昨日、ツイートのリンクをたどっていました。
偶然、こちらへたどり着きました。
・鈴木えみさんのツイッター
どのようなかたかは存じません。
市井(しせい)のかただと思います。
興味深い文章がありましたので、一部を引用をさせていただきます。
なお、それぞれ、改行を施しています。
<2016年7月22日。鈴木えみさん>
AV業界の経営者の皆さんもいい加減にメディア対応に応じてください。
大きなビジネスに成長しているのに、村意識のままではヤバくないでしょうか。
てか、日本の性労働を理解しない人たちの勢力をなめてはダメです。政治と法律に近いから。
性労働はいつもいつもいつも見えない。
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(再掲)
「日本の性労働を理解しない人たちの勢力をなめてはダメです。政治と法律に近いから」
鈴木えみさんは世情をよくご理解されているようです。
「日本の性労働を理解しない人たち」が、「政治と法律に近い」。
そのとおりなのかもしれません。
(再掲)
「AV業界の経営者の皆さんもいい加減にメディア対応に応じてください」
現在も依然として、忌避をされているようです。
何か、のっぴきならぬ(動きがとれない)事情でもあるのでしょうか。
「人の噂も七十五日」という故事があります。
まさかこのことばを信奉されているとか。
出演強要の話題は、消えるどころか、燎原の火(燃えひろがって野原を焼く火)となっています。
今後、この炎は、ますます勢いを増すことでしょう。
来年の1月からは通常国会もはじまります。
<2016年7月25日。鈴木えみさん>
伊藤先生や一部の変なフェミニストを攻撃している方へ。
私個人は、強要被害があった後に同じ業界でしっかり働き引退された女優さんの話を個人的に知っており、強要被害は無いという立場にいません。
性労働に携わった/今も別件で携わる者として、どうしたら建設的にこの問題が動くのか考えています。
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<2016年9月8日。鈴木えみさん>
女優さんの一部や業界の女性関係者の一部と話している鈴木の実感としては、彼女たちは「言わされてる」わけじゃなくて自ら発信してる。
後ろから操られてなどいない。
主体性バリバリ。
オトコの人たちの多くは発信することの重要性に気づいてなかったり、横のしがらみが多くて発言しにくかったり…
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(再掲)
「オトコの人たちの多くは発信することの重要性に気づいてなかったり、横のしがらみが多くて発言しにくかったり…」
その観点から考察しますと、つぎの男性は異質なのかもしれません。
辻丸さん
弁護士ドットコムで、インタビューに応じられています。
・前編(2016年9月1日)
・後編(2016年9月2日)
記事のなかから、ぼくなりに考えさせられた箇所を引かせていただきます。
(辻丸さんのインタビュー【後編】より引用。改行を施しています。)
今回の問題で意見を発信しているのは女優ばかり。
業界の男は一部を除いてほとんど何も言っていません。
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「AVAN」という出演者の権利団体もできましたが、その中心になっているのも元女優・川奈まり子さんです。
業界の男は表に出てこなくて、女性ばかりが動いている。
いざというとき、本当に女の子を守ってくれるのか分からない。
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(辻丸さんのインタビュー【前編】より引用。改行を施しています。)
ついこの間の撮影では、相手の女優が精神的に不安定になってしまって、現場でリストカットする出来事がありました。
無理やり出演させているわけじゃなくて、同意があってもそういうことは起こり得る。
ただし、トラブルがあっても監督から「箝口令」が敷かれるので表には出てきません。
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一部分だけを抽出して申し訳ありません。
それにしても、「現場でリストカット」とは。
「トラブルがあっても監督から「箝口令」が敷かれるので表には出てきません」
衝撃の発言です。
この開示によって辻丸さんが不利益をこうむることはないのでしょうか。
それにしても、某業界には、このような問題を隠蔽する体質があるようです。
別件ですが、以下の件はどうだったのでしょうか。
(※それぞれ、改行を施しています。)
(2016年6月24日 withnews「私がアダルトビデオに出演させられるまでに起きたこと 被害の実態」より、引用。)
泣きながら「やめてほしい」と繰り返したが、終了時にスタッフから「初々しくて良かった」と声をかけられた。
「自分の心を守るには心を閉ざして、忘れるしかない」と思った。
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「カメラを止めて下さい」と懇願し、「もうできない」と訴えても、「お前はただ耐えればいい」と言われるだけだった。
現場から裸のまま逃げたこともあったが、エレベーターの前で捕まって連れ戻された。
他の女性と一緒になったとき、着替えの最中に2人で泣きながら、「頑張って早く終わらせて帰ろうね」と励ましあった。
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事実をあきらかにしてほしいものです。
(2016年9月2日 withnews「AV強要、戸惑う業界団体『信じられない』『現場で一番強いのは女優』」より、引用。)
<朝日新聞経済部 高野真吾さん>
私が取材をした複数の元女優は、IPPAに加盟しているメーカーでの撮影に、プロダクションに騙(だま)されて行きました。
現場で、泣いて
「嫌です。できません」
と監督に訴えたけど、撮影が強行されたと証言しています。
同様の訴えは被害者支援団体には、さらにたくさん寄せられています。
<IPPA 事務局長(※なぜか名前が記載されていません)>
調査が難しいのですが、(以下略。)
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調査をする意志はないようです。
辻丸さんのインタビューにもどります。
(辻丸さんのインタビュー【後編】より引用。改行を施しています。)
--AVへの出演強要を見聞きしたことはありますか?
