香西咲さん「AV業界の自浄作用が働く事を祈り、私はその為に尽力するのみです」。業界は自浄作用を発揮することができるのでしょうか

来週の火曜日(2016年12月13日)に、内閣府の「女性に対する暴力に関する専門調査会」が開催されます。
議題は以下のとおりです。

(1)児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の被害等について
(いわゆるJKビジネス及びアダルトビデオへの出演強要の被害など)
(2)性犯罪に対処するための刑法の一部改正に関する法制審議会の答申について

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今回は出演強要の被害がとりあげられるようです。
前々回の議題は、
「アダルトビデオへの出演強要に関する現状及び課題等」
でした。
(※過去の議題につきましては、2016年12月5日のブログに載せてあります。)
今回は、被害、です。

・(前々回)「現状及び課題」→(今回)「被害」

従前よりも鮮烈に、被害の実態が語られるのでしょうか。
2016年11月30日には、国民生活センターが、国民にむけて、出演強要に関する注意喚起をおこないました。
男性はいま、心中おだやかでないものを感じているはずです。
自分の身内や、親しいものが、人身売買の被害にあうかもしれないと。
女性の場合は、体中が恐怖心でいっぱいになっていることでしょう。
スカウトやプロダクションのやつらが突然、近づいてくるかもしれません。

2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。改行を施しています。)

<池内さおり議員>
都内の大学に通うBさんの事例ですけれども、これは、新宿駅で芸能界のスカウトと称する男性に声をかけられて、せめて写真だけでも撮らせてと言われて、スタジオに連れていかれた。
学生証と保険証のコピーもとられた。
仕事は選ぶことができるし、裸にならないグラビアもあるから心配要らないなどと言われて、長時間の拘束から解放されたいという思いもあって、彼女は契約書にサインをしました。
数日後、電話がかかってきて、AVの出演が決まったと突然聞かされた。
Bさんは何度も電話でお断りしますというふうに伝えたけれども、これまでかかったお金、300万円を支払ってもらうなどというふうに言われて、数日後、改めて断りの電話を入れたら、そこまで言うなら話し合おう、解約に向けて事務所においでというふうに言われたそうなんですね。
そして、事務所に行った。
しかし、到着すると、その場で何とレイプをされて、一部始終を動画に撮られて、このビデオをもとにおどされて、その後AVを強要されたということなんです。
ひどい撮影では、20数人の男性に次々とレイプをされて、その動画が今も配信をされているということなんです。

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現時点では、このような犯罪行為が野放しの状態です。
罰する法律がありません。
暴行、脅迫、強要と、すべてがそろっている世界です。
業界の人間は、現状をどのように考えているのでしょうか。

(2016年11月24日 withnews「AV業界『ファン感謝祭』熱気むんむん 強要問題への取り組みは…」より、引用。改行を施しています。)

<朝日新聞経済部 高野真吾さん>
メーカーは、この「強要被害防止」をどう考えているのだろうか。
以前、大手メーカーには電話とファクスで取材を依頼したが、即座に断られたり、無視されたりした。
ブースを構えていた10社を訪ね、社長か社員に会って、直接、後日のインタビュー依頼をした。
「ドグマ」代表には、
「出たくない。何を言っても揚げ足を取られる。HRNがまとめた報告書は全てウソではないと思うが、現状では強要はないと思う
とその場で丁寧に断られた。

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現状では強要はないと思う
内容はともかく、答えただけでもまだましです。
ほとんどは、だんまりをきめこんでいます。
業界で唯一、出演強要をみとめている辻丸さんは、本日、つぎのツイートをされました。

渋谷区
【講座】12月8日(木)19:00~20:45にアイリス講座「性の商品化とAV被害の現状~相談の現場から」を開催、講師は金尻カズナさん。
なかなか表面化しにくいアダルトビデオやポルノの被害の実態について、一緒に考えます(広報課)

辻丸さん
今日、伺います。業界派が”健全化”と”規制反対”と”AV業界人の権利”についてしか一緒に考えたくないようなので、僕は”加害者”として”被害の実態”について一緒に考えられたら幸いです。
AV側が「強要はない!」と言い続ける限り、何も変わらないでしょうから。

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強要の有無につきましては、だいわりゅうさんの言説が一番しっくりきます。
だいわりゅうさんは、NPO法人だいわピュアラブセーフティーネットの代表をされているかたです。
2016年8月4日のツイートをご紹介させていただきます。
(※改行を施しています。)

だいわりゅうさん
今AV業界はとんでもないことになってますね。
今まで大手プロダクションも当たり前のようにやってたAV強要がめくれて、これまで強要してきた女優何百人、何千人から訴えられるリスクを抱えどのプロダクション、制作、メーカーも本当に頭を悩ませています。
AV業界は潰れるかもしれません

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エームさん
どのくらいのレベルなんですか?
トップの20~30人のスター女優のなかで、何割くらいが出演強要なんですか。
7割くらいになるんでしょうか?
スター系女優と、それ以外で、強要度がどのくらい違うのかも教えていただけたらと。

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だいわりゅうさん
単体レベルだと9割近くはそうですね。
それ以外でももちろん強要はあります。しかしこっちの方が少ないですね。

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エームさん
9割もですか・・・
ほぼ全員ですね。

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だいわりゅうさん
やり方に程度の差はありますけど。
プロダクションを見てもわかりますが、ほぼすべてのプロダクションは強要をやってますから。

