香西咲さんは「迷わない」、「思いわずらわない」、「怖れない」

昨日も、IPPA(メーカー団体)の声明文について論及しました。
書いている途中で、論語のなかの一節が頭にうかびました。

古者(こしゃ)、言(げん)をこれ出(い)ださざるは、躬(み)の逮(およ)ばざるを恥じればなり

<孔子>
古者(こしゃ)、言(げん)をこれ出(い)ださざるは、
躬(み)の逮(およ)ばざるを恥じればなり

つぎのような意味になります。
和田武司拓殖大学名誉教授の訳を参考にさせていただきました。
(※引用はしていません。)

(訳)
「昔のひとがでまかせをいわなかったのは」
「実行がともなわないことを恥としたからである」
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2016年6月22日に、IPPA(メーカー団体)は、こう明言しています。
プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な改善を促していきたいと思っております
そのあと、どうなったのでしょうか。
以降の流れをみてみます。

2016年06月22日 「早急な改善」を約束しました。
  
2016年12月11日(本日) いまのところ何も行動をおこしていません。

声明文の発表から、6か月が経とうとしています。
早急な改善を促していきたい
これは、狂言だったのでしょうか。
昔のひとがでまかせをいわなかったのは、実行がともなわないことを恥としたからである
と孔子はいいます。
業界人には、恥という概念が存在しないのかもしれません。
それはさておき、IPPA(メーカー団体)はなぜ、前言を翻意したのでしょうか。
辻丸さんのツイートをみてみます。

辻丸さん。2016年12月6日>
業界は出演強要が立件されない事を免罪符にしてるようだが、多くの相談が寄せられながら一件も犯罪として認定されない事こそ女性差別、性犯罪への偏見だとなぜ一部のフェミやSW擁護陣は問題視しないのか?
(後略。)

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(再掲)
出演強要が立件されない事を免罪符にしてる

2016年6月11日、悪徳プロダクションの社長ら3人が逮捕されました。
2016年7月1日、3人に対して処罰がくだりました。
読売新聞の報道をみてみます。

(2016年7月2日 読売新聞「芸能プロ社長ら略式起訴」より、引用。改行を施しています。)

所属モデルをアダルトビデオ(AV)撮影現場に派遣したとして、東京区検は(7月)1日、芸能プロダクション「マークスジャパン」(東京)元社長村山典秀(49)、社長古指(こざす)隆士(50)、従業員高橋慶将(けいすけ)(34)の3容疑者と法人としての同社を労働者派遣法違反で東京簡裁に略式起訴した。
同簡裁は同日(7月1日)、村山容疑者を罰金100万円、古指容疑者を同80万円、高橋容疑者を同60万円、同社を同100万円とする略式命令を出した。
起訴状によると、村山容疑者らは2013年9~10月、性交渉するAV撮影の現場に、所属モデルの女性を派遣したとしている。

(※この記事はネットで公開されていません。)
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辻丸さんがおっしゃるように、3人は、労働者派遣法違反で罰せられました。
出演強要ではありません。
現在、書類送検されている12人も同様です。

<2016年10月4日、労働者派遣法違反容疑で書類送検>
バンビ・プロモーション(渋谷区)
F2F Entertainment(渋谷区)
ディクレア(渋谷区)
ARTE Entertainment(渋谷区)
オールプランニング(新宿区)
CLAP(新宿区)

容疑は、労働者派遣法違反、です。

(再掲。辻丸さん)
出演強要が立件されない事を免罪符にしてる

なぜ、出演強要で検挙されないのでしょうか。
理由は簡単です。
PAPS世話人の宮本節子さんは、つぎのようにのべています。

(2016年1月25日 賃金と社会保障「まだ可視化されていないアダルトビデオ産業の性暴力被害と若者の貧相」より、引用。)

<31ページ。PAPS世話人 宮本節子さん>
(略)、AVに巻き込む業者の手口は犯罪(的)でさえあるのだが、犯罪を犯罪として認知し、性暴力を性暴力被害・加害として認知する法的かつ社会的制度が決定的に欠如している。
(略。)
社会制度の仕組みや法律の仕組みは、基本的にこのような状況下で発生する被害を想定していないかに見える。

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(2016年3月16日 伊藤和子弁護士のブログ「AV強要被害をなくし、救済するために」より、引用。改行を施しています。)

<伊藤和子弁護士>
こうした被害に対応する法律は存在せず、監督官庁もありません。
AVプロダクションやメーカーには監督官庁もなく、風適法の適用もないため、違法行為は野放しで、女性は救済を求めることができません。
(中略。)
そして、撮影中にどんなひどいことを強要されても、「同意」「演技」だとして、強姦、強要、傷害、暴行罪等が立件されるケースはほとんどありません。

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これが実態です。
いまの日本には、罰する法律が存在しないのです。
出演強要の廉(かど)で犯罪者たちを逮捕することができないのです。

