バブルとは無縁の香西咲さんと、規制のない状況下で人間性を喪失したひとたち

昨日は、バブルの時代に銀行がおこなった悪行について、若干ふれました。
バブルの期間は、1987年から1990年までの4年間です。
この間の経済状況のことをバブル景気、または平成景気、といいます。
なぜバブルが起きたのでしょうか。
宮崎学さんも著書の「突破者の日本ウラ経済学」(アスペクト刊)」のなかで、その当時の背景をのべられております。
ただ、一読しても、いまひとつ鮮明なものとはなりません。
そこでぼくのほうから簡単に説明をさせていただきます。

まず最初にバブル期とその前後の経済成長率をふりかえってみます。
データは、社会実情データ図録を参照しました。

<実質経済成長率の推移>

 1985年・・・・・・6.3%
 1986年・・・・・・1.9
 1987年バブル期)・・・・・・6.1%
 1988年バブル期)・・・・・・6.4%
 1989年バブル期)・・・・・・4.6%
 1990年バブル期)・・・・・・6.2%
 1991年・・・・・・2.3
 1992年・・・・・・0.7%

バブルがはじまる前年の1986年のことです。
これまで、安定して伸びつづけていた経済成長率の数値が、突如、急落しました。

経済成長率とは、GDPの対前年増加率のことです。
GDPとは、国内の企業が、その年の商売によって得た利益の総計ことです。

上述したとおり、1986年のGDP(国内総生産)の額は、前年よりも1.9%しかのびていません。
なぜこのようなことになったのでしょうか。
原因は明白です。
前年の1985年の9月に、アメリカで会議がおこなわれました。
プラザホテルに、日本、ドイツ、イギリス、フランスの各財務大臣と中央銀行総裁が招かれます。
この席でアメリカは、我が国がドル安になるように協力してほしい、と訴えます。
当時のアメリカはドル高のために、輸出産業が停滞していました。
各国はこの要請を受け入れます。
このときの約束をプラザ合意といいます。

このあと、各国の中央銀行は、精力的に、自分たちが保有しているドルを売却します。
市場に大量のドルがあふれます。
供給過多のため、ドルの価値がさがります。
こうして、ドル安が実現しました。
アメリカにとっては理想どおりの展開でした。

各国は複雑でした。
ドル安になると、自国の通貨の価値が高くなります。
これによって最も打撃を受けたのは日本です。
1970年代以降、日本の電機、機械、自動車などの企業は、アメリカに製品を輸出することによって莫大な利益を得ていました。
円高になると、アメリカにおける日本製品の価格が上昇します。
結果、売れ行きが鈍化します。
実際に、輸出産業の停滞によって、翌年(1986年)の経済成長率は、1.9%まで落ち込みました。

不況対策として日銀は、1986年の1月から段階的に公定歩合(基準貸付利率)を引き下げます。
1987年には、史上最低の2.5%に固定しました。
現在と違って当時は、金利が自由化されていません。
すべての銀行がこの金利設定にしたがいました。

利子率が低くなると、銀行は困ります。
資金を貸しても、従来のような利ざやは見込めません。
そこで銀行は、質よりも、量を優先、するようになります。
各行は、多方面に、大量のお金を貸し出します。

こうしたなか、ある噂が流れます。
アメリカの企業が東京や大阪に支店を出すことを予定していると。

これを耳にした企業や一般人は、安いうちに土地を買っておき、値上がりしてからそれを売却しようと考えます。
購入するための資金は潤沢にあります。
以前とは違い、銀行が簡単に貸してくれるのですから。
それも安い利子で。
これに引きずられるようにして、日本中の土地の値段が急激に上昇していきます。

商品を安い時期に買い、値上がりしたときにそれを売って利益を得ることを財テクといいます。
企業や人々は、銀行から借金をして、利益の見込める商品を買いました。
土地や建物などの不動産、株式、ゴルフの会員権、絵画などです。

所持している商品の価格があがると、金づかいが荒くなります。
高級ブランド品や、高級車が売れ、消費活動は活発になります。
こうして日本は、好景気を迎えます。
これがバブルです。

1986年から1990年にかけて、日本の土地や株の価格の急騰は異常でした。
1988年の末、日本国内の地価総額は1,842兆円に達します。
これはアメリカの地価総額の4倍です。
つまり、日本をひとつ売れば、アメリカが4個買えるという計算になります。

地価上昇の結果、マイホームは、平均的サラリーマンが一生働いても手が届かな
いものとなってしまいます。
一般に、好ましい住宅価格は、年収の5倍程度、であるといわれています。
それがバブル期、首都圏などでは、年収の8倍以上になってしまいました。

