香西咲さんの出演強要被害とは別に、児童ポルノ問題というものが顕在化しているようです

過日のブログにも書きました。
今回はじめて、児童ポルノ問題というものを知りました。
とりあえず目につくいくつかの記事を読んで感じたことがあります。
子どもから搾取をする構図は昔から変わっていないと。
「資本論」をご存じでしょうか。
マルクスが、友人のエンゲルスとともに執筆した論文です。
畢生(ひっせい)の大作です。
1867年に発表されました。
このなかに、つぎのような記述があります。

(「資本論」より、引用。改行を施しています。)

商品の基礎上では、資本家と労働者とは自由な人格として、独立の商品所有者として(略)相対するということが、第一の前提であった。
しかしいまや、資本は、児童や未成年者を買う。
(中略。)
児童労働にたいする需要は、しばしば形式上でも、黒人奴隷にたいする需要(略)に似ている。

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マルクスが描写しているのは、産業革命以降のイギリスです
この国では、1780年代に、工業生産が飛躍的に増大しました。
いわゆる、これが産業革命です。
これによって資本家は莫大な利益を得ました。
反面、労働者は、過酷な労働条件を強いられました。
自分たちを守ってくれる法律がないからです。
国家の指針はレッセ・フェール(自由放任)です。
資本家は放埒(ほうらつ。好き勝手にという意味)にふるまいました。
現在のどこかの業界とよく似ています。
イギリスでは、19世紀の前半に、労働問題が深刻化します。
低賃金、長時間労働、児童労働が、大きな社会問題となります。
ここで、児童労働についてみてみます。

(「資本論」より、引用。改行を施しています。)

バーミンガムとその周辺地域の金属工場手工業では、多くの非常に困難な作業に、3万人の児童と年少者が雇用されている。
さらに加えて1万人の女性も雇用されている。
そこでは、(略)健康にとって問題のある作業に就いているのが見られるであろう。
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同様の過重労働は製本工場でも行われており、ここでの犠牲者は主に、婦人、少女、そして子供たちである。
(略。)
絹織物工場では、(略)年少者たちが、織機を回す作業という死の作業をさせられた。
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最も恥ずべき労働の一つに、最も不潔な、最もひどい賃金の労働の一つに、ぼろ切れの選別が挙げられるが、そこでは婦人や年少の少女たちを好んで雇用する。
(中略。)
ぼろ切れ選別工たちは天然痘を蔓延させる媒介者であり、またその他の伝染性の病気の媒介者となる。
そして彼女たち自身が最初のいけにえとなる。

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現在、ネットで、つぎの記事が配信されています。

 2016年9月16日 週刊女性「なぜ児童ポルノが公然と売られているのか!私たちの知らないロリコンDVD販売の現実(2016年9月27日号)」

2ページ目より、引用。改行を施しています。)
 
(児童ポルノが)法に触れるかどうかだけを問題視しているわけではない。
思春期の少女が心配という。

「卑わいなポージングをさせられた少女は傷つきます。DVDに出演することが初めての性的な経験かもしれない。こういうポーズをとれば男性は喜ぶと思い込んでしまうかもしれない」(後藤教授)
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児童ポルノの件とは違いますけれども、「資本論」のなかでマルクスも、同旨の指摘をしています。

(「資本論」より、引用。改行を施しています。)

子供たちにとっては、瓦(かわら)づくりの現場の煉獄(れんごく。天国と地獄との間)を、道徳心の大きな堕落もなしに通過することは不可能な事である。
(略)卑猥な言葉、子供たちは最も感じやすい年頃からそんな言葉に習慣づけられる。
不潔で、不適切で、不遠慮な習慣、無知で半野蛮な中で成長すれば、それが彼等をしてその後の人生で、無法、無頼、放埒(ほうらつ)を作り上げることになる。

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1832年に、イギリスでは、酷烈な児童労働が問題となります。
これを受けて国会は、調査に乗りだします。
下院に、児童労働の実態調査をおこなう委員会が設けられます。
以下は、証人喚問のさいの記録です。

(「西洋史料集成」平凡社刊より、引用。一部、リライトしています。)

(問)活況の時期には、少女たちは朝のなん時に工場に行ったか?