(6月12日 産経新聞「大手AVプロダクション元社長ら逮捕 女性『出演強要された』 労働者派遣法違反容疑」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
逮捕容疑は平成25年9月ごろ、マークス社に所属する女性を、みだらな行為を含む撮影のためAVメーカーに派遣したとしている。
複数の女性が類似の相談をしており、メーカー側も女性が嫌がっていることを知った上で撮影していたとみられる。

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(2016年9月7日 読売新聞(※ネット配信は9月20日)「[狙われる女性](1)『モデルに』勧誘 AV出演強要より、引用。)
<一部分を引用>
無料動画がネット上にあふれる中、メーカーがコストを下げて多くの新作を出すため強引に女性を出演させているとの指摘もある。
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(再掲。辻丸さん)
出演強要が立件されない事を免罪符にしてる

残念ながら現在は、野放しの状態となっています。
犯罪者たちが悠然と市中を闊歩しています。


プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な改善を促していきたいと思っております
IPPA(メーカー団体)が、2016年6月22日にだしたこの声明は、いったい何だったのでしょうか。
おそらく、立件されることがないと高を括(くく)っているのでしょう。
愚かなひとたちです。
あらたな法律の制定がもとめられます。

知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず

<孔子>
知者は惑わず、
仁者は憂えず、
勇者は懼(おそ)れず

(訳)
「道理をよくわきまえたひとは、迷わない」
「おもいやりのこころをもっているひとは、思いわずらわない」
「勇者は怖れない」

これは三者三様の喩(たと)えです。
知者、仁者、勇者はそれぞれ、特性がことなります。
ちなみに香西咲さんについては、3つの本質を兼ね備えていると考えます。
「迷わない」
「思いわずらわない」
「怖れない」
です。
具体的にみてみましょう。

(2016年9月30日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲『文春砲』で脅迫も 『海に沈められる…』」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。※括弧内の文章は筆者によるもの>
逆風もあったが、前所属事務所社長を告発したことに後悔はない。(思いわずらわない
「AV出演強要が社会問題化している今が、告発と刑事、民事で訴訟を起こすことを決断する唯一のチャンス」だと考えるからだ。(迷わない
「『洗脳』を受けた過去とも向き合わないといけない。決着をつけたい」とも話す。
怖れない
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(2016年08月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん引退後の夢『人生楽しみたい』『消せない過去として歩む』」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。※括弧内の文章は筆者によるもの>
(略)、仲が良かった業界関係者に食事に誘われて、
「業界関係者を敵に回すと東京湾に沈められるかもよ」
「どんな政財界の人間が動いてどんな利権が絡んでいるかわからないから、気をつけたほうがいいよ。人が一人消えたところでどうってことないんだから」
といわれたことがあります。
弁護士からは
「実はそういうのが一番たちが悪い」
といわれました。
「本気で受け止めたり、ビビったりしたら、相手の思う壺だから」
と。
怖れない
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道理をよくわきまえたひとは迷わない。おもいやりのこころをもっているひとは思いわずらわない。勇者は怖れない
香西咲さんは、卓抜したかたです。
知者であり、仁者であり、勇者でもあります。

三軍も帥(すい)を奪うべきなり、匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり

<孔子>
三軍も帥(すい)を奪うべきなり、匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり

(訳)
「相手がいかに三軍(大軍)であろうとも、将軍の命をうばうことは可能である」
「これに反して、一般のひとのちからは微弱であるが、意志が堅ければ、そのこころざしを奪うことはできない」

香西咲さんの意志は堅固です。

香西咲さんのツイッター(2016年6月27日)より、引用。

世の中変えたいし女の子の働きやすい環境整備、性教育… やりたかったからあえてこの業界に残ったのに…
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香西咲さんのツイッター(2016年7月3日)より、引用。

同業内部の方々から探りを入れられてたり、
わたしが殺されかねないと言う言葉を使って脅迫されたり、
あの手この手をつかって圧力・脅迫をかけてくる。
本当に人間不信。
でもそんなのに動じないけど。
仮に私に何かがあった場合、結局そういう事なんだと察してください。

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香西咲さんのツイッター(2016年7月7日)より、引用。

(前略。)
業界に対して恨みしかなかったら私もとっとと去って終わる所でした。
私は業界に対する愛があります、
本気で改善に取り組みたい、
だから実名報道を選びました。

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香西咲さんのツイッター(2016年7月13日)より、引用。

【※ご注意】
AV関連が社会問題化されている中で、私の記事は各所で使われる事と思います。
世の中にはAV肯定派から否定派、様々な方々がいらっしゃいます。
私は週刊文春様の取材で過去の経験を述べましたがAV肯定派です。
現役で敢えて意見した事で、少しでも業界に新しい風が吹ます様に。

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匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり
だれも、香西咲さんのこころざしを奪うことはできません。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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