業界はいま落城寸前とのことです。業界が香西咲さんの人生を破壊したプロダクションとの関係を断ち切らないかぎり、国民の怒りは鎮まらないでしょう

昨日のブログで、違約金訴訟についてふれました。
プロダクションが、出演を拒否した女性に対して、2,460万円の違約金を請求した案件です。
2015年9月9日に、判決がだされました。
女性の勝訴です。
昨日は、裁判所が契約の解除をみとめたところまでご紹介しました。
肝心の違約金については、どのような判断がなされたのでしょうか。
ふたたび判決をみてみます。

判決文>(※ミモザの森法律事務所がアップしているものを引用。)
(略)、仮に第2次契約に基づき被告に(略)グラビア撮影及び(略)アダルトビデオ撮影等への出演義務があったとしても、被告の民法628条に基づく(略)解除により、第2次契約に基づくこれらの義務は消滅したと認められる。
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昨日も掲載しました。
民法628条には、つぎの事柄が記されています。

<民法第628条>
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる

これにより、女性の出演義務は消滅しました。

<判決文>
したがって、被告がこれらの撮影に出演しなかったことは、債務不履行にあたらない。
以上により、その余の点を判断するまでもなく、被告は原告に対し、債務不履行による損害賠償義務を負わない。

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裁判所は、違約金の2,460万を支払う必要がない、とのべました。
爽快です。
鬱積していた情が霧散しました。
昨日もふれましたように、判決の核心は、以下のくだりにあります。

(再掲。判決文)
第1次契約及び第2次契約はいずれも、被告が原告(プロダクション)に対してマネジメントを依頼するというような被告中心の契約ではなく、原告(プロダクション)が所属タレントないし所属AV女優として被告を抱え、原告(プロダクション)の指示の下に原告が決めたアダルトビデオ等に出演させることを内容とする雇用類似の契約であった

女性は、営業委託契約書に署名捺印をしました」(池内さおり議員
女性が、プロダクションとむすんだのは、業務委託契約です。
実体はちがいます。
雇用契約でした。
事実、女性は、プロダクションの意のままにうごかされています。
判決文に書かれているとおり、裁判所は、契約の外見でなく、本質で判断しました。
秀逸です。
雇用契約ですと、労働者派遣法で守られます。
やむを得ない事由があるときは、契約の期間内であっても、契約を解除することができます。
出演を強要されている女性にとっては、意に反して行動する義務がなくなります。
債務奴隷の状態から解放されます。
画期的な判決でした。
プロダクション側の勢いは失せたのでしょうか。
そうでもないようです。
こいつらは、したたかです。
出演を強要するためならば何だってやります。

(2016年6月21日 東スポWeb「【AV出演強要事件】プロダクション側の問題回避策は…」より、引用。改行を施しています。)

(前略。)
今回の逮捕劇(2016年6月11日)を経て、AV業界では新しい契約方式が誕生しているというのだ。
「AV女優一人ひとりを形式上、法人の社長にしてしまえば、労働者派遣法は関係ありません。法人と法人の間の業務委託契約違反ですから、民事不介入の警察は関与できません。AV女優を社長とした合同会社(登記費用6万円で、株式会社よりも安くつくれる)をつくって、AVプロダクションから業務委託した形にするのです。源泉徴収も不要なので、経理上も助かります」(某AVプロダクション幹部
(中略。)
業務委託契約は決められた仕事をこなすための対価を支払うだけなので、労働条件等は無縁なのだという。
(後略。)

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愚かなやつです。
いくら外見をつくろっても、裁判所は実相で判断します。
大切なのは中身です。
「某AVプロダクション幹部」は、判決文を読んで勉強したほうがよいでしょう。
もっとも、理解する能力があれば、のはなしですが。

(2016月1月21日 週刊朝日「“AV出演”被害が急増 高校生から狙う悪質プロダクションの恐怖」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(撮影)終了後、「この映像を多くの人が見る」と思うと、底知れぬ不安感と恐怖に襲われ、眠れなくなった。
A子さんはその後も、プロダクション側に「AVの仕事は、どうしてもやめさせてほしい」と懇願。
だが、そのたびに、マネジャーからこう言われた。
「あと9本撮影しないとやめられない」
「違約金1千万円を払ってもらう」
(略。)
契約書にサインするとき、そんな説明はなかったので、気づいたときは声も出ないほど、愕然とした。

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既出の訴訟において、裁判所は、
被告は原告に対し、債務不履行による損害賠償義務を負わない
と、違約金の存在を否定しました。
川奈まり子AVAN代表もつぎのようにおっしゃっています。

(2016年9月20日 みのもんたのよるバズ!「AV出演を強要される女性たち 高額な違約金を請求されるケースも」より、引用。)

<みのもんた>
「強要」につながる違約金ですが、実際に違約金は払っているのですか?

