「香西咲さんががまんしている苦しさにくらべたら何でもないことです」ナルシストたちにはこの気持ちが絶対わからないだろう

昨日、「ヤマアラシのジレンマ」についてふれました。
作者のショーペンハウアーはこういいます。
「人間は、寒い日のヤマアラシのようなものだ。近づきすぎると痛い。遠ざかりすぎると寒い。おたがいに適切な距離をとらなければならない」
と。
残念ながら、世の中には、不作法に近づいてくるひとたちが存在します。
香西咲さんにいいがかりをつけてきた闖入者もそうでした。
当該人物のツイートを読んで、感じたことがあります。
文面にナルシズムが横溢している(みなぎりあふれている)、と。
まあ、文面というほど高尚なものではありませんが。
ただの落書きです。
ナルシズムについては、以前にも記したことがあります。

 (参考)2015年1月20日

ナルシズムは、自己愛、と訳されます。
自分は何てすばらしいのだろう、といった心理状態のことです。
自分がかわいくてたまらない、というのもこれに該当します。
ナルシズムの概念は、つぎのギリシア神話に由来します。

(オウィディウス著 中村善也訳「変身物語」白水社刊より、引用。改行を施しています。)

清冽な泉があった。
まだ牧人(牧場で牛馬などを飼う人)もどんな家畜も鳥も小枝さえその水を乱したことがなかった。
ナルキッソス(ナルシス)は、美しい風景と泉にひかれて、水のそばに身を横たえた。
清らかな水で喉(のど)の渇きをうるおそうとしたとき、彼は別な渇きを胸におぼえた。
腹ばいになったまま、水に映った明星のような瞳、アポロン(音楽の神)にもふさわしい髪の毛、象牙のような首、雪のような白さに紅をまぜた顔をみつめ、その姿を美しくしているすべてのものに驚嘆した。
彼は、自分が何を見ているのか知らないが、その見ているものは彼を焼き尽くす。

——————————————————–

ナルキッソス(ナルシス)は、水面にうつった自分に恋をしました。

(引用)
あわれにも愚かな少年よ、お前はなぜはかない幻影をむなしくもとらえようとするのか。
お前の求めるものはどこにも存在しない。
身をそらして見るがよい。
それは水に映ったお前の影にすぎないのだ。
食事への思いも睡眠への配慮も、彼をその場から引き離すことはできなかった。

——————————————————–

自分の姿にみとれたナルキッソス(ナルシス)は、湖からはなれることができなくなってしまいます。
過日の闖入者は、つぎのような落書きを残しています。
<闖入者>
曖昧ではなく白黒つけたいのです(略。)
——————————————————–

ナルシストに対する香西咲さんの返しがみごとでした。
<香西咲さん>
業界の人間や当事者達でさえ誰も白黒つけられないからこう言う状況に陥っているんですね。
失礼ですが素人が白黒付けるなんて無理でしょう。
その為に来年の国家予算に組み込まれ、国としてジャッジして頂くのです。

——————————————————–

ナルシストは、相手との適切な距離を保つことができません。
はばかることなく近づいてきます。
相手が、
「近づきすぎて痛い」
といっても、一顧だにしません。
実生活において、人間関係が希薄なひとはナルシズムに陥りやすいとされます。
ネットばかりしていてはだめです。
実際の社会で、多くのひとたちとふれあって、ナルシズムを克服してほしいものです。

辻丸さんのツイートより、引用。改行を施しています。)

<2016年10月4日>
僕が連日AVやSW関連のリツィートを繰り返してるのは、一人でも多く、この問題に関心を持ってほしいから。
同じツィートを何度も載せてるのも最近になってこの話題に興味を抱いた方へ様々な角度、両論からの情報発信を提供したいから。
僭越かもしれないが、沢山の人に自由に深く考察して貰いたいのだ

——————————————————–

ぼくは普段、時間がないものですから、おとずれるツイッターは限られています。
おもだったところは、香西咲さんと、辻丸さんです。

(再掲)
両論からの情報発信を提供

両論を知ることができるので、大変重宝しています。
拝見するたびに思うことがあります。
出演教被害に対して義憤の念をいだかないひとたちは、他者の痛みがわからないのだろうかと。

(ジョルジュ・ゴルレ&ジャン・バルビエ編「マザー=テレサ 愛を語る」日本教文社刊より、引用。改行を施しています。)