1990年、日銀は、バブルの状況を危険視します。
低く抑えていた公定歩合を6.0%にまで引き上げます。
政府も各銀行に対して、土地、不動産、建設などの業種への融資を停止するように命じます。
こうしてバブルがおわります。

<実質経済成長率の推移>

 1985年・・・・・・6.3%
 1986年・・・・・・1.9
 1987年バブル期)・・・・・・6.1%
 1988年バブル期)・・・・・・6.4%
 1989年バブル期)・・・・・・4.6%
 1990年バブル期)・・・・・・6.2%
 1991年・・・・・・2.3
 1992年・・・・・・0.7%

ここで、「突破者の日本ウラ経済学」のなかに書かれているある高齢のご婦人の事例をご紹介します。
この女性は京都に、約300坪の土地を所有していました。
バブルのときのことです。
そこに9階建てのマンションを営造しようと考えました。
建てるためには資金が必要です。
銀行へ行って、どれくらいの融資が可能かを訊(き)きました。
行員はこういいました。
「現在、あなたのもっている土地の価格は上昇の一途をたどっています」
「将来、相続をされた場合、お子さんの支払う税金は多額のものとなります」
「そこで、相続税対策のために、隣の土地を購入しませんか?」
「もちろん、その資金も、うちの銀行がお貸しします」
女性は気乗りがしませんでした。
行員は時間をかけて説得します。
最後は、
「わかりました」
と、融資を受けることを承諾します。
女性は借りたお金で、隣接地を購入します。
自分の土地とあわせて、巨大な高級マンションを建てました。

(引用。改行を施しています。)
結局、京都のおばあちゃんは銀行のいうなりにカネを借りた。
銀行からすれば、その分だけ多くの金利が稼げるというわけだ。

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まもなくして、バブルが崩壊します。
マンションの空き室は埋まる気配がありません。
女性は銀行への返済が滞るようになっていきます。

(引用。改行を施しています。)
むろん、銀行がやることは一つ、回収である。
マンションと元の住居を競売に出して、このおばあちゃんを容赦なく丸裸にした。

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冷徹です。
そこには人間としての感情が存在していません。

(引用。改行を施しています。)
しかも、この物件を落札したのは、おばあちゃんに融資を行った銀行の子会社である。
奴らは再開発すれば当初の融資額ぐらいすぐにペイできると踏んだわけだ。

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したたかです。
狡猾です。
奸智(かんち。悪知恵の意味)に長(た)けています。

(引用。改行を施しています。)
借りたくもないカネを無理矢理貸して、ヤバくなったらそのツケは弱い者に押し付けて、自分らはさらにえげつなく儲ける。
ここまでくると、ヤクザも顔負けである。

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銀行はこれまで、優等生の代名詞のような存在でした。
堅実に経済活動をおこなっていました。
それがバブルの時代に豹変します。
悪辣な行為に手を染めます。
なぜなのでしょうか。

当時の銀行は、監督官庁である大蔵省(現・財務省)の強い指導のもので、日々の活動をおこなっていました。
「護送船団方式」ということばもあります。
バブルの時代になって、この規制が弛みます。

(宮崎学著「突破者の日本ウラ経済学」より、引用。)

融資額の決め方もいい加減なものだった。
(略。)
バブルの頃は土地さえあればいくらでも借りられた。
むろん、審査も適当なものである。
というのも、すべての銀行のお手盛り(自分の都合がいいように物事を取り計らうことの意味)で事が運ぶように仕組まれていたからだ。

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(再掲)
すべての銀行のお手盛りで事が運ぶように仕組まれていた

監督官庁の規制という箍(たが)がはずれた銀行は、奔放となります。
上述した京都のご婦人の例のように、悪辣な行為を平気でおこないます。
非人間性においては、現在の某業界と同等ではないでしょうか。

規制のない社会は、弱肉強食の世界です。
あの銀行でさえ、滅茶苦茶なことをおこなったのです。
例の業界には監督官庁がありません。
その業界が日々、何をおこなっているのかは、誰が考えても自明です。

以上、長々と書きました。
この文章は、常識をおもちのかたがたに一蹴されそうです。
「くどい」
と。
「人間というのは、誰も見張っていなかったら、真面目にやるわけがない。そう書けば済むはなしではないのか」
と。
仰せのとおりです。
失礼しました。

今日はバブルのことについて書きました。
それにしても香西咲さんは、バブルとはまったく無縁のかたです。
バブル的な要素がまったくありません。
バブルとは「泡」のことです。
泡は一見輝いてみえますが、中は空洞です。
からっぽです。
香西咲さんはなぜ、バブルっぽくないのでしょう。
泡は、針で刺されると、はじけて消えてしまいます。
香西咲さんは消えません。
それは中身がしっかりと備わっているからです。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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