香西咲さんが悪徳プロダクションから受けた搾取はあまりにもひどすぎる。人間の扱いではない

人間は常に、自分が解決しうる課題だけを自分に提起する

昨日のブログで、ぼくの書いた文章の一部を再掲します。

<10月9日>
現在、児童ポルノにおける年齢確認の提案を悪意に解釈して、敷衍(ふえん)しているひとたちがいます。
女優さんの人権にとって由々しい問題があると叫びながら。
(中略。)
このような世迷言を喧伝(けんでん)しているひまがあるのでしたら、率先して出演強要問題にとりくむべきであると考えます。
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マルクスは1859年に、「経済学批判」という論文を書いています。
このなかに、つぎのような箇所があります。

(マルクス著「経済学批判」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)

(略)、人間は常に、自分が解決しうる課題だけを自分に提起する。
なぜならば、詳しく考察してみると、課題そのものは、その解決の物質的諸条件がすでに存在しているか、または少なくとも生まれつつある場合にだけ発生することが、常に見られるであろうからだ。

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(再掲)
人間は常に、自分が解決しうる課題だけを自分に提起する

出演強要の問題は難儀である。
呻吟していたとき、児童ポルノにおける年齢確認の件が、HRNから提案されました。
これならなんとかなる。
HRNを攻撃すればよいだけのことだから。
周囲からも、女優さんたちのためにたたかっている、とみられる。
こう安直に考えて、日々、獅子吼(ししく)のように(ライオンが吠えるように)叫んでおられるのかもしれません。

(再掲)
その解決の物質的諸条件がすでに存在している
または少なくとも生まれつつある

相手は政府でなく、HRNです。
与(くみ)し易(やす)いのでしょう。
人間は常に、自分が解決しうる課題だけを自分に提起する
ぼくには、児童ポルノにおける年齢確認と、女優さんたちの人権がどうつながるのかがよくわかりません。
全国紙はこの問題を黙殺しています。
人権にかかわるような事象ではないと認識しているからです。
「教条主義」ということばがあります。
状況や現実を無視して、ある特定の原理・原則に固執する応用のきかない考え方や態度のことです。(大辞泉より)
ドグマチズムともいいます。
某団体は、このような些末な件に傾注しているひまがあるのでしょうか。
いまは国民が注目しているのは、出演強要被害への取り組みです。
業界に自浄能力がないとみなされたら、政府は、容赦のない措置をとってくることでしょう。
いま早急にやらなければならないことは何なのでしょうか。
そこのところをもう一度、考えていただきたいと思います。

搾取

(2016年10月5日 産経新聞「AV撮影に女優派遣 容疑の芸能プロ社長ら12人書類送検」より、引用。改行を施しています。)

所属女優を、性行為が含まれるアダルトビデオ(AV)の撮影に派遣したとして、警視庁保安課は4日、労働者派遣法違反容疑で、東京都渋谷区の芸能プロダクション「バンビ・プロモーション」の男性社長(49)=世田谷区=ら12人と、同社を含むプロダクション6社を書類送検した。
他に書類送検されたのは、
渋谷区の
「F2F Entertainment」
「ディクレア」
「ARTE Entertainment」、
新宿区の
「オールプランニング」
「CLAP」
と、各社の社長やマネジャーら。
(中略。)
1回の撮影につき、撮影業者が各芸能プロに約70万円を支払い、女優はその半分程度を出演料として受け取っていたという。

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(再掲)
撮影業者が各芸能プロに約70万円を支払い、女優はその半分程度を出演料として受け取っていた

女優さんの取り分は、半分程度、のようです。
少ないと感じました。
自分の命とひきかえにおこなっている仕事です。
常識的に考えても、60%以上は必要でないでしょうか。

香西咲さんのツイッター(2016年10月5日)より、引用。

こう言う情報をもっと公開して頂きたいです。
自分がどれだけ搾取されていたか予想がつくので。
(後略。)

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半分も貰えたらまだ良心的です。
本当に泣きたい。
(後略。)

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愕然となりました。
香西咲さんは半分も受け取っていなかったというのでしょうか。
息苦しくなります。

マルクスの「資本論」(1867年)のなかに、つぎのような件(くだり)があります。

(マルクス、エンゲルス著「資本論」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)

労働者が必要労働の限界を超えて労苦する労働過程の第二期間は、かれの労働を、すなわち労働力に支出を要するには違いないが、しかし、彼のためには、何らの価値をも形成しない。
それは、無からの創造の全魅力をもって、資本家に笑みかける剰余価値を形成する。
労働日のこの部分を、私は剰余労働時間と名づけ、そしてこの時間内に支出された労働を、剰余労働と名づける。
価値一般の認識にとって、価値を単なる労働時間の凝結として、単に対象化された労働として理解することが、決定的であるように、剰余価値の認識にとっては、それを単なる剰余労働時間の凝結として、単に対象化された剰余労働として、理解することが決定的である。
この剰余労働が、直接的な生産者から、労働者から搾り上げられる形態こそ、種々の経済的社会形式を、たとえば奴隷制の社会を、賃金労働の社会から、区別するのである。

