AVANは香西咲さんの出演強要問題にも目を向けていただきたいです

昨日のつづきです。
10月8日に、伊藤和子弁護士と川奈まり子様が、ツイッター上で、以下のようなやりとりをされています。

(1)伊藤和子弁護士

(前略。)
私はメーカーとプロダクション出演者の利益相反する部分が当然あると考えてますので、AVANの性格についてもお会いした機会に伺えればと思います。
ではこちらで失礼いたします。

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(2)川奈まり子様
メーカーとプロダクションと出演者の利益は相反する部分もありますが、業界存続の危機である今、働く権利を確保しようと思えば三者が団結して当たらなければならない面も。
またAVANは業界においては逆風の中出発したこともお察し下さい。
潰されては元も子もないので

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(3)伊藤和子弁護士
そうなんですね。ただ「守る」ためにもまず「変わる」ことに期待してます。
AVANは、業界の短期的利益と、出演者の権利や出演したくない人の権利が仮に対立する場合、どちらの立場に立たれるのでしょうか。
労組等は後者の立場かと。お会いした際にでも伺えると幸いです

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(4)川奈まり子様
返信ありがとうございます。
当然、後者です。
そのためにプロダクションと出演者の間の契約を一変させる試みをしようとしていますが、プロダクションやメーカー側に協力を促さないことにはどうしようもありません。
幸い良心的な企業もあり、業界トップは変化の気運です。

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(1)で伊藤和子弁護士は、プロダクションやメーカーの利益と、女優さんの利益は、相容(い)れない部分があると指摘しています。
これに対して川奈まり子様は、(2)で、業界がつぶれてしまえばすべてが無に帰するとのべられています。
業界がなくなれば、女優さんたちも、職を逸してしまいます。
一般の企業においても、相通じる論理です。

(2016年9月17日 毎日新聞「語り始めた業界人(4)『面接で強要防止を』」より、引用。)

<毎日新聞記者>
人権団体は、たとえ同意があっても「身体を危険にさらす行為」は認められないと主張しており、女優の立場が弱いため、意に反する内容でも受け入れざるを得ないケースがあると指摘しています。
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<AVメーカー「プラム」田原禎久社長>
「女優目線でハードなもの」は何もかもダメなのでしょうか。
(略。)
女優が「本当はやりたくない」ということを全て認めていたら仕事になりません
プロモーションビデオを作っているわけではないので。

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AVって男のクソみたいなファンタジーですよ。
男が見たいものは全部、女にとっては嫌なことになってくる
(中略。)
でも、人間なんだから、ああしたいし、こうしたい。
「そこはなんとかやらせてよ」という話です。

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(再掲。田原禎久社長)
女優が『本当はやりたくない』ということを全て認めていたら仕事になりません
男が見たいものは全部、女にとっては嫌なことになってくる

これがメーカーやプロダクションの本音なのでしょう。
女優さんが「本当はやりたくない」のに、嫌なことを無理強(じ)いする。
これを出演強要というのではないでしょうか。

(再掲。川奈まり子様)
業界存続の危機である今、働く権利を確保しようと思えば三者が団結して当たらなければならない

このような環境のなかで、黙ってそのまま働きつづけることが正統なのでしょうか。
出演強要を前提にして成り立っている業界です。
まずはこの部分を正す必要があると思うのですが。

(2016年9月2日 withnews「AV強要、戸惑う業界団体『信じられない』『現場で一番強いのは女優』」より、引用。改行を施しています。)

<朝日新聞経済部 高野真吾さん>
私が取材をした複数の元女優は、IPPAに加盟しているメーカーでの撮影に、プロダクションに騙(だま)されて行きました。
現場で、泣いて
嫌です。できません
監督に訴えたけど、撮影が強行されたと証言しています。
同様の訴えは被害者支援団体には、さらにたくさん寄せられています。

<IPPA 事務局長(なぜか名前が記載されていません)>
調査が難しいのですが、(以下略。)
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(略)、撮影現場では「頑張って撮影しよう」と女優さんに言うのが強要にあたるのかどうかを、みんなでまじめに悩んでいるそうです。

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(再掲。IPPA事務局長)
撮影現場では『頑張って撮影しよう』と女優さんに言うのが強要にあたるのかどうかを、みんなでまじめに悩んでいるそうです

