悪徳事務所時代、香西咲さんには自分の人生を生きているという充実感があったのでしょうか

週刊文春に掲載された香西咲さんのインタビュー記事から、一部を引用させていただきます。

(引用)
<香西咲さん>
いっそ自分の人生を終わらせてしまおうかという衝動に駆られたことも一度や二度ではありません。」(2016年7月7日)
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なぜ(AV撮影)を辞めなかったんだと思われるかもしれません。ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取されつづける絶望感は、体験したものにしかわからない。青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした」(2016年7月7日)
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~「事務所の言いつけ通りに仕事をこなす日々。夢のためにと笑顔をつくって自分を奮い立たせたが、気がつけばアルコールと睡眠薬が必需品になっていた」(2016年7月14日)
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ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。自分で救急車を呼んだこともあった。屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・」(2016年7月14日)
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文字を追うたびに、胸が激しく痛みます。
このときの香西咲さんには、ごくわずかでも愉しいことが存在していたのでしょうか。
こころが安らぐときはあったのでしょうか。
もしも、それがなかったのでしたら、あまりにも切ないです。
当時の香西咲さんの哀しみに接するたびに、ある詩が脳裏を過(よ)ぎります。

(引用)
 鳥になって

鳥になって 空を自由に 飛びまわりたいな
鳥になって 森や林の中に すみたいな
鳥になって いろんな国を 旅してまわりたいな
鳥になって

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これを書いたのは、親川智子さんという小学生です。
沖縄のかたです。
引用した詩は、親川智子著「鳥になって」(ニライ社刊)のなかに収められています。
のちに智子さんは、つぎのような心情を綴っています。

(親川智子著「鳥になって」より、引用。)
 もし、生まれ変われるとしたら・・・・・・

もし、生まれ変われるとしたら・・・・・・
お金もいらない
なにもなくていい
生まれ変われるとしたら・・・・・・
健康でいたい
生まれ変われるとしたら・・・・・・
空にもなりたいけど
鳥にもなりたいけど
生まれ変われるとしたら・・・・・・
健康な人でいたい
生まれ変われるとしたら・・・・・・
もし 今 生まれ変われるとしたら
私は・・・・・・
健康な人になりたいです

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親川智子さんは、1973年に、沖繩で生まれました。
6人兄弟の3番目です。
智子さん以外は皆、男の子でした。
そのような環境で育ったせいか、小さいころから野球やサッカーが大好きでした。
相撲もとりました。
小学校の5年生のときです。
朝起きたときに、
「足が痛い」
と訴えました。
右足が痛むようです。
当日は、運動会でした。
智子さんは、友達に迷惑をかけてはいけないと思い、無理をして登校します。
リレーの競技のさいには、足をひきずりながら走りました。

翌朝、膝がかなり腫れていました。
病院へ行って診てもらうことにしました。
医者はお母さんだけを部屋に残して、検査の結果をつたえました。
骨肉腫でした。
骨に悪性の腫瘍(ガン)ができる病気です。
右足を切断しなければ生命にかかわる、といわれました。
それからまもなくして、智子さんは入院をします。
手術は約1か月後、ときまりました。
その間、病気の進行を遅らせるために、抗ガン剤が打ちつづけられます。
お母さんは智子さんに対して、手術の内容をつげることができません。
その役目は担当医にお願いしました。
聞きおえた智子さんは、お母さんに向かって、明るくこういいました。
「治るんだったらいいよ。かあちゃん」

(親川智子著「鳥になって」より、引用。改行を施しています。)

<お母さんのはなし>
手術の前の晩のことです。
おふろに入れたんですが、智子は弱音をはくわけでもないし、涙ひとつこぼしませんでした。
おふろの中で、
「この足も今日までだね。長い間世話になったね」
といって、何度も何度も右足をさすりながら洗っているんです。

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手術は朝の8時からはじまりました。
終了したのは、7時間後の午後3時です。
それから一週間、智子さんは、
「右足が痛い、痛い」
と哀訴しました。
お母さんは何もいわずに、足があるつもりでシーツの上からさすってあげました。
そのとき智子さんは、痛みがやわらぐような表情をみせました。

(親川智子著「鳥になって」より、引用。改行を施しています。)
 義足

まちにまった 私の右足
「どんなものだろう かるいかな」
私の小さなむねが 不安と喜びで ドキドキと 高なっている

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手術後も智子さんは、生来の明るさを失うことがありませんでした。
車いすに乗って、病院内を走りまわります。
顔見知りのひとから、手術後の容態を訊(き)かれても、笑顔で、
「ちょっと痛いだけ」
としか、答えません。
けっして嫌な顔をみせません。

(親川智子著「鳥になって」より、引用。改行を施しています。)

<沖縄県立中部病院 医師 島袋淳吉さん>
親川智子は我慢強い子だった。
彼女は1年余にわたる初回入院治療の間、下肢切断手術をはじめ、強烈な吐き気を催す抗ガン剤治療や、何十回にもおよぶ点滴や採血など、痛みと苦しいだけの毎日であったが、決して他の子供によくみられるように、甘えて泣き叫んだり、反抗したり、治療を拒否したり、ということはなかった。

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智子さんにとって、生き甲斐は、詩を書くことでした。
入院中にたくさんの作品を残しています。

(親川智子著「鳥になって」より、引用。改行を施しています。)
 生きようね

病気に負けないで 明るく元気に 生きようね            
出来ごとに おちこまないで 明るく強く 元気に 生きようね    
苦しくても つらくても かなしくても               
それをのりこえ 一人前に生きようね                
一日 一日 よかったこと うれしかったこと            
楽しかったことを思い出に 明るく強く元気に 生きようね      

(中略。)

いっしょに どこまでも つづく 命の道をあるこう         
そして 目をそっとあけてごらん                  
ほら 明るい未来がみえてきた                   
どこまでも いつまでも 生きようね
               │
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入院してから1年と2か月が経ちました。
12月5日、智子さんは退院をします。
学校にも復学しました。
小学校生活も残りあとわずかとなりました。
つづきは、明日のブログで書きます。

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香西咲さんのブログ「ホンネ」(2014年10月8日)より、引用。

今まで
「香西咲」はこうありたい!っていう
イメージというかキャラ付けがあったので、
人前に出ている時は
「香西咲」を演じていると思えば
誰に何と言われようが
ポジティブ(←普通に。)
アホ(←ちょっと?)
エロ(←かなりw)
の三拍子で、
辛くても乗り越えられたんだけれど、
今は普通に女子やってます。
なんの鎧もまとってない、普通~の女子。

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つらい文章です。
ぼくにはこの香西咲さんの記述と、先の島袋淳吉医師の文章が重なります。

親川智子は我慢強い子だった」
「(略)、痛みと苦しいだけの毎日であったが、決して他の子供によくみられるように、甘えて泣き叫んだり、反抗したり、治療を拒否したり、ということはなかった。

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香西咲さんには、我慢をしてほしくなかったです。
反抗してほしかった。
拒否してほしかった。
そう吐露してはみたものの、これはかなわぬ思いです。
あのときの香西咲さんは、犯罪者たちによって、精神的な拘束を受けていたのですから。
無念です。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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