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これが搾取の論理です。
たとえば、
女優さんの取り分を40%、
プロダクション側は60%、
とします。
必要労働」とは、女優さんに支払われる金額ぶんの労働のことです。
割合でいいますと、全報酬の40%のことです。
残りの60%が、「第二期間」です。
これはプロダクションに奉仕させられている「タダ働き」のぶんです。
「タダ働き」のことをマルクスは、「剰余労働」と名づけました。
剰余とは、余分という意味です。
余分に働いたのですから、それなりの見返りがあるようが気がします。
ありません。
まったく。
第二期間」は、女優さんにとって「何らの価値をも形成」しません。
報酬はすべて、プロダクション側にわたります。
これが「資本家に笑みかける剰余価値」です。
剰余、つまり余分に働いたぶんは、プロダクションが、残さずってしまいます。
これが搾取です。

香西咲さんのツイッター(2016年10月3日)より、引用。

もちろん悪徳事務所のスタッフ連中は自分達のギャラは確保する為に女優を売り飛ばしに出る
『売上が落ちたから』と言ってハードな事をさせれば総ギャラは極端には下がらないから。
女優のギャラなんて雀の涙。
制作チームでさえ切り詰めている時代のに悪徳事務所は大儲け。

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典型的な搾取です。

香西咲さんのツイッター(2016年10月3日)より、引用。

AV撮影以外は交通費すら支給無し。
イベントの差し入れも自分で持って電車で帰れと。
極めつけは青木亮に会うように言われた高畠典子占い師にトータル35万円程払っていました。
そして大西敬雇われ社長は私が撮影終わるタイミングに現場にのこのこやってきて大きい顔して大量に酒を飲み豪語する。

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これは搾取の範疇を超えた「搾取」です。
犯罪です。

マルクスのことばを借りて、もう一度搾取の定義を確認してみます。

(「資本論」より)
香西咲さん必要労働の限界を超えて労苦する労働過程の第二期間は、香西咲さんの労働を、すなわち労働力に支出を要するには違いないが、しかし、香西咲さんのためには、何らの価値をも形成しない。
それは、無からの創造の全魅力をもって、プロダクションに笑みかける剰余価値を形成する。
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今度は、「共産党宣言」(1848年)についてみてみます。

(マルクス、エンゲルス著「共産党宣言」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)

ブルジョアジーは、自分たちの支配している世界を、いうまでもなく最良の世界だと思っている。
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だから彼らは、すべての政治行動、とくにすべての革命的行動を非難する。
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こういうことでしょうか。
プロダクションは、自分たちの支配している世界を、いうまでもなく最良の世界だと思っている。だからプロダクションは、すべての政治行動、とくにすべての革命的行動を非難する」

つぎのような記事があります。

(2016年9月13日 毎日新聞「AV問題 語り始めた業界人(1)『公平なルールを』」より、引用。)

(引用。改行を施しています。)
(問)女優へのギャラ配分率について、(HRNは)「50%以下は不当な搾取」としています。
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<AVプロダクション代表の鈴木浩太(仮名)くん>
なんで50%なんですか。
法的根拠もないのになんとなく言っている。

(後略。)
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クズです。
ふたたび「資本論」です。

(マルクス、エンゲルス著「資本論」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)

1863年6月の最後の週、ロンドンのすべての日刊新聞は「単なる過度労働からの死」という「センセーショナル」な見出しをつけた一文を掲載した。
話題になったのは、非常に声望のある宮廷用婦人服仕立所で仕事をしていて、エリーズという感じのよい名前の婦人に搾取されていたメアリー・アン・ウォークリーという20歳の婦人服仕立女工の死亡のことであった。
(略)、これらの娘たちは平均して16時間半、しかし社交季節にはしばしば30時間も休みなしに労働し「労働力」が思うように動かなくなると、ときおりシェリー酒ポートワインやコーヒーを与えて動くようにしておくというのである。
ところで、時はまさに社交季節の最中であった。
新たに輸入されたイギリス皇太子妃の祝賀舞踏会用の貴婦人たちの豪華なドレスをあっと言う間に仕上げる魔法が必要であった。
メアリー・アン・ウォークリーは、他の60人の娘たちと一緒に、必要な空気容積のほとんど三分の一もない一室で30人ずつとなって、26時間半も休みなく労働し、他方、夜は、一つの寝室をさまざまな板の仕切りで仕切った息詰まる穴の一つのなかで、一つのベッドに二人ずつ寝た。
しかもこれは、ロンドンの婦人服仕立屋のなかでは比較的よい方であった。
メアリー・アン・ウォークリーは金曜日に病気になり、エリーズ夫人のおどろいたことには、そのまえに縫いかけの婦人服の最後の仕上げさえもせずに、日曜日に死んだ。

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貴婦人たちの豪華なドレスをあっと言う間に仕上げる魔法のために、メアリー・アン・ウォークリーは帰らぬ人となりました。

(2016年9月30日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲『文春砲』で脅迫も 『海に沈められる…』」より、引用。)

<香西咲さん>
女性の体はすり減るものだし、病気や妊娠のリスクを負うのも女性です。本当に分かっているのかな。性の大切さを、多くの女性に向けて発信していきたいです
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国民は皆、こう思っています。
某業界は、女優さんたちへの過度の搾取によって成り立っている、と。
こういうことは正していく必要があります。
それにしても悪徳プロダクション(アットハニーズ)による香西咲さんへの搾取はあまりにもひどすぎます。
こいつらは絶対にゆるせない。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年9月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました
2016年9月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月1日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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