香西咲さんが気丈を装うたびに胸が痛む。カルトプロダクションのやつらは絶対にゆるせない

昨日、IPPAというメーカー団体が発表した謝罪文の一部を引用しました。
再掲します。

(2016年6月22日 声明文「AVプロダクション 関係者逮捕について」より、引用。)

<HRN(ヒューマンライツ・ナウ)が、5月に要望>
3)女優が出演拒絶した場合、違約金を請求せず、メーカーが損失を負担する。
違約金に関しては保険制度等を活用する。

2016年6月22日のことです。
IPPA(メーカー団体)は、つぎのように回答しました。

<IPPA>
この要望に沿い業界の健全化へ向け、メーカーとしてもプロダクション側に働きかけていくことを決議、実行することに致しました
プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な改善を促していきたいと思っております

(再掲)
メーカーとしてもプロダクション側に働きかけていくことを決議、実行することに致しました

昨日、この違約金の箇所を読んでいて、ふと疑問が生じました。
違約金はプロダクションだけの問題なのだろうか、と。
メーカーも関与しているような気がします。
HRN(ヒューマンライツ・ナウ)がまとめた報告書をみてみることにしました。
蒙(もう)が啓(ひら)かれました。

(2016年3月3日 HRN「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」より、引用。改行を施しています。)

HRNの報告書(11ページ)

脅し・騙しなどの結果、AV 出演を「説得」された女性は、プロダクション制作会社と複数の契約書を取り交わすことになる。
契約書には、女性がいったん業者と出演契約を交わした後で翻意し出演を拒否したり、出演した後で公開・販売を拒否したりすると、「違約金」を支払わねばならないことが明記されている。
違約金の額は契約書に明示されないが、ただ契約を交わしただけで撮影を行なっていなくても数百万円、撮影を数本行なっていると一千万円を超える金銭が要求されることが珍しくない。

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女性が制作会社(メーカー)とかわす契約書にも、違約金のことが書かれているようです。
プロダクションや、メーカーとむすんだ契約書には、
出演契約を交わした後で翻意し出演を拒否したり、出演した後で公開・販売を拒否したりすると、違約金を支払わねばならないことが明記されている
と、指摘しています。
これが実態なのでしょう。
違約金の問題について、IPPA(メーカー団体)は、
メーカーとしてもプロダクション側に働きかけていくことを決議、実行することに致しました
と答えています。
自分たちには何ら責任がないような物言いです。

HRNの報告書(24~25ページ)

本人が撮影後に販売中止を申し出ると、メーカー又はプロダクションから違約金を請求されることが多い。
たとえ販売開始から日数が経過しており、 メーカーが撮影費用を回収済みであったとしても、メーカーは本人との契約時に、AV の素材を二次使用・三次使用して新作を制作販売するための権利を譲り受けているためである。
今回の調査では、本人がメーカーから全ての権利を買い戻すために高額の違約金を支払う合意をし、親族の不動産を担保に入れて金融機関から借り入れをしているケースもあった。

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常軌を逸しています。
およそ人間のおこなう所業とは思えません。
畜生と同列です。
違約金という脅しによって、女性は、抵抗する力をうばわれるのです。

HRNの報告書(21ページ)

(略)、契約書の内容として多くの事例に共通するのは、プロダクションはタレントのマネジメントを行い、プロダクションの指示に従って業務を行うことがタレントに義務付けられ、これに従わなければ違約金を支払うことが内容となっていることである。
(略。)
その結果、女性に相談もないまま AV の仕事を入れ、拒絶すると「違約金を支払うことになる」等として、意に反して出演をさせる事例が見られた。

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梅村さえこ議員も、国会の審議のなかで、つぎのような発言をしています。

2016年4月28日 衆議院「第190回国会 消費者問題に関する特別委員会 第5号」より、引用。)

<梅村さえこ議員>
今、街頭やSNSで、モデルにならないかと本来の目的を告げずに勧誘し、アダルトビデオに出演させる手口があります。私も、この間、現場に行き、いろいろとお話を聞かせていただいてまいりました。
(略。)
グラビアモデルとしてスカウトをする、また、密室などで取り囲んで説得をする、テレビ出演と虚偽の説明を行う、AV撮影で大勢の前で実際に性的行為を何度もさせられる、そして、断ろうとすると、多額の違約金や経費と称して金銭を請求し、断れないようにする、こういった事例であります。
私も、このお話を聞いて、本当に胸が痛む思いがいたしました。

