昨日と一昨日のブログで、工藤千恵さんについてご紹介をさせていただきました。
工藤千恵さんは8歳のときに、見知らぬ男に誘拐されて、被害にあいました。
現在は、大阪にある性暴力被害当事者の会(サバイバルサロンぷれぜんと)で活動をされています。
(サバイバルサロンぷれぜんとのホームページより、引用。)
「サバイバルサロンぷれぜんと」は、「性暴力の被害者であるが、今は被害に遭ったことも受け止めて、今、幸せに生きている」という性暴力被害者が集まるグループです。
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このたび、工藤千恵さんが書かれているブログを拝見させていただきました。
幾多の思いが去来しました。
(「性暴力サバイバー・一生ものの性教育マスター工藤千恵」より、引用。改行を施しています。)
私は、8歳の時、塾帰りに誘拐され、見知らぬ人から性暴力被害に遭いました。
当時のことは、30年以上経った今でも、私の五感に刻まれています。
(略。)
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保護された直後に、男性警察官に事情を細かく聞かれ、幼いながらも恥を感じ、悲しくて悔しかったこと。
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「幼いながらも恥を感じ、悲しくて悔しかったこと」
このくだりを読んだとき、切なくなりました。
8歳の少女がこのように感じたのです。
(工藤千恵さんのブログより、引用。)
本当に苦しかった。
どんなに頑張っても、過去は消すことができません。
でも、今だから言える。
人生で起こる全てのことに意味があり、辛い体験こそ最高のギフトだと。
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中国のことわざに、
「暗いことを呪うよりも、たった1本のろうそくでも灯(とも)すほうがよい」
というのがあります。
「あらゆるものの本質は、たえまなく動き、創造していくところの、そしてより完全な生命へ飛躍していく無限のエネルギーだ」
これはフランスの哲学者のベルグソン(1859年~1941年)の述懐です。
どちらも前向きに生きることの意義を示唆しています。
「人生で起こる全てのことに意味があり、辛い体験こそ最高のギフトだ」
工藤千恵さんのことばの前では、せっかくの名言も色あせて感じます。
(工藤千恵さんのブログより、引用。改行を施しています。)
あの日から、学校にも家にも居場所がなく、ただ身体がそこにあるだけで、ココロはいつも何処か遠くにいました。
どこかに本当の居場所があるんじゃないかと、無我夢中で、知らない人とばかり触れ合って渡り歩き、中学生になった頃には、不良の溜まり場でお酒を飲んだり、週末は夜遅くまで出歩く日々。
でも、やっぱりどこに居ても、ココロが空っぽで、虚しくて寂しくて。
ずっと自分の居場所や、モヤモヤの答えは、どこかにあると信じて探してたけど、外には無くて。
本当に自分を幸せにできるのは、自分しかいないし、
答えは全て自分自身の内側にあると気付き始めたのは、20歳の頃。
変わったのではなく、「やっと自分に戻った!」と感じました。
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「青い鳥症候群」ということばがあります。
夢や理想を求めて彷徨(ほうこう)するひとたちを揶揄するときにもちいられます。
工藤千恵さんの場合は、このような生やさしいものではありません。
「本当に自分を幸せにできるのは、自分しかいない」
「答えは全て自分自身の内側にある」
これを読んだぼくは、ひとつ息をつきました。
すくわれた気がしました。
工藤千恵さんは、2014年6月から、各地で、講演をおこないます。
はじめたきっかけは、
「孤独な被害者の力になりたい」
と考えたからです。
秋田宏さんというかたのブログに、工藤千恵さんの講演の要旨が掲載されていました。
一部を引用させていただきます。
<工藤千恵さん>
非行に走って行って、男性恐怖症になり体が震えるが、この身体はどうにでもなって良いという感覚にもなり、好きでもないのに凄く年上の人と付き合ったりして、人生をあきらめてしまった様な、自分の性、身体を大切に扱えなくなって、無茶苦茶になっているんだから無茶苦茶にしていいよ、という様な感覚で過ごしていた様に思います。
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(略)、死ねば終わるのかと思ったりして、薬を大量に飲んだりすることを何度かしました。
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「人生をあきらめてしまった」
「自分の性、身体を大切に扱えなくなって」
「無茶苦茶になっているんだから無茶苦茶にしていいよ」
哀しい吐露です。
工藤千恵さんは、25歳のときに結婚します。
お子さんも2人生まれました。
あるとき、新聞社から、実名で報道させてほしいとの依頼を受けます。
承諾しました。
<工藤千恵さん>
匿名でなく実名にしたのは、被害に遭った後でも、未来や希望があると思うので、架空の人では想像できないと思うので、どう見ても楽しく生きている、今の自分が好きと生きているという事を感じて欲しいので、実在していて私が工藤千恵であるというかたちで、みせたかったというのが思いの中に強くあるかもしれないです。
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工藤千恵さんは、こう口にします。
どっちに向かってどうしていったらいいのか見えない状態から、回復した先に自分が望めば光が必ずあるという事を感じてほしい。
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(再掲)
「回復した先に自分が望めば光が必ずある」
香西咲さんのツイッター(2016年7月14日)より、引用。
(前略。)
5年、いや、洗脳期間入れたら6年のトラウマに決着をつけてみせます!
