香西咲さんが被った悲劇を二度と繰り返してはならない。出演強要をおこなったやつらを牢屋に入れる法律をつくるべきだ

昨日のブログで、IPPAという業界団体が発表した改善策についてふれました。
2016年6月22日に発表されたものです。
そのさいには、
「プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な極めて急ぐ改善を促していきたい」
と、意欲的に語っています。
あれから5か月になろうとしています。
進捗状況が気になります。
やる気はあるのでしょうか。
「早急」の期間は、とうに(とっくに)過ぎたような気がします。
IPPAは、以下の5項目について、改善を約束しました。

(1)プロダクションや制作会社との間でコードオブコンダクト(行動規範)を締結し、
強要しない、
違約金請求しない、
同意のない作品には出させない、
人権侵害を行わない、
適正な報酬を支払う、
等の項目を具体化し、
それを承諾したプロダクション・制作会社としか取引しないようにする。

(2)出演契約にあたっては、女優の頭越しに契約するのでなく、女優が参加したうえで契約を締結する。
その際、プロダクションの監視により女優が自由に意思決定できない事態を防ぐため、マネジャーが同席しない場での真摯な同意があるか意思確認するプロセスを踏む。

(3)女優が出演拒絶した場合、違約金を請求せず、メーカーが損失を負担する。
違約金に関しては保険制度等を活用する。

(4)(1)が守られていない等の苦情申し立てに対応する機関を設置し、(1)が守られていない疑いが強いものについては、販売差し止めを含む救済策を講じる。

(5)女優の人格権保護のため、プライベート映像の流出・転売等を防止し、流通期間に制限を設け、意に反する二次使用、三次使用ができない体制をつくる。
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本日は(1)についてみてみます。
(再掲)
強要しない
違約金請求しない
同意のない作品には出させない
人権侵害を行わない
適正な報酬を支払う
文面からさっして、人権蹂躙が常態化しているようです。
読んでいて背筋に冷たいものを感じました。
川奈まり子AVAN代表は、現在、こうした悪辣(あくらつ)な契約をただす活動をされているようです。

(2016年8月14日 弁護士ドットコム「元AV女優・川奈まり子さん『業界改革の旗印になりたい』出演者支援団体の構想語る」より、引用。改行を施しています。)

(問)「統一された契約書はどういうものなのか?

<川奈まり子AVAN代表>
適法な業務委託契約の契約書で、出演者とプロダクションを対等な立場とするものです。
(略)、わかりやすい日本語で
「あなたは成人向け動画に出演します」
「アダルトビデオというもので、性的な行為・表現が含まれています」(後略。)
まずは、AVANに仮登録してくださった女優さんと、私たちの方針に賛同していただいたプロダクションに使ってもらいます。

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この契約書は、来年の4月から提供していくようです。

(2016年10月22日 京都新聞「AV出演者『労働環境改善目指す』 川奈まり子さん法人設立」より、引用。改行を施しています。)

現在は相談窓口を設けているが、来年4月から本格始動を予定し、出演者が所属事務所やメーカーと交わす統一書式の契約書の提供や、引退後の就職支援などをしていく。
大手6社の事務所と出演者で交わされている契約内容を調べたところ、AV撮影と明記されていなかったり、契約書そのものがなかったりする例があった。
(略。)
川奈さんは「出演の強要は一つでもあってはならない」と強調する。

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大変意義のある活動をされていると感じます。
その契約書が業界内で主流となることを願っております。

(再掲)
川奈さんは『出演の強要は一つでもあってはならない』と強調する

契約書を統一しただけで、出演強要をふせぐことができるのでしょうか。
悪徳プロダクションの代表の青木亮は、佐藤さん(仮名)に対して、つぎのようなことをおこなっています。

(2016年8月26日 withnews「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

(略)、イメージDVDの撮影だと言われて、東京・原宿のスタジオに向かいました。
洋服を着たままの撮影の後、監督が当然のように命令したのです。
「じゃあ、脱いでくれる?」
驚いてどこまでかを聞くと、「全部だよ」
驚いて、大泣きしました。
撮影が絡みのあるAVだと、初めて知りました
(中略。)
(社長は)「いくらお金をかけているか分かる? 雑誌とか色々なメディアで宣伝して1億円ぐらいかけている。撮影が無理だと、親に請求がいくよ」
(中略。)

