当ブログでも何回か紹介させていただいております。
弁護士ドットコムに、つぎのタイトルの記事が掲載されています。
2015年11月8日 現役女優から「死にたい」というメールが届く――AV出演強要の実態(下)
一部を引用させていただきます。
(引用。改行を施しています。)
(問)アダルトビデオに強制出演させられたという女性たちに、相談相手はいるのでしょうか?
<PAPS相談員の田口道子さんのことば>
家族や友だちにいえず、相談相手がほとんどいない状況です。
プロダクションからの情報は一方的で、悩みを打ち明ける相手はマネジャーしかいません。
そのマネジャーからは「これは仕事なんだから」といわれます。そうしたら、女性たちはなかなか「ノー」といえなくなります。
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<PAPS相談員の金尻カズナさんのことば>
また、ある相談者は「あれはカルト宗教だった」と回想していました。
たしかにカルト宗教に近い問題があります。
それは、甘い言葉で勧誘し、まるで家族のように親しく接近し、居住の自由を奪う。
家族や社会から孤立させる。
「相談役」もいる。
断ったり指示に従わなければ「違約金を支払え」と恐怖をあおる。
そうやって、女性たちに考えないようにさせ、抜け出せないようにさせています。
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カルト宗教とは、「カルト」と、「宗教」の、合一(合わさって一つになることの意味)です。
「カルト」とは、「狂信的な崇拝(広辞苑より)」のことです。
これが「宗教」という怪しげな存在に憑依するわけです。
旧聞に属しますけれども、読売新聞に、つぎのような記事が掲載されていました。
(2015年8月27日 読売新聞より、引用。改行を施しています。)
今年で設立20年を迎えた「日本脱カルト協会」は29日、立正大学品川キャンパス11号館(品川区大崎)でカルト問題を考えるシンポジウムを開く。
同協会は、オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こした1995年、カルト対策を目的に大学教授や弁護士らが設立した。
シンポでは、カルト宗教の元信者や家族らがマインドコントロールからの脱却やカウンセリングの難しさについて体験を語るほか、フランスで被害者支援などに取り組む専門家が講演する。
(後略。)
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日本脱カルト協会とは、カルト対策に鋭意取り組んでいる篤実(とくじつ。誠実との意味)な団体です。
ホームページがありますので、そちらで詳細をみてみます。
(日本脱カルト協会 HOMEより、引用。改行を施しています。)
当会は破壊的カルトの諸問題の研究をおこない、その成果を発展・普及させることを目的としたネットワークです。
心理学者、聖職者、臨床心理士、弁護士、精神科医、宗教社会学者、カウンセラーそして「議論ある団体」の元メンバー等により構成されています。(略。)
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多様なひとたちから構成されているようです。
(日本脱カルト協会 日本脱カルト協会とはより、引用。)
このホームページにある情報や本会が作成の出版物、ビラ、ビデオなどによって、悲劇が少しでも減ること祈ります。(略。)
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相談等はおこなっていないとのことです。
研究を主とする団体、と明記されています。
当該協会がおこなっている、カルトの定義づけが秀逸です。
Q&Aをみてみます。
(日本脱カルト協会 カルト問題Q&Aより、引用。改行を施しています。)
Q1 カルトとはどういう団体なのですか?