「頑張って撮影しよう」
まさしくこれが強要です。
悩む必要はありません。
このかたたちの感性はいったい、どうなっているのでしょうか。

(再掲)
<伊藤和子弁護士>
業界の短期的利益と、出演者の権利や出演したくない人の権利が仮に対立する場合、どちらの立場に立たれるのでしょうか
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<川奈まり子様>
当然、後者です

この返答に関しては、たのもしいです。
はじめて爽快な気分となりました。
AVANは今後、「出演者の権利や出演したくない人の権利」を守る団体として、活動してほしいです。
杞憂もあります。
AVANは、利益の異なるプロダクション、メーカー、女優さんたちが一堂に会する団体です。
呉越同舟的な組織です。
その混合体のなかで、いっぽうの側の利益を優先することなどできるのでしょうか。
片方から不満がでます。
言うは易(やす)く行うは難(かた)しのような気もいたします。
うまくいけばよいのですが。

(再掲。川奈まり子様)
そのためにプロダクションと出演者の間の契約を一変させる試みをしようとしていますが、プロダクションやメーカー側に協力を促さないことにはどうしようもありません

女優さんの利益を慮(おもんぱか)って、プロダクションとメーカーが協力をしてくれるものなのでしょうか。

(再掲。AVメーカー「プラム」田原禎久社長)
女優が『本当はやりたくない』ということを全て認めていたら仕事になりません

最終的には、プロダクションとメーカー側の利益を優先する。
そうならないことを切望します。

(再掲。伊藤和子弁護士)
業界の短期的利益と、出演者の権利や出演したくない人の権利が仮に対立する場合、どちらの立場に立たれるのでしょうか。労組等は後者の立場かと

(再掲。川奈まり子様)
当然、後者です

AVANは、労働組合ではありません。
労働組合法を読めばわかります。

<第1条>
この法律は、労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進することにより労働者の地位を向上させること(中略)を目的とする。

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労働組合の利点は、使用者側と対等に交渉ができる、というところにあります。

<第2条>
この法律で「労働組合」とは、労働者が主体となつて自主的に労働条件の維持改善その他経済的地位の向上を図ることを主たる目的として組織する団体又はその連合団体をいう。

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労働組合は労働者が主体、と明記されています。
使用者が、労働組合の運営に介入することはできません。(第7条より)

<第3条>
この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、賃金、給料その他これに準ずる収入によつて生活する者をいう。

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(2016年9月22日 毎日新聞「AV問題 女優ら300人が出演者団体に入会打診」より、引用。)

<川奈まり子様>
今までなぜAV出演者の“組合”ができなかったのかというと、プロダクションの抵抗が大きかったからです。
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川奈まり子様は、“組合”ということばを口にしています。
惑う表現かもしれません。
辞書で、「組合」の意味を調べてみました。

(広辞苑より、引用。)
民法上、各当事者が出資をして共同の事業を営む旨を約することによって成立する契約。また、その団体。
特に、労働組合。
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(大辞林より、引用。)
民法上、二人以上が出資をして共同の事業を営むことを約束する契約により成立する団体。社団と異なり民法上の組合は法人格をもたない。
特別法上、各種の共同目的遂行のために、一定の資格のある人が組織する団体で、法人と認められているもの。公共組合・協同組合・同業組合・労働組合・共済組合など。
特に、労働組合をいう。

「組合」には多種多様の形態があります。
同業組合、もそのなかのひとつです。
上述の2つの辞書では、「特に、労働組合」、と記しています。
労働組合、と受け取る人が多いのかもしれません。
労働組合には、労働協約を締結する権利、団体交渉をする権利などが認められています。
ストライキをすることもできます。
AVANは労働組合ではないので、このような権利はありません。

(2016年9月22日 毎日新聞「AV問題 女優ら300人が出演者団体に入会打診」より、引用。改行を施しています。)

(略)、中には「(所属女優を)入会させたくない」というプロダクションもあります。
「うちの女優が勝手に入会しようとしている。やめさせてくれないか」と電話してきた社長もいました。

入会を渇している女優さんもいらっしゃるようです。
現状に対して不満や不安を抱えているのかもしれません。
AVANはこうした種々の問題と向かい合う組織であってほしいと思います。
あわせて、香西咲さんの出演強要問題についても、目をそらさずに取り組んでいただきたいです。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年9月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました
2016年9月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月1日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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