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つぎのようなケースもあります。
悪徳プロダクションから、高額の違約金を請求された女性の場合です。

(2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。)
<池内さおり議員>
撮影の一日目には数名の男性によって性行為を繰り返し強要された、そのショックで放心状態にあるときAV出演の契約書に署名捺印をさせられたということです。
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つぎは香西咲さんの場合です。

(2016年7月17日 AbemaTIMES「【AV出演強要・脅迫・洗脳】人気AV女優が元所属事務所を告訴」より、引用。)

<香西咲さん>
デビューのさいに契約書も結んでいないし、日付を遡ってAVの事務所の契約書を書かされたので不本意だと思いました。
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(2016年08月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より、引用。改行を施しています。)

デビュー作の撮影が終わったあとから、メーカーと事務所と私の三者間の契約があったことを聞かされて、サインをさせられました。
契約書には「アダルト」という言葉がありました。
そこにはしっかりと撮影前日の日付が刻印されていました。

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お三方に共通しているのは、正規の契約とまったく違うことをさせられた、ということです。
すでにむすんである契約書に、AV、またはそれに類する文字はありません。

(2015年11月20日 しんぶん赤旗「だまし、脅しAV出演 拒めば法外な違約金請求」より、引用。改行を施しています。)

問題は、「出演」して「出演料」として女性とプロダクションの間で金銭の授受が発生してしまうところ。
(PAPSの金尻カズナさんは)「民事的にはお互いが同意したかのように見えてしまう」
と指摘します。

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(2015年10月4日 NHK NEWSWEB「AV出演拒否で違約金迫られる被害相次ぐ」より、引用。改行を施しています。)

撮影が終わると、女性側は5,000円ほどの謝礼を受け取ることや、断ったとしても、領収書に名前を書くことを強要されます。
女性側が警察に訴えたとしても、
「金銭のやり取りがあり、合意のうえでの撮影だった」
と主張するためだと、支援団体はみています。

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「金銭のやり取りがあり、合意のうえでの撮影だった」
なにがしかの出演料を受け取ってしまうと、警察から、合意があった、とみなされてしまうのです。
これが現実です。
罪からのがれるために、プロダクションは、
出演者が「断ったとしても、領収書に名前を書くことを強要」するのです。
このことについて、池内さおり議員はつぎのようにのべています。

2016年3月11日 衆議院会議録「第190回国会 内閣委員会 第5号」より、引用。)
<池内さおり議員>
(略)、外形的に存在するように見える契約にどれほど被害者が縛られているかということは、私は強調したいと思います。
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これまで、被害者が弁護士に相談に行っても、多くの弁護士は、外形的な契約行為が整っているからということを理由に引き受けないことが多かった。
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この案件で警察に相談に行ったら、何と警察からは、双方から話を聞いた後で、契約書があるんだったら仕方がない、あなたは契約しちゃったんでしょう、だったらこの芸能プロの要求に応じてあと二本出たらどうかというふうに言ったそうなんですね。

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これが、2015年9月9日に勝訴判決のでる前の状況です。
契約書の体裁が外形的に整っていれば、弁護士も警察も、とりあいませんでした。

(再掲)
川奈さんは『出演の強要は一つでもあってはならない』と強調する
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上述した犯罪については、契約書を統一しただけではふせぐことができません。
あらたに法律をつくって規制する必要があります。
AVANもそれを求めるべきでしょう。
池内議員の質問に対して、政府は、現行法の枠内で取り締まりをおこなうとの意向を示しました。

<加藤勝信 男女共同参画担当大臣>
さっきのは、そうした契約は無効であるということなんですが、その以前として、本人の意に反した、そうしたビデオに出演をさせ、またそうした行為を強いるということは、これは全く人権侵害じゃないかなというふうに私は思って聞かせていただきました。
まさにそういった観点から対応していかなきゃいけないと思います。

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<河野太郎 国家公安委員長>
まことに申しわけございません。
きちっと警察がこうした案件に対応できるように、全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたいと思います。

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現在は警察が対応してくれるようです。
安心はできません。
現行法を運用するだけでは限界があります。
出演強要をおこなうやつらを一人残らず牢屋に入れなければなりません。
あらたな法律の制定が求められます。


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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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