香西咲さんの件とは無関係ですが、出演強要の事実を曖昧にしているメーカーもあるようです

昨日のブログで、湯浅誠さんの所感についてふれました。
湯浅さんは日々、貧困問題に取り組んでおられます。
貧困といいいますと、最近、騒動がありました。
この件に関して、佐藤圭さんというかたが、ツイートをされています。
肩書きは東京新聞の記者(特別報道部デスク)となっております。

佐藤圭さんのツイッターから、引用)

<9月2日>
本日2日の東京新聞特報面で、ビジネスジャーナルの捏造問題を取り上げました。
見出しは「炎上『貧困高校生』報道/ネットメディア NHKの回答捏造/玉石混交に警鐘『事実確認にコストを』」
(後略。)

——————————————————–

記事の捏造をおこなったのは、サイゾー社というネットメディアです。
この企業は、「日刊サイゾー」や「ビジネスジャーナル」というWebサイトを運営しているようです。
今回はじめて、このような存在を知りました。
週刊文春の2016年9月15日号(2016年9月8日 発売)でも、サイゾー社の悪行が取りあげられています。

 貧困女子報道でNHKの回答を捏造
 ネットメディアの“化けの皮”
——————————————————–

サイゾー社はいったい何をおこなったのでしょうか。
顧みてみます。
事件の端緒はこうでした。
2016年8月18日、NHKの「ニュース7」で、ある女子高生が対峙している困窮の現状が紹介されます。

(2016年9月2日 東京新聞より、引用。改行を施しています。)

生徒は実名で貧困対策の必要性を訴えたが、放送直後からネット上で
(家の中に)アニメグッズがたくさんある」
NHKが貧困を捏造したのでは」
などと炎上した。

——————————————————–

この紛擾(ふんじょう。ごたごたとの意味)をサイゾー社の「ビジネスジャーナル」(8月25日)が記事にします。

(2016年9月2日 東京新聞より、引用。改行を施しています。)

<ビジネスジャーナルの言い分>
「エアコンがないと言っているのにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている」
「貧困は社会が抱える大きな問題だが、だからといって報道でそれを捏造してしまえばたちまち矮小化されてしまう」

——————————————————–

(再掲)
エアコンがないと言っているのにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている

のちに判明するのですが、この記者は、放映されたニュース映像を確認していません。
ネットのなかにある不正確な情報をもとにしてこの文章を書きました。
——————————————————–

ビジネスジャーナルの記者は、記事のなかで、NHKから返信があったとされるメールを公開しています。

(2016年9月2日 東京新聞より、引用。改行を施しています。)

(ビジネスジャーナルの)記事では、(略)
「厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいということは間違いない」(略)
という(NHKの)コメントを紹介した。

——————————————————–

これを知ったNHKが、サイゾー社に抗議をします。
取材を受けたことはない、と。
調査の結果、サイゾー社の記者がメールの存在を捏造をした、ということがわかりました。
当該記者は、ネットの投稿者がつくりあげた与太話を信じて、そのまま書き写したそうです。
この投稿者は、NHKに電話をしたら、
「厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいということは間違いない」
というような返事をもらったと書き込んでいました。
8月31日、「ビジネスジャーナル」を運営するサイゾー社は、捏造行為について謝罪します。

 2016年8月31日(※9月2日に改訂版) お詫びと訂正

(引用)
まず、「取材の映像でも、少女の部屋はモノで溢れており、エアコンがないと言っているにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている」と報じましたが、実際には、女子高生の部屋にはエアコンはなく、取材の映像にエアコンらしきものがしっかり写っているという事実も確認できませんでした。
——————————————————–
(略)NHKに取材をして回答を入手したと記述しておりましたが、実際には回答を入手しておらず、当編集部も確認を怠った責任があります。
——————————————————–
(略)実際には、弊社はNHKに取材しておらず、回答は架空のものでした。
——————————————————–
(略)読者に対し、あたかもNHKが「やらせ」「捏造」を行ったかのような印象を与えたことにつき、取材が十分ではありませんでした。NHKに対し、深くおわびいたします。
——————————————————–
また、今回の記事の掲載により、女子高校生やご家族、並びに読者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けいたしました点についても深くおわびすると共に、他に同様の事案がないか調査し、厳正な処分を行うとともに再発防止に取り組みます。

——————————————————–

(2016年9月2日 東京新聞より、引用。改行を施しています。)

問題の記事はツイッターやまとめサイト、ネット掲示板などに掲載されて拡散し、女子生徒の人権は著しく侵害された。
——————————————————–

この件でサイゾー社は、関係者の処分をおこないました。
 2016年8月31日(※9月2日に改訂版) お詫びと訂正
(引用)
(略)代表取締役揖斐憲の役員報酬の減額(2016年9月より3カ月間にわたり50%の減額)を含め、就業規則に基づき、編集長及び担当編集員に対し、厳正なる減給処分を実施致しました。
——————————————————–