<サミュエル・クールスン>
「活況の時期には、それは6週間ばかりの期間ですが、少女たちは朝の3時には工場に行き、仕事を終えるのは夜の10時から10時半近くでした。」
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(問)19時間の労働の間に休息あるいは休養のためにどれだけの休憩時間が与えられたか?

<サミュエル・クールスン>
「朝食に15分間、昼食に30分間、そして飲料をとる時間に15分間です。」
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(問)このように極端な労働をする子供たちを、朝、目をさまさせるのに大変苦労しなかったか?

<サミュエル・クールスン>
「そうです、早出のときには、彼女たちを仕事に送り出すまえに、身仕度させるために床の上におろすとき、眠つたままでいるのをかかえあげ、ゆすぶらなければなりませんでした。(略。)」
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(問)クオータとはなんのことか?

<サミュエル・クールスン>
「賃金を4分の1減らされることです。」
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(問)どのくらい遅れたらクォータされるのか?

<サミュエル・クールスン>
「5分間です。」
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(問)この長期間労働の期間に、彼女たちが寝床に入っていられる時間の長さはどれだけだったか?

<サミュエル・クールスン>
「わずかな食事をとったあとで11時近くなってやっと彼女たちを床につかせることができました。」
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(問)それではこの場合には彼女たちは4時間以上の睡眠をとらなかったのだね?

<サミュエル・クールスン>
「そうです。とりませんでした。」

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応答のなかにでてくる少女の多くは、8歳から9歳です。
多くの社会改良家がこの事実を批判して、改善を迫りました。
政府は、翌年の1833年に、工場法を制定します。
これにより、無秩序な状態に歯止めがかかりました。
法律の主たる内容を記します。

・9歳以下の労働の禁止。
・13歳未満の労働時間は、一週で48時間以内。
・18歳未満の労働時間は、一週で69時間以内。
同時に、工場監督官の制度を新設しました。

このようにしてイギリスでは、若年労働に対する年齢制限がおこなわれました。
いまから183年前の出来事です。
現在、日本でも、年齢制限の件が話題になっているようです。

(2016年9月16日 週刊女性「「なぜ児童ポルノが公然と売られているのか!私たちの知らないロリコンDVD販売の現実」より、引用。)

児童買春・児童ポルノ禁止法は18歳未満児童を保護するため、児童の性交や性交類似行為を記録したポルノの製造、販売、所持などを禁じている。
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この規程の第2条には、「『児童』とは、18歳に満たない者をいう」と記されています。
これのどこが問題なのでしょうか。

(2016年9月16日 週刊女性「「なぜ児童ポルノが公然と売られているのか!私たちの知らないロリコンDVD販売の現実」より、引用。)

「18歳未満かどうかわからないという現状が、いちばんの問題なんです」(後藤教授)

HRNは報告書で、出演者の年齢が確認できないために取り締まりが行われず、審査・流通・販売段階でのチェック体制も不備だとしている。
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HRNが指摘しているのは、つぎの2つです。
「出演者の年齢が確認できないために取り締まりが行えない」
「審査・流通・販売段階でのチェック体制も不備である」

この言及に対して、異議をもうしたてるひとたちもいます。
端でみているぼくには、どちらの意見が正しいのか判断がつきかねます。
これまでこの種のことには、まったく興味がなかったので、蓄積されたものがありません。
どちらかの意見を選べといわれたら、困惑します。
最終的には、相手の姿勢をみて判断するしかないでしょう。
この問題に対して、ツイッター等で、過剰な反応をしめして、HRNを罵(ののし)っているひとたちがいます。
人間というのは、自分が不利になると、声高に自己の主張を叫んだり、早口で一方的にまくしたてたりするものです。
すくなくとも、ぼくは、このかたたちを支持することはないと思います。

香西咲さんのツイッター(2016年8月16日)より、引用。

『過去の性教育の曖昧さのツケが、現代若者の“望まない妊娠、性病、AV強要…”等の被害を生んでいる一つの原因なのではないでしょうか。』
と、何かの取材に声を上げそうになって目が覚めた。
家だ。 あ、おはようございます

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児童ポルノ問題つきましても、教育の拡充で対応する必要があるようです。
香西咲さんがおっしゃるように、これも、「過去の性教育の曖昧さのツケが被害を生んでいる一つの原因」であると思われます。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年9月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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