<辻丸さん>
僕は女の子が「AVなんて聞いていません」と言うのを脅したり、なだめたりという現場に出くわしたことはないんです。
ただ、その手の話は昔よく聞きました。
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--最近もそういう話を聞きますか?
<辻丸さん>
「なくはない」くらいです。
メイクさんから「AVだって知らずに現場に来ていた子がいた」という話を聞いたことがあります。
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(再掲)
「(最近AVへの出演強要を見聞きしたことは)『なくはない』くらいです」
首肯することはできませんでした。
このかたも核心の部分は、はぐらかすのでしょうか。
すぐに否定しました。
いや、そうではありません。
おそらく事実はこういうことなのでしょう。
(ログミー「AV出演と違約金を強要 20代被害女性の手記を公開」より、引用。)
例えそれが、苦痛なことや、嫌なことであっても、いちおう与えられた仕事だということ、「しなければならない」ので、その状況に立った人ならば、早く終わらせたいと思うので、視聴者にはわからないと思いますが、みんな頑張って演技をします。
たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです。
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(再掲)
「たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです」
これが真実なのです。
女性のこうした心情は、男性にはわかりません。
辻丸さんも同様であろうと考えます。
強要があるようにはみえなかったのです。
香西咲さんもつぎのようにツイートされています。
香西咲さんのツイッター(2016年7月15日)より、引用。
撮影の時は企画で1度アルコールを飲んだだけで、常に正気、真剣に臨んでます。
精神安定剤を飲まないと自分を保てなかったのは枕の強要の時です。
心配してくださりありがとうございます
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内心は嫌でも、がんばって仕事をおこなう。
これが実態なのです。
心憂い事実です。
上述のかたがたとは別に、継続して仕事をされている女優さんたちにも、このような特質があるみたいです。
香西咲さんのツイッター(2016年7月14日)より、引用。
私が知る範囲に限りますが、
前事務所のAV女優さん方の共通項
●真面目
●人を疑わない疑えない
●何かあった時に言えない
●良い子
●擦れてない
●世間知らず
●独りで抱え込む
こういう事も共有したい!
だから私は女子会や女性専用フロアの整備に取り組んでいます
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詳細な分析です。
さすがです。
男性は女性の心の内までうかがい知ることができません。
香西咲さんがあげるこの要素を備えているのでしたら、女性は、嫌なことも我慢をすると蓋然します。
最後に、辻丸さんのインタビュー記事を読んだ感想をのべさせていただきます。
全体的には良心的な発言が多かったのではないでしょうか。
ただ、部分的には、首を傾げてしまうところもありました。
辻丸さんには悪意がなかったのかもしれません。
問題は、視点、です。
当然ですが、辻丸さんは男性の視点からものごとを語っています。
そこのところが真実との乖離を生じさせているように思えました。
その発言を利用してフレームアップする(事実を曲げたりねつ造する)ひとがでてくるかもしれません。
男性が女性の気持ちを類推して語るのは危険であると感じました。
それ以外は剛気のある言辞であると考えます。
最近はネットをとおして、いろいろなかたの言説にふれる機会があります。
そのなかでもっとも的を射(い)たことをおっしゃっているのは、やはり香西咲さんです。
失礼ですが、ほかのかたとはちがいます。
頭脳が明晰です。
人間的にもすばらしい。
ダークな世界にいるのに、純白のままです。
至高(この上なく高くすぐれている)とは香西咲さんのためにあることばです。
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■2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
--出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?
A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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