香西咲さんの熱い思いが世の中を変える。出演強要の被害も・・・・・・

(週刊文春の2016年7月14日号の記事より引用。7月7日発売。)

<香西咲さん>
なぜ(AV撮影)を辞めなかったんだと思われるかもしれません。ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取されつづける絶望感は、体験したものにしかわからない。青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした
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 ~事務所の言いつけ通りに仕事をこなす日々。夢のためにと笑顔をつくって自分を奮い立たせたが、気がつけばアルコールと睡眠薬が必需品になっていた
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ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。自分で救急車を呼んだこともあった。屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・
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何度読んでも息が苦しくなります。
週刊文春のこの記事に関して、香西咲さんは、つぎのようにツイートしています。

香西咲さんのツイッター(2016年7月9日)より、引用。

(略。)何本も出てるのに何故辞められないか?にも触れられています。
経験者しか分からないでしょう。
実に8ヶ月間におよぶ洗脳行為です。

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伊藤和子弁護士は、ご自身のブログでこうのべています。

(2016年6月16日「人権は国境を越えて-弁護士伊藤和子のダイアリー日」より引用。)
 改行を施してあります。)

今あふれている批判には、様々なものがありますが、
「そのAV女優さんたちが強要されているように、まったく見えなかった」
というものがあるようです。
また何年にもわたり、多数の出演を繰り返してきたことを理由に、
「強制なんてありえるの?」
という意見もあるようです。

しかし、長期間DVがあっても逃げ出せずにむしろ幸せな結婚生活を懸命に装う人、長期間にわたって会社でセクハラにあっても会社をやめられない人、親から虐待され続けているが施設に逃げ込めない人は、社会のあちこちに存在するのではないでしょうか。

力を失い、孤立し、抜け出せない、装って自分までも騙し耐えてきた方がいるかもしれない。
そういう人たちの気持ちは理解できなくても、せめて、
「そういう女性たちがいるかもしれない」、
その可能性だけでも思いやっていただけること、できないでしょうか?
 
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大変重要な指摘です。

以前に図書館で、1988年におきた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」に関する書物を読んだことがあります。
4人の未成年者が女子高校生を自宅の2階に監禁して、殺害したという事件です。
本の題名は忘れましたが、その記述によりますと、女子高校生には逃げる機会が何度となくあったそうです。
あるときはその家の1階で、犯人の母親と出くわして、会話を交わしています。
その母親は、目の前の女子高校生に対して、
「早くお家に帰ったほうがいいわよ」
とやさしくかたりかけました。
2階で監禁されていることには気づきませんでした。
曖昧に返事をした女子高校生は、結局、助けを求めませんでした。
なぜなのか。
のちの裁判で、その事実が判明します。
女子高校生は犯人たちから終始、つぎのように脅されていました。
「もしもここから逃げたら、おれたちはすぐにおまえの家に向かう。そしてすぐに火をつけて、おまえたちの家族を皆殺しにする」
女子高校生は監禁されている1か月余りの間、犯人たちからどのような仕打ちを受けていたのでしょうか。
あまりもむごたらしいので、詳細は記しません。
ひとことでいうと、阿鼻叫喚の世界です。
それでも女子高校生は逃げませんでした。
最後は惨殺されます。
この事件だけではなく、他にも、出奔せずにとどまっていた事例はいくつかあります。

はなしをもどします。
女性たちが出演をやめることができなかった理由として、つぎのような常套手段も紹介されています。

(2016年5月18日Business Journal「騙されAV出演し残虐的撮影、自殺や病気の被害が蔓延…契約解除させず何回も新作出演」より引用。 )

撮影開始直前にAVであることを知らされた。
E子は拒否したが、キャンセルすれば高額の違約金が発生するといわれたため、応じざるを得なかった。
そして、X社は「次の仕事も決まっている」と言い、「現場に来なければ大学や実家まで迎えに行く」「違約金を支払えないなら親に請求する」などと脅し、AV出演を強要した。

撮影内容は次第に過激になり、E子の意に反して残虐な行為が繰り広げられた。撮影内容は事前に聞かされることはなかった。
E子は撮影中、苦痛のあまり泣き叫んだり、全裸のままスタジオから逃げ出したこともあったが、そのたびに監督らから怒鳴られ、撮影が強行された

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B子は、スカウトマンに声をかけられた。
B子が気の弱い性格であることを見抜いたX社のスカウトマンは、複数の従業員で取り囲んで説得しAV出演を承諾させ、実際に出演させた。
B子は強く後悔したが、2本目も決まっていると告げられ、出演した。
X社は、B子が辞めたがっていることを察し、辞めるまでにできるだけ多く出演させようと考え、矢継ぎ早に出演させた。
こうして約半年間にB子は複数のAVに出演し広く頒布された。

その後、B子は契約を解除したが、精神的に追い詰められ、支援者団体に相談し、弁護士にAVの販売停止交渉を依頼することを決意したが、実際に依頼する直前に首を吊って自殺した。
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(2016年7月30日弁護士ドットコム「AV出演トラブルの法律相談」より引用。 )

女性はプロダクションについて、
表面上、乱暴・強要というのはなかったかもしれませんが、相手は騙しのプロです。言動での圧迫などはたくさんありました。形式上は合意の上かもしれませんが、いやだと伝えても断れないように続けさせられ、最後は逃げるように辞めました」
と不信感を打ち明けている。

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香西咲さんは、こうツイートされています。

香西咲さんのツイッター(2016年6月11日)より、引用。

もちろん自発的に頑張ってる人もいます。
但しその『自発的』か『強要』かは他人から見たら解り得ない世界です。
友達でも家族でも。
本人しか解り得ません。

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さらにこちらも根が深い問題です。

(2016月7月29日毎日新聞「香西咲さんのインタビュー」より引用。)

 --今も同じような目に遭っている女優がいる?

香西さん いますね。(被害に)気付いていないと思います。「夢の真っ最中」の子もいます。
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(再掲)
(被害に)気付いていないと思います。

どうすればこれらの問題を未然に防ぐことができるのでしょうか。
香西咲さんはつぎのようにおっしゃっています。

香西咲さんのツイッター(2016年6月12日)より、引用。

こう言った経験を踏まえて、せめて将来を担う人達の為に情報を共有できる場所を作りたいと思い、私は腹を括りました。
目先の誘惑に囚われて入ってくると痛い目見るし、でも本気で頑張る女優さんは応援したい。
さらに大事な事は子供達にきちんと性教育をしたい
日本が遅れている部分はまずここ。

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香西咲さんのツイッター(2016年6月27日)より、引用。

世の中変えたいし女の子の働きやすい環境整備、性教育… やりたかったからあえてこの業界に残ったのに…
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(再掲)
子供達にきちんと性教育をしたい

日本の教育がしっかりしていれば、このような出演強要問題はいずれなくなるかもしれません。
この日本には、香西咲さんのように、女性の明るい未来のことを考えているひとはどれくらいいるのでしょうか。
そう思うと、嘆息してしまいます。
わたしたちにいま求められているのは、香西咲さんのように、他を思いやるこころをもつことではないでしょうか。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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