それにしても呆れるばかりです。
このことに対する感想は特にのべません。
逃げずに、きちんと謝罪をしている点については、評価をしたいと思います。
世の中には、そうでないひとたちも存在していますので。

(2016年9月13日 withnew「AV強要は『氷山の一角』か? 支援団体代表が語る『差し止め現場』」より、引用。改行を施しています。)

(くるみんアロマさんは、7月8日)都内施設で被害者支援団体の相談員の女性2人と向き合った。
くるみんさんは13年、2本のAVに出演した。

——————————————————–
相談員は聴取をもとに、「出演強要」にあたると判断。
その場で作品を出しているAVメーカー1社(知的財産振興協会「IPPA」加盟)と、ネット上で作品を取り扱っている大手販売会社3社に対して、さらなる流通、販売停止を求める「通知状」と題する文書の作成を始めた。

——————————————————–
AVメーカーからは10日ほどして、回答文書が来た。
当社が貴殿(くるみんアロマさん)を騙したり、脅したり、貴殿の意思に反してアダルトビデオに出演させたりした事実は全くありません
としつつも、
「諸般の事情を考慮して貴殿の出演する当社作品の販売を中止することを決定しました」
と知らせてきた。

——————————————————–

AVメーカーから回答が届いたのは、7月18日ごろ、ということになるのでしょうか。
ぼくは、いまはじめて、この種のひとたちの正式な見解を目にすることができました。

当社が貴殿(くるみんアロマさん)を騙したり、脅したり、貴殿の意思に反してアダルトビデオに出演させたりした事実は全くありません

これが真実なのでしょうか。
そうであるのならば、くるみんアロマさんは虚偽の発言をしていることになります。

(2016年7月14日 withnews「AV出演強要、ユーチューバーの過去 『音楽デビュー信じた自分』」より、引用。改行を施しています。)

<くるみんアロマさんの場合>
事務所に行くと、「社長」とマネジャー役の男性ら5、6人に囲まれ説得された。
AVへの出演は無理だというと、「あなたワガママだから」と怒鳴られることもあった。
自分の意見は聴いてもらえず、いつも泣きながら帰った。
——————————————————–
「社長」からは、「うちとは2年契約だから、2年が経たないと契約が切れないよ」とも言われた。
——————————————————–
撮影には「切腹する気持ち」で臨んで「死ぬ気で耐えた」。
監督、ディレクター、カメラマン、男優と、事務所の人間ら男性10人ほどに囲まれた。
慣れない性行為に「痛い痛い」と叫んだ。
「無理です」と叫んで撮影が中断しても、撮影側は「できるまで終わらないよ。こんなに時間がかかるのは、あなたぐらいだよ」と冷淡だった。
「ここにいる大人全員、子どももいるし生活もある。あなた1人でみんなの生活を台無しにするのか」とも言われた。
——————————————————–
事前にAVメーカーとの面談があり、できない行為を伝える「NG項目」も提出していた。
しかし、撮影当日はほとんど無視された。

——————————————————–

(再掲)
当社が貴殿(くるみんアロマさん)を騙したり、脅したり、貴殿の意思に反してアダルトビデオに出演させたりした事実は全くありません

なぜこのAVメーカーは、くるみんアロマさんを裁判に訴えないのでしょうか。
ぼくでしたら、ありもしないことを流布されたら、絶対に訴えますけれども。

(再掲)
諸般の事情を考慮して貴殿の出演する当社作品の販売を中止することを決定しました

これは厚意(思いやりのある親切なこころ)なのでしょうか。
それとも糊塗(ごまかしの処置)なのでしょうか。

くるみんアロマさんは現在も、精力的に告発の活動をおこなっています。
YouTubeにアップした動画でも同旨のことを繰り返しのべておられます。
某メーカーはこのことに対して何も行動をおこしません。
静謐(せいひつ。静かという意味)をたもっています。
某メーカーの考えはおそらくこうでしょう。
黙っていればいずれこの嵐もとおりすぎるだろう、と。
はたしてそうなるでしょうか。
ことが大きくなる前に、誠意をみせたほうがよろしいと思いますが。
国民はばかではありません。
皆、思っています。
あなたたちは、真っ黒、だと。

同時に、香西咲さんがおっしゃっているように、
業界=悪ではない」(2016年7月27日 毎日新聞
ということも知っています。 

業界から切られる前に、罪を認めて出直したほうがよろしいのではないでしょうか。
個人的には、あなたたちのように強要や脅迫をおこなうひとたちは、国会の証人喚問に呼ばれてほしいのですが。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。