<マザー=テレサ>
最大の罪とは愛と憐れみをもたないことです。
搾取されたり、堕落したり、赤貧の中にいたり、病気でこまっていたりする隣人を目にしながらおそるべき無関心でいることです。

——————————————————–

(※マザー=テレサにつきましては、2016年8月25日のブログでもとりあげています。よろしければご覧ください。)

いま、搾取をされて傷ついているひとがいます。
そのかたに対して、ごく少数とはいえ、おそるべき無関心を装っているひとがいます。
騙されたほうも悪いと。
マザー=テレサにいわせれば、それは、
「最大の罪」
だそうです。
最大の罪とは愛と憐れみをもたないことです
この種のひとたちは、搾り取られて蹂躙された被害者の気持ちがわからないのでしょうか。

(ジョルジュ・ゴルレ&ジャン・バルビエ編「マザー=テレサ 愛を語る」日本教文社刊より、引用。)

<マザー=テレサ>
(略)飢えているひとは一切れのパン、一枚の布がなくて泣いているのでなく、つまり自分が愛されていない、愛し愛される人を誰も持っていないと感ずる無辺の孤独感、おそろしいまでの欠乏感に泣いているのだと思います。
——————————————————–

ぼくは、つぎのエピソードに感銘を受けました。

(やなぎやけいこ著「マザー=テレサ キリストの渇きを癒すために」ドン・ボスコ社刊より、引用。改行を施しています。)

ある日、1人の患者がやってきた。
皮膚が腐り、たまったうみがひどい悪臭を放っていた。
マザー=テレサは、いつものように丁寧にそのうみを拭い、ほうたいをまいた。
「マザー、あんたおれの体が、臭くはないのかい?」
それまで、それほど優しく扱われたことがなかったに違いないその患者は、半ばふてくされていった。
マザー=テレサは、にっこりして答えた。
「そりゃ、少しはにおうわ。でもあなたががまんしている苦しさにくらべたら、何でもないことです」
患者は、心の底から驚いたように、マザー=テレサを見つめた。

——————————————————–

(再掲)
あなたががまんしている苦しさにくらべたら、何でもないことです

香西咲さんはいま、つらかった過去の出来事をがまんして耐えています。
ネットでおかしな書き込みをしているひとたちは、その苦しさに思いを馳せることができないのでしょうか。
救いなのは、その種の輩(やから)は、日本全体でみればごく少数、ということです。

(2016年8月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より、引用。)

<香西咲さん>
本当に消えてなくなりたいと思うときが多々あります。生きていてもしょうがないんじゃないかとか…。
——————————————————–

(2016年9月30日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲『文春砲』で脅迫も 『海に沈められる…』」より、引用。改行を施しています。)

<香西咲さん>
独立前の一時期、毎日のように思っていた「事故で命が尽きてしまっていい」「自ら命を絶ちたい」という願望は、今でも時に襲ってくる。
——————————————————–

読むのがつらいです。
マザー=テレサは常々、つぎのように語っていました。
「この世の最大の不幸は貧しさや病ではない。むしろ、だれからも必要とされていないと感じることである」
「この世に無駄な命はひとつもない」
と。

11月12日のブログで、フランクルについて論及しました。
「だれかがあなたのことを待っている」
それゆえ、
「どのようなときでも、ひとには、生きる意味がある」
フランクルのことばです。
香西咲さんがもしも姿を消したのなら、悲しむひとがいます。
こまるひとがいます。
これだけでも、生きている意味があります。

マザー=テレサが開設した施設のひとつに、「聖なる子どもの家」があります。
場所はインドのカルカッタ(現在のコルカタ)です。
その施設の壁には、以下のことばがかかげられています。

(引用)
考える時間をもちなさい。
(略。)
笑う時間をもちなさい。
それは力の源。
それは地球でもっとも偉大な力。
それは魂の音楽。
遊ぶ時間を持ちなさい。
愛し、愛される時間を持ちなさい。
与える時間を持ちなさい。
それは永遠につづく若さの秘密。
(略。)
自分勝手になるには、一日は短すぎる。
読書する時間を持ちなさい。
親しくなるための時間を持ちなさい。
働く時間を持ちなさい。
それは知識のわき出る泉。
それは幸福へつづく道。
それは成功の価値。

——————————————————–

ぼくはここに書かれていることばが好きです。
生きていくうえでのヒントが隠されているような気がします。
香西咲さんは生きてください。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。