やり直しはまだ利く!
利かせてみせる!
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香西咲さんのツイッター(2016年7月17日)より、引用。
(前略。)
ありがとうございます。
この件で今迄のトラウマ、後遺症に決着を付けて次に進みます(?´ω`?)
私逞しいから(笑)
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哲学者のアランは、自著のなかでこういっています。
(アラン著「幸福論」(岩波文庫)から、引用。『誓わねばならない』の章の314ページ。改行を施しています。)
上機嫌など存在しない。
気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。
だから、幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである。
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「回復した先に自分が望めば光が必ずある」
香西咲さんはいま、光のさす方向にむかってあゆまれています。
それは、ご自身が光をのぞんだからです。
本来の香西咲さんにもどられる日がくることを願っております。
ここで話題がかわります。
芸能プロ幹部ら逮捕へ AV女優らを風俗店に紹介容疑
今朝、日本経済新聞のサイトでニュースをチェックしていました。
虚を突かれました。
待ち望んでいた記事がアップされているではありませんか。
(2016年11月22日 日本経済新聞「芸能プロ幹部ら逮捕へ AV女優らを風俗店に紹介容疑」より、引用。改行を施しています。)
東京都渋谷区の芸能プロダクションの幹部の男ら3人が、芸能プロに所属するアダルトビデオ(AV)女優らを風俗店に紹介した疑いが強まり、警視庁保安課が職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で逮捕状を取ったことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
風俗店への紹介を巡り芸能プロを摘発するのは異例という。
同課は本人の意思に反する形で働かされた疑いもあるとみて調べるもようだ。
(略)
この芸能プロに所属する女性が、ソープランドでの仕事を紹介されたなどと警視庁に相談。
(後略。)
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記事は早朝の4時に配信されています。
「警視庁保安課が職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で逮捕状を取ったことが21日、捜査関係者への取材で分かった」
ほかの新聞社はとりあつかっていません。
「日経」のスクープのようです。
本日は、こころが軽やかでした。
悪人たちが逮捕される。
これほどよろこばしいことはありません。
続報を待っていました。
ありませんでした。
本日の逮捕はなかったのでしょうか。
明日の報道に期待します。
「芸能プロダクションの幹部の男ら3人が、芸能プロに所属するアダルトビデオ(AV)女優らを風俗店に紹介した」
「本人の意思に反する形で働かされた疑いもある」
こいつらの容疑は、職業安定法違反(有害業務紹介)違反です。
<職業安定法 第63条>
次の各号のいずれかに該当する者は、これを1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
1 暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者
2 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者
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最高刑は、懲役10年です。
職業安定法違反(有害業務紹介)は、重罪です。
こいつらに懲役10年の刑罰がかせられることを強くのぞみます。
今だから
ぼくが普段おとずれるツイッターは、香西咲さんと辻丸さんです。
辻丸さんは日々、出演強要問題に関して、200件以上のリツイートをされています。
これをみれば動向がつかめます。
本日、支援団体のひとつであるPAPSの記事を拝見することができました。
リンクがあったので、クリックしました。
今だから
活字に目をやりました。
驚きました。
週刊文春で、出演強要被害を告発した佐藤涼子さん(仮名)は、星野明日香さんというかただったのです。
星野明日香さんとはどのような人物なのでしょうか。
検索をして調べようとしました。
すんでのところでやめました。
かわりに、いくつかブログの記事を拝見させていただきました。
お元気に活躍されているようです。
安堵しました。
(引用。改行を施しています。)
今では、私の大切なお友達が、実名を出し一生懸命声をあげています。
彼女は本当に真面目で、仕事熱心な女性で、真面目過ぎて心配になります。
私が彼女を支えたいとおもいました。
長くなりましたので、所懐は明日のブログでのべさせていただきます。
なぜか、以前に辻丸さんが口にされていた言辞を思い出しました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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