カルトは人権侵害の組織です。
組織に依存させて活動させるために、個人の自由を極端に制限します。
つまり、全体主義的集団です。
そして、
①各メンバーの私生活を剥奪して、
②集団活動に埋没させる。
そして、
③メンバーからの批判はもちろんのこと外部からの批判も封鎖し、
④組織やリーダへの絶対服従を強いるといった特徴がみられますが、
これらの特徴は表面的には隠されていますので、集団の外部から見ても区別がつかないことがふつうです。
カルトは、こうした人権侵害の正体を隠すためにマインド・コントロールを用いることが多いです。
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(再掲)
「組織に依存させて活動させるために、個人の自由を極端に制限します」
香西咲さんのツイッター(2016年7月7日)より、引用。
所属時代は何の情報も与えられず、相談出来る相手は事務所内の人間だけでした。
私が事務所を止めた時に佐藤さんと初めて会って、同じスカウト経由でほぼ同一の手口で引きずり込まれた事を知りました。
社会悪。
佐藤さんには本当に感謝です。
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(再掲)
「各メンバーの私生活を剥奪」
香西咲さんのツイッター(2016年8月14日)より、引用。
実家や帰る家があるって 当たり前の事の様で実は凄く幸せな事。
私にはそんな物はない。
『お前の夢を応援しない奴は例え血が繋がっていようと家族じゃない、俺達が本当の家族だ』
と言い聞かされて以来、失ってもうすぐ6年かぁ…
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(再掲)
「組織やリーダへの絶対服従を強いる」
香西咲さんのツイッター(2016年6月23日)より、引用。
数年前は監視が酷かったから。
少しネガティヴ吐いただけで相手方弁護士から電話かかってきたり。
監視は今も無くはないけど。
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(2015年11月8日 弁護士ドットコム 「現役女優から『死にたい』」というメールが届く――AV出演強要の実態【下】」より、引用。改行を施しています。)
<PAPS相談員の金尻カズナさんのことば>
多くの女性たちが沈黙を余儀なくされている実態があります。
とくにAV女優の方は業界の「批判言論」が許されていません。
ある女優の方の場合、常にツイッターが監視されていて、ブログも必ずマネジャーのチェックが入っています。
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犯罪者たちが香西咲さんにおこなった行為は、カルト集団の手口そのものです。
(再掲)
「カルトは、こうした人権侵害の正体を隠すためにマインド・コントロールを用いることが多いです。」
日本脱カルト協会によるマインド・コントロールの定義をみてみます。
(カルト問題Q&Aより、引用。改行を施しています。)
Q2 マインド・コントロールとは何でしょうか。
つまり心理操作ですが、基本的に情報を操作して、個人の抱く
①自己観、
②理想とする自分、家庭、社会、世界の見方、
③人生の目標、
④非科学的な自然や宇宙の因果法則や歴史観、
⑤善悪や正誤の基準となる情報源
などが歪められて、今の社会を否定して見きってしまうように仕向けられます。
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このような記事もあります。
(※2016年8月9日 ヘルスプレス「AV出演強要問題のキーワードは「洗脳」! カルト宗教にも通じるその手法とは?」より、引用。)
(略)脳機能学者の苫米地英人氏は、著書『洗脳原論』(春秋社)で、次のように述べている。
<苫米地英人さん>
「その人を洗脳する必要性があるということは、たいてい本人自身の内なる目標とは違っているわけだから、心理的抵抗が起きてしまう。簡単にいえば、本人は嫌がる。しかし嫌がっても関係なく、本人を従わせてしまうような一連の技術が、『洗脳』の手法なのだ」
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<苫米地英人さん>
「このように、本人が抵抗しても強制力を働かせ、いつのまにか相手をコントロールしている方法が、典型的なやり方である」
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(再掲)
「本人は嫌がる。しかし嫌がっても関係なく、本人を従わせてしまう」
ちなみに、マインド・コントロールと、洗脳は、同義語でありません。
簡単にいいますと、マインド・コントロールをもう少し荒っぽくしたのが、洗脳、です。
香西咲さんにおこなわれたのは、洗脳である、と思惟します。
犯罪者たちは香西咲さんに対して、執拗な洗脳をおこないました。
洗脳された香西咲さんは、泥濘(でいねい。ぬかるみの意味)から抜けだすことができなくなってしまいます。
週刊文春のインタビューで、香西咲さんは、当時の様子をつぎのように語っています。
(引用)
<香西咲さん>
「いっそ自分の人生を終わらせてしまおうかという衝動に駆られたことも一度や二度ではありません。」(2016年7月7日)
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「なぜ(AV撮影)を辞めなかったんだと思われるかもしれません。ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取されつづける絶望感は、体験したものにしかわからない。青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした。」(2016年7月7日)
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~「事務所の言いつけ通りに仕事をこなす日々。夢のためにと笑顔をつくって自分を奮い立たせたが、気がつけばアルコールと睡眠薬が必需品になっていた。」(2016年7月14日)
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「ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。自分で救急車を呼んだこともあった。屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・」(2016年7月14日)
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香西咲さんのツイッター(2016年7月9日)より、引用。
(略。)何本も出てるのに何故辞められないか?にも触れられています。
経験者しか分からないでしょう。
実に8ヶ月間におよぶ洗脳行為です。
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香西咲さんは現在も、フラッシュバックに苦しんでいます。
いかに斟酌(しんしゃく)しようとも、こいつらのやったことは犯罪です。
それ以外のなにものでもありません。
こいつらをこのまま野放しにしておいてもいいのでしょうか。
国家の威信(威厳と信望)が問われています。
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■2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
--出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?
A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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