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エームさん
よくAV男優が言っている、『今のAVは出演したい人ばかり』っていうのは、まったくのウソだということですか?
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だいわりゅうさん
それは層が違います。
みんなが見てるような綺麗で魅力的なAV女優は芸能経由や違約金脅し、詐欺などで連れて来てます。
出演したいという子もいるけどそれはメーカー面接で落とされる子ばかりですね。。

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エームさん
そうなんですか。
やっぱり、体型もよくて美人な人が、そんなに応募してくるわけないですね。

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だいわりゅうさん
普通に考えて芸能活動とかモデル活動しますからねー。
そこをうまくついて、芸能、モデル、カットモデルとか言って騙して出演させてますから。
出演させればあとは脅して洗脳すればしまいって考えですね。

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たいへん明快な論説です。
おっしゃられていることのすべてに対して、首肯することができます。
みんなが見てるような綺麗で魅力的なAV女優は芸能経由や違約金脅し、詐欺などで連れて来てます
香西咲さんもそうでした。
出演させればあとは脅して洗脳すればしまいって考えですね
だいわりゅうさんは、9割近くが出演強要であると推察します。
おそらくこれは真実なのでしょう。
川奈まり子AVAN代表は、京都新聞で、つぎのようなことをのべています。

(2016年10月22日 京都新聞「AV出演者「労働環境改善目指す」 川奈まり子さん法人設立」より引用。)

<川奈まり子AVAN代表。部分的に引用>
大手6社の事務所と出演者で交わされている契約内容を調べたところ、AV撮影と明記されていなかったり、契約書そのものがなかったりする例があった。
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契約内容の改善で、出演者が撮影前から積極的に作品の内容に関われるようにして、望まない出演を防ぐ。
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(略。)撮影の段階で初めて女優が内容を知って、出演を渋るケースは見聞きしており、正確な実態調査の必要性を痛感している。
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(再掲)
AV撮影と明記されていなかった
契約書そのものがなかった

慄然となります。
自分のところは出演強要で成り立っている、と宣言しているようなものです。
尋常ではありません。
AVANはいま、「まともな」契約書づくりをおこなっているようです。
もしも、完成したものが標準となると、どのような不都合が生じるのでしょうか。

(2016年10月20日 毎日新聞「AV問題:語り始めた業界人(7)大手メーカーの危機感」より、引用。改行を施しています。)

(問)「AVANは女優の主体性を重んじた独自の契約書を作成しています。『リスクも含めて全て納得した人だけが出演すべきだ』という姿勢に、メーカーは協調していけますか?
<大手メーカーの高木慎司さん(仮名)>
苦しいです。
先ほど言った「消極的な2~3人」と「バレたくない十数人」がその契約書を見て、本当のことを聞いたら、撮影に踏み込めなくなると思います。

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(問)「『本当に出たい人』だけでは、回していけないのでしょうか?
<大手メーカーの高木慎司さん(仮名)>
(会社が)つぶれます。
今は大手もそこまで利益が出ているわけじゃない。
女優が減ればその分の売り上げがなくなる
例えば、いきなり収入が3割なくなってやっていける会社がありますか?
企業努力でどうにかなるレベルじゃない。
(後略。)

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大手メーカーに勤務する高木慎司さんは実直なかたです。
出演強要がなければメーカーがつぶれる、と確言しています。

(再掲。辻丸さん)
(略)、僕は”加害者”として”被害の実態”について一緒に考えられたら幸いです。AV側が「強要はない!」と言い続ける限り、何も変わらないでしょうから

なぜ業界人は、
「強要などない」
と言い張るのでしょうか。

(2016年10月20日 毎日新聞「AV問題:語り始めた業界人(7)大手メーカーの危機感」より、引用。改行を施しています。)

問「大手メーカーの中枢にいる社員の証言はこれまで表に出てきませんでした。業界全体に、『今は口をつぐんでおこう』という空気も感じられます
なぜそこまで神経質に?
<大手メーカーの高木慎司さん(仮名)>
本当のことは全部、言えないからじゃないですか。
(バレたくないけど出ている)十数人の「グレーゾーン」を彼らは“生命線”とも考えているんですよ。
どうにかして、そっちの売り上げも残したい。

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高木慎司さん(仮名)はパンドラの筺(はこ)をあけてしまったようです。
なかからありとあらゆる災厄が飛び出ました。
実際のものがたりでは、唯一、筺の底に残ったものがあります。
それは、「希望」です。
おそらく、高木慎司さん(仮名)があけた筺のなかには、「希望」など入っていないでしょう。

(2016年12月8日 時事通信「AV出演強要で対策チーム=公明」より、引用。)

タレントやモデルを目指す若い女性らがアダルトビデオ(AV)出演を強要される問題が多発していることを受け、公明党は8日、対策プロジェクトチーム(PT、座長・佐々木さやか参院議員)を設置した。
年内にも初会合を開催し、被害者支援団体や関係省庁から被害状況を聞く。

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与党の一角を占める公明党が乗り出してくるようです。
現在の世論の流れでは、AV業界は存続を許されないことになりそうです」(川奈まり子AVAN代表
川奈まり子様の杞憂が現実味をおびてきました。

香西咲さんのツイッター(2016年9月4日)より、引用。

今回は大手メディアが取り上げて下さった事もあり、
AV業界の自浄作用が働く事を祈り、私はその為に尽力するのみです。
(後略。)

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いまからでも間に合うのではないでしょうか。
業界は、悪徳プロダクションを切って、自浄努力をすべきです。
このままでは、洗脳と強要をおこなった悪徳プロダクションと一緒に心中することになってしまいますが。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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