香西咲さんと同じように、理不尽な仕打ちを受けた女性がいます。横浜米軍機墜落事件について

昨日のつづきです。
林和枝さんは東京新聞に広告をだします。
「皮膚をわけてください」
と。
ここまでのながれを簡単に顧みてみます。

<1977年>
9月27日
・13時20分ころ 米軍機が、林さん宅のそばに墜落する。
9月28日
・0時50分 長男の裕一郎くん(3歳)が死去する。
・4時30分 次男の康弘くん(1歳)が死去する。

<1978年>
3月29日
・新聞の夕刊で、「皮膚をわけてください」とうったえる。
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掲載後すぐに、電話がかかってきました。
「わたしのをつかってください」
と。
このかただけではありません。
午後4時から夜半までの間に、187人のかたが、提供を申し出ました。
以降も、連絡が途切れることはありませんでした。

後日、東京新聞に、つぎのような見出しの記事が掲載されました。

 米軍機墜落から半年余
 悪夢の主婦に人の情

  大やけどを治す皮膚移植
  申し出千人にも
   きょう手術、二児の死も知らず

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最終的に、1500人のかたが、自分の皮膚をつかってください、と願い出ました。
多くの方々の善意によって、和枝さんは、一時的に恢復(かいふく)します。

(平和の母子像実行委員会著「鳩よよみがえれ」水曜社刊より、引用。改行を施しています。)

体液の流出を一時くい止めた「善意の皮膚」は、やがて日がたつにつれて少しずつはげ落ちていきました。
今度は和枝さん自身の植皮手術が必要になりました。
とはいっても、採皮するところがありません。
わずかに残る胸の白い肌から、今日は切手大、次は名刺大と採っていきました。
採皮した部分の皮膚が再生されるのをまって、また採りました。
きれいだった肌も無惨に引きつれていきます。

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夫の一久さんは、こう語っています。

(平和の母子像実行委員会著「鳩よよみがえれ」水曜社刊より、引用。改行を施しています。)

どんなに小さな皮膚のかけらでも、ピンセットでつまんで、大切に、大切に張りつけた。
まるで、ダイヤモンドのような皮膚だよ。

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和枝さんは徐々に、治癒の方向へむかいます。
正月には、2日間という約束で、生家へ帰ることができました。
病院の外へでたのは、1年3か月ぶりのことです。
実父の土志田勇さんは、生花店をいとなんでいました。
短い正月がおわり、和枝さんはふたたび、病室へもどります。
子どもについては、まだ別の病院に入院していると信じていました。
このころから、夫の一久さんと、父親の勇さんが、頻繁に顔をあわせます。
二人がはなすことはいつも同じです。
もうこれ以上、子どもの死を隠すのは無理だ。
真相をはなそう、と。
1月29日のことでした。
一久さんが真実をつたえる決心をしました。
勇さんも同行します。
不測の事態に備えて、医師と看護士が、病室の外で待機していました。
二人は和枝さんと向かいあいました。
一久さんは黙って座っているだけです。
一向に口を開こうとしません。
30分が経過しました。
しびれをきらした勇さんが、目でうながします。
一久さんが観念しました。
きりだします。
「子どものことなんだけど」
和枝さんは普段と変わらぬ表情をみせます。
「なあに、子どもがどうしたの?」
「実は」
と、一久さんがことばをつなぎます。
「事故の翌日に亡くなったんだ」

この日、和枝さんは日記を書いています。
全文を引用をさせていただきます。
(※改行を施しています。)

<1979年1月29日>
1月29日 月 曇
私にとって一番悲しいことを聞かされた。
裕一郎 9月28日 零時40分 死亡
康弘 9月28日 4時30分 死亡

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翌日は、長い文章をしたためました。
そのなかから、一部を引用させていただきます。

