所属女優を派遣したのは違法だとして、警視庁は、芸能プロダクション「マークスジャパン」(東京都渋谷区)の元社長村山典秀容疑者(49)=世田谷区代沢3丁目=ら3人を、労働者派遣法違反(有害業務就労目的派遣)などの疑いで逮捕し、13日発表した。
保安課によると、ほかに逮捕されたのは同社社長古指隆士容疑者(50)=世田谷区宮坂2丁目=と男性社員(34)。
3人は2013年9月30日と10月1日の両日、同社に所属する20代の女性をAV制作会社に派遣し、公衆道徳上の有害業務にあたるAVに出演させた疑いがある。
(略。)
女性は09年ごろ、「グラビアモデルの仕事ができる」と説明を受け、タレントとしてマークス社と契約。
その後にAVに出演する契約書にも署名したが、同社に契約解除を求めても、「親に請求書を送る」などと解除に応じてもらえなかったという。
女性から昨年12月に相談を受けていた警視庁は今年5月下旬、同社やAV制作会社を捜索。
女性の相談内容などから、労働者派遣法が禁じる有害業務への派遣にあたると特定したという。
(後略。)

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社長ら3人は有罪となりました。

(2016年7月2日 読売新聞「芸能プロ社長ら略式起訴」より、引用。改行を施しています。)

所属モデルをアダルトビデオ(AV)撮影現場に派遣したとして、東京区検は(7月)1日、芸能プロダクション「マークスジャパン」(東京)元社長村山典秀(49)、社長古指(こざす)隆士(50)、従業員高橋慶将(けいすけ)(34)の3容疑者と法人としての同社を労働者派遣法違反で東京簡裁に略式起訴した。
同簡裁は同日(7月1日)、村山容疑者を罰金100万円、古指容疑者を同80万円、高橋容疑者を同60万円、同社を同100万円とする略式命令を出した。
起訴状によると、村山容疑者らは2013年9~10月、性交渉するAV撮影の現場に、所属モデルの女性を派遣したとしている。

(※この記事はネットで公開されていません。)
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PAPS(パップス)世話人の宮本節子さんは、かつてつぎのようにのべていました。

2016年1月25日 賃金と社会保障「まだ可視化されていないアダルトビデオ産業の性暴力被害と若者の貧相」より、引用。)

<31ページ>
これらの法(職業安定法第63条2号、労働者派遣法第58条)を適用して(AV出演強要被害の)女性救済に役立てようという発想が、取り締まり当局にないのだろうか。
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宮本節子さんの嘆きから約半年後、警察は、労働者派遣法第58条を適用します。

(参考。労働者派遣法)
<第58条>
公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をした者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
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河野大臣の答弁は、巧言でありませんでした。

2016年3月11日 河野太郎国家公安委員長「警察は厳正に取り締まってまいりたい」
  
2016年6月11日 プロダクションの社長ら3人を労働者派遣法違反容疑で逮捕

河野大臣は、結果をだしました。

2016年3月11日 河野太郎国家公安委員長「全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたい」

(2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。)

<池内さおり議員>
女性に対する暴力、性行為の強要は犯罪である、人権侵害であるという認識にやはり立つべきだというふうに思いますが、加藤大臣、河野大臣、それぞれいかがですか。

<加藤勝信 男女共同参画担当大臣>
(略)、本人の意に反した、そうしたビデオに出演をさせ、またそうした行為を強いるということは、これは全く人権侵害じゃないかなというふうに私は思って聞かせていただきました。

<河野太郎 国家公安委員長>
まことに申しわけございません。
きちっと警察がこうした案件に対応できるように、全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたいと思います。

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(再掲)
全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたい

こちらについても、このことばが現実のものとなります。
2016年6月17日、警察庁は、全国の警察に対して通達をだしました。

(2016年6月17日 警察庁「アダルトビデオへの強制的な出演等に係る相談等への適切な対応等について(通達)」より、引用。)