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池内さおり議員と同様に、この梅村さえこ議員の言辞も、正鵠(せいこく)を射るものでした。

HRNの報告書(22ページ)

被害者の多くは、第三者に相談する時間も与えられずに撮影の日を迎え、 違約金を準備できない、親や友人に知られたくないなどの不安から、撮影に応じざるをえない状況に追いやられている。
違約金を支払えない女性が AV への出演を余儀なくされ、性行為を迫られるという実態は、債務奴隷以外の何物でもなく、深刻な人権侵害である。

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香西咲さんも、違約金を盾にされました。

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。

<香西咲さん>
遠いところですから……。
よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし。
私さえ泣いておけば丸く収まると思った。
結局AV撮影に応じることになりました。
あとは、違約金などを理由に辞められないです。

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HRNの報告書(22ページ)

この違約金制度が、契約を十分に納得せずに交わしてしまった女性たちを、がんじがらめにしており、泣く泣く撮影に応じたり、「作品」の販売に応じたりすることを余儀なくしている。
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プロダクションにとっても、出演を強要しなければならない理由があるようです。

HRNの報告書(24ページ)

ところで、出演者とメーカーとの契約締結と同時に、プロダクションとメーカーとの間でも契約が締結されるが、後者の契約では、本人が撮影をキャンセルした場合に、プロダクションがメーカーに対して違約金を支払わなければならないと規定されている事例もあった。

(再掲)
本人が撮影をキャンセルした場合に、プロダクションがメーカーに対して違約金を支払わなければならないと規定

不測の事態が生じた場合、メーカーは、プロダクションから違約金を徴収するようです。
このことを避けるために、プロダクションは、女性を債務奴隷にするわけです。
NPO法人だいわピュアラブセーフティーネット代表の「だいわりゅう」さんは、ご自身のブログのなかでつぎのように語っています。

2015年10月1日
AVに関して健全化をするには、やはりメーカーがプロダクションに対して女の子が飛んだときの莫大な違約金請求を止めることからしないとダメだと思う。
プロダクションが女の子を脅してAVに出させるという事態は、メーカーがプロダクションに対しての縛りをなくさないかぎりなくならないと思う。
(中略。)
損したくないプロダクションは女の子を脅す!違約金を請求する!という負のスパイラルに陥ってる。
女の子が飛んだ時の損失は全額メーカーが被るってなったら、女の子を脅すプロダクションや莫大な違約金を請求するプロダクションの力もなくなると思う。
(後略。)

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(再掲。IPPAの謝罪文)

<HRN(ヒューマンライツ・ナウ)が、5月に要望>
3)女優が出演拒絶した場合、違約金を請求せず、メーカーが損失を負担する。
違約金に関しては保険制度等を活用する。

  
<IPPA(メーカー団体)が6月22日に回答>
この要望に沿い業界の健全化へ向け、メーカーとしてもプロダクション側に働きかけていくことを決議、実行することに致しました

自分たちには非がないような口ぶりです。
糊塗、隠蔽の最たるものといえるでしょう。
まずは自分たちが範を示すべきです。

HRNの報告書(29ページ)

① 労基法違反
・違約金の脅し等に基づく出演強要は、労基法第 5 条の「労働者の意思に反して労働を強制してはならない」との規定に違反する。

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労働基準法をみてみます。
第5条には、
「使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない」
と書かれています。

<HRNの報告書>
・違約金の定めは、労基法第 16 条の「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」との規定に違反する。
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(参考)
<労働基準法第16条>
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

違約金だけにかぎらず、業界は、ありとあらゆるところで、法律に反したことをおこなっています。

今のAV業界は徳川軍に攻め入られる前の大阪城なのかもしれない。落城寸前の豊臣軍」(やまもと寅次郎さん

現在の世論の流れでは、AV業界は存続を許されないことになりそうです」(川奈まり子AVAN代表

悪徳の限りを尽くした闇金業界は、国家権力によって潰されました。
同種のAV業界は、はたしてどうなるのでしょうか。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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