<1979年1月30日>
今日も子どもの死がかわいそうで泣き続けた。
もう自分が治って子どものところへ行けると、ただそれだけを楽しみに生きてきたのに、事故の次の日に死んでいたなんて夢にも思っていなかったので、死んだことを知らされた時には信じられなかった。
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(略。)
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でも、もうどんなに叫んでも子どもたちは私のところへは戻ってこない。
いつか私の胸の中へ抱いてやりたいと思っていたのに、その夢も破られてしまった。
裕ちゃんと康ちゃん、もう二人とも手の届かない所へ行ってしまった。
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(略。)
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でももう白い小さな箱にはいってしまっているなんて。
一目でも会いたかった。
ママをおいて逝ってしまってとてもさみしい。
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(略。)
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あんな飛行機さえ落ちてこなければ、今頃は幸福に暮らしていることでしょう。
人を恨んではいけないが、やはり私は米軍とパイロットを憎む。
このパイロットは私たちのことをどんなに思っているのだろうか。
(後略。)

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パイロットは、罪に問われませんでした。
1978年、被害者の一人である椎葉寅生さんというかたが、この米兵を告発します。
神奈川県警は当該人物を横浜地検に書類送検しました。
横浜地検は、業務上過失致死の容疑で、起訴の可能性を探ります。
結果は不起訴でした。
証拠が集まらなかった、というのがその理由です。
落胆したものの、こうなることは予想されました。
日米地位協定の取り決めがあるからです。
この協定は、米兵が日本で事件をおこすたびに話題となります。
よくわかっていらっしゃらないかたも多いので、簡単にご説明をいたします。

その前に、日米安全保障条約(安保条約)を知る必要があります。
各条文の文章が長いので、ぼくのほうで簡単にまとめます。

<前文>
日米両国は、国連憲章が認めている、自分で自分を守る権利をもつ。
両国は、極東の平和と安全のために、この条約を結ぶ。

<1条>
両国は、国連憲章にしたがって、国際紛争を平和的に解決させる。
軍事力は用いない。

<3条>
両国は武力攻撃に対する自衛力憲法の規定にしたがう条件で維持し発展させる。

<4条>
条約実施に関して、両国は、随時協議する。
平和・安全に対する脅威が生じたときも協議する。

<5条>
両国は、日本施政下の領域で、どちらかの国が他国から武力攻撃を受けたとき、共同して防衛する。

6条
アメリカ陸海空軍は、日本国内で、施設・区域(基地など)を利用できる。
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(再掲。第6条)
アメリカ陸海空軍は、日本国内で、施設・区域(基地など)を利用できる

これを具体化したのが、「日米地位協定」です。
17条3項という規定があります。
つぎのような内容です。
(※リライトしています。)

「米軍の構成員が公務執行中に犯したについては、米軍当局が第一次の裁判権を有する」

今回の墜落事故は、公務中のできごとです。
この場合、裁くことができるのは、アメリカ、ということになります。
つまり日本には、裁判をおこなう権利がありません。
ちなみにこの種の事故で、米兵が罪に問われたことはありません。

米兵が公務外、つまり私生活のうえで犯罪をおかした場合、についても、規定がなされています。
これが、17条5項Cです。
たびたび問題となる事項です。
(※リライトしています。)

「米軍の構成員が被疑者の場合、日本国により提訴されるまで、身柄の拘禁は米国がおこなう」

簡単にいいますと、原則として日本は、犯罪をおかした米兵を逮捕することができません。
これについては、ある事件をきっかけとして、日本による逮捕がみとめられる事例もでてきました。
いつかブログに書くことがあるかもしれません。

はなしをもどします。
刑事裁判では不起訴となりましたが、民事裁判において画期的な判決がでました。
これにつきましては、後日、ふれさせていただきます。

その後、和枝さんは退院します。
子どもは失いましたが、懸命に人生を生きようとします。
2年半後、和枝さんは、夫の一久さんから意外なことをいわれます。
つづきは明日のブログで書きます。

話題はかわります。
ここで問題を出します。

<問>
週刊文春、
弁護士ドットコム、
withnews。
3つの媒体に掲載されている香西咲さんの写真について。
共通するものは何?

<答>
「ナチュラル」
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魅力的です。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年9月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました
2016年9月24日 香西咲さんのインタビュー記事が、withnewsに掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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