文章のなかに、
取締りを推進すること
とのくだりがあります。
峻厳な表現です。
通達文では、以下の法令の適用を例示しました。

・刑法(強姦罪、強要罪、傷害罪、暴行罪、脅迫罪、他。)
・職業安定法第63条第2号(有害業務就業目的の職業紹介等)
・労働者派遣法第58条(有害業務就業目的の労働者派遣)
・労働基準法第5条(強制労働の禁止)
・他

警察庁は、プロダクションが常々偽装しているとされる契約の形態にも言及しました。

(引用)
なお、職業安定法及び労働派遣者法の適用に際しては、
(略。)
(略)契約の名目が委託契約等であった場合であっても、実態として雇用関係が認められれば対象となり得る
と解されているので、個別事案ごとに契約内容、実態等をよく確認した上で取締りの適否を検討すること。

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(再掲)
個別事案ごとに契約内容、実態等をよく確認した上で取締りの適否を検討

警察庁は、委託契約であっても、雇用実態をかんがみて労働者派遣法第58条を適用できると判断したのです。

(再掲。宮本節子さん)
これらの法(職業安定法第63条2号、労働者派遣法第58条)を適用して(AV出演強要被害の)女性救済に役立てようという発想が、取り締まり当局にないのだろうか。

警察はかわりました。
本気です。

2016年3月11日 河野太郎国家公安委員長「全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたい」
  (2016年6月11日 プロダクションの社長ら3人を労働者派遣法違反容疑で逮捕)
2016年6月17日 警察庁が、全国の警察に対して、通達をだす

(再掲。通達)
取締りを推進すること

2016年10月4日のことです。
警察は、以下の6つプロダクションと、その関係者を書類送検しました。

(2016年10月5日 産経新聞「AV撮影に女優派遣 容疑の芸能プロ社長ら12人書類送検」より、引用。改行を施しています。)

所属女優を、性行為が含まれるアダルトビデオ(AV)の撮影に派遣したとして、警視庁保安課は4日、労働者派遣法違反容疑で、東京都渋谷区の芸能プロダクション「バンビ・プロモーション」の男性社長(49)=世田谷区=ら12人と、同社を含むプロダクション6社を書類送検した。
他に書類送検されたのは、渋谷区の「F2F Entertainment」「ディクレア」「ARTE Entertainment」、新宿区の「オールプランニング」「CLAP」と、各社の社長マネジャーら。
送検容疑は平成25年9月30日と10月1日、労働者派遣事業の許可を得ていない上、それぞれの芸能プロに当時所属していた20代の女優計6人を撮影業者に派遣し、相模原市緑区で性行為を含むAVに出演させたとしている。
(後略。)

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2016年10月4日に書類送検された悪徳プロダクション
バンビ・プロモーション(渋谷区)
F2F Entertainment(渋谷区)
ディクレア(渋谷区)
ARTE Entertainment(渋谷区)
オールプランニング(新宿区)
CLAP(新宿区)

現在のところ、検察は、判断を保留しています。
はたして起訴はあるのでしょうか。
福音(よい知らせ)を切望しているのですが。

このあとも、業界関係者の逮捕がつづきます。

2016年10月14日 業界関係者を売春防止法違反容疑で再逮捕(※1回目の逮捕は9月)

2016年11月24日 プロダクションの社長3人を職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で逮捕

2016年12月02日 プロダクションの社長(2人)が有罪となる

2016年12月13日 プロダクションの社長(1人)が有罪となる
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以上、簡単に顧(かえり)みてみました。
いま、ほとんどのかたが思ったはずです。
まだまだ逮捕者がすくない、と。
おそらく警察はがんばっているのでしょう。
もっと多くの虫けらどもを捕獲したい考えているはずです。
残念ながら、いまの日本には、こいつらを捕まえる法律がありません。
虫けらたちは、すんでのところで逃れています。
来年はぜひ、虫けらを捕獲する法律をつくってほしいです。
香西咲さんの人生をめちゃくちゃにしたやつらをこれ以上野放しにしておくことはゆるされません。
現在、犯罪者が大手をふって跋扈(ばっこ)しています。
これで先進国といえるのでしょうか。
日本はいま、世界中の国々から嗤(わら)われていることでしょう。
犯罪者を野放しにしているのですから。
極悪人をとりしまる法律を早急につくるべきです。
国家の威信が問われています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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