<川奈まり子AVAN代表>
違約金払っている人はどうですかねぇ…。
これは本来効力はないお金です。
(中略。)
事務所から取り寄せた契約書の中には、悪くない契約書もありましたが、何をすると損害賠償を求める、何をすると違約金を求めると明記された契約書もありました。
(略。)
「こういう風に決められているんだから…」と言われると負けて、お金を払うことになる人もいるかもしれません。
そこを正すような、適法な契約書を業界に流通させたいです。

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(再掲)
これ(違約金)は本来効力はないお金です

プロダクションから違約金を請求されても、裁判にうったえれば、勝つことができます。
理に蒙(くら)い女性の場合はどうでしょうか。
騙されるかもしれません。

2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。)

<池内さおり議員>
私は、本当にお門違いだと思いますけれども、この加害者、事業者の側が、違約金などと我が物顔でこの裁判を提訴できてしまったということを思うと、背後に莫大な違約金を実際に支払っている被害者も相当数いるのではないかというふうに想像します。
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業界は、女性を違約金で脅して、出演を強要しています。
債務奴隷にしています。
業界は今後も、違約金を存続させるつもりなのでしょうか。

2016年5月、HRN(ヒューマンライツ・ナウ)は、IPPAというメーカー団体に対して、5項目の要望をおこないました。
そのなかのひとつに、違約金に関する事柄がありました。

<HRNが要望>
3)女優が出演拒絶した場合、違約金を請求せず、メーカーが損失を負担する。
違約金に関しては保険制度等を活用する。

2016年6月22日、IPPA(メーカー団体)は、つぎのように回答しました。
<IPPA>
この要望に沿い業界の健全化へ向け、メーカーとしてもプロダクション側に働きかけていくことを決議、実行することに致しました
プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な改善を促していきたいと思っております

現在のところ、この約束は果たされていないようです。
違約金については、いずれなくなるのかもしれません。
仮にそうなったところで、業界の行為を賞賛するひとはいないでしょう。
本来、存在してはならないものが、消えるだけです。
だれしも、ひややかな視線を向けて、薄い笑みを浮かべるのが関の山です。
昨日、辻丸さんが、ラディカル(根元的)なツイートをされていました。

2016年12月13日
業界の謳う「健全化」とは結局「挙げられないようにしよう」ではないのか、本音は。
過去、業界の変化は常に何らかの摘発後、でしかなかった。
しかもその「改善」にしても所詮、実質的には「ザル」!
「自浄」にしても、世間から「叩かれないようにしよう」アピール?
だから被害者も強要もとことん無視。

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(再掲)
『改善』にしても所詮、実質的には『ザル』
世間から『叩かれないようにしよう』アピール

辻丸さんは、業界の手練を知り尽くしているようです。

(2016年11月24日 withnews「AV業界『ファン感謝祭』熱気むんむん 強要問題への取り組みは…」より、引用。改行を施しています。)

<朝日新聞経済部 高野真吾さん>
メーカーは、この「強要被害防止」をどう考えているのだろうか。
以前、大手メーカーには電話とファクスで取材を依頼したが、即座に断られたり、無視されたりした。
ブースを構えていた10社を訪ね、社長か社員に会って、直接、後日のインタビュー依頼をした。

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メーカー10社のうち、反応があったのは1社だけのようです。
代表はつぎのように語りました。
HRNがまとめた報告書は全てウソではないと思うが、現状では強要はないと思う
残りの9社は、取材に応じませんでした。

(再掲。辻丸さん)
被害者も強要もとことん無視

世論がもとめているのは、業界が強要をみとめることです。
悪徳プロダクションと手を切ることです。
これがなされないかぎり、国民の怒りは、鎮まらないでしょう。

(2016年12月13日 弁護士ドットコム「『AV出演強要』『JKビジネス』内閣府が報告書作成へ…被害実態や課題など盛り込む」より、引用。改行を施しています。)

内閣府「女性に対する暴力に関する専門調査会」は12月13日、2016年度中をめどに、「AV出演強要」や「JKビジネス」の被害実態について、報告書をまとめることを決めた。
(中略。)
報告書の方針について、東京フェミニストセラピィセンター所長の平川和子委員は、
「AVは表現の問題で議論されているが、制作過程で性暴力被害が起きている実態を書き込む必要がある」
と強調。
(後略。)

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記事を読んだだけでは、全体の雰囲気がつたわってきません。
やまもと寅次郎さんのツイートを拝見して、ようやく溜飲をさげることができました。
引かせていただきます。

2016年12月13日。改行を施しています。>
今のAV業界は徳川軍に攻め入られる前の大阪城なのかもしれない。
落城寸前の豊臣軍。
誰か、真田幸村みたいな武将探してこないと、本当にヤバいかもね。
な~んて会話、内閣府の公聴会の後にみんなで話しました。
マスコミ関係者と。
けど、幸村、いや信繁みたいな人いないよねぇ。
やっぱし、落城かな!?

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マスコミ関係者のかたがたは、「落城寸前の豊臣軍」を連想されたとのことです。
安堵しました。
事態はよい方向に進んでいるようです。
業界は、「落城」したくないのなら、香西咲さんの人生を破壊した青木亮との関係を断ち切るべきでしょう。
おたがいに蜜月関係をたもっているかぎり、「落城」はまぬがれないと考えます。
業界はなぜ、犯罪者を寵愛しているのでしょうか。
国民には、その理由がわかりません。
青木亮を放逐して、出演強要被害をみとめる。
これしか生きのこる道はないでしょう。
賢明な判断を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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