出演の強要につきまして、あるツイートの存在を知りました。
もちろん、「まとめサイト」をみて気づいたのですが。
とりあえず当該ツイッターを訪れてみました。
毎日新聞(2016年3月4日)「AV出演強要に法規制を 被害苦に自殺も、民間調査」
この新聞記事につきまして、早乙女ありさ様というかたがつぎのようなツイートをされています。
(引用。2016年3月4日)
業界内では「んなバカな!有り得ない!」という意見ばかりなんだけど、私復帰してから二人のメイクさんから聞いたんだよね。
こないだの子AV撮影って知らなくて来て凄い落ちようで慰めるの大変でしたよって話。
メイクさんには話す子多いと思う。
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嫌だけど監督やスタッフからニコニコ笑って早く終わらせちゃったほうが楽だよとか言われたら若い子なら言われるがままな子もいますよ。
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いやいや、本当に納得していないのであれば慰安旅行なんて比べ物にならないでしょー。
作品となり消すことは出来ないのですから。
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早乙女ありさ様のツイートを遡らせていただきました。
実直なかたのようです。
ライターアケミン様のブログに、つぎのような文言があります。
(引用)
ライターとしては
デビュー作を見た人のレビューとのギャップに驚いたり。
「かなり楽しそうにHをしています。」
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早乙女ありさ様が書かれた文章を拝読して、ぼくのなかにある鬱積感が氷解しました。
(再掲)
「嫌だけど監督やスタッフからニコニコ笑って早く終わらせちゃったほうが楽だよとか言われたら若い子なら言われるがままな子もいますよ。」
ぼくは肯首していました。
本日、ネット検索をしていました。
つぎのような記事が目にとまりました。
ログミー「AV出演と違約金を強要 20代被害女性の手記を公開」
ログミーというサイトに、悪徳事務所から2,400万円以上の違約金を請求された女性の手記が公開されています。
(「みのもんたのよるバズ!」でも若干ふれられています。YouTubeにも、番組のほうでチャンネル登録した動画がアップされていました。)
ログミーに掲載された手記のなかから、一部を引用させていただきます。
(引用)
例えそれが、苦痛なことや、嫌なことであっても、いちおう与えられた仕事だということ、「しなければならない」ので、その状況に立った人ならば、早く終わらせたいと思うので、視聴者にはわからないと思いますが、みんな頑張って演技をします。
たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです。
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女性は皆、喜んで撮影をおこなっている。
人々の内から、このような蒙昧(もうまい。知識が開けず物事の道理にくらいという意味)な妄想を駆逐する必要があります。
つぎのような事例もあります。
withnews(2016年6月24日)「私がアダルトビデオに出演させられるまでに起きたこと 被害の実態」
withnewsは、朝日新聞社が運営しているようです。
(引用)
控室の隅で泣いているうちに出番の時間になった。
「人間としての尊厳を持たせてもらえない、家畜のような存在になってしまった」と思った。
泣きながら「やめてほしい」と繰り返したが、終了時にスタッフから「初々しくて良かった」と声をかけられた。
「自分の心を守るには心を閉ざして、忘れるしかない」と思った。
「カメラを止めて下さい」と懇願し、「もうできない」と訴えても、「お前はただ耐えればいい」と言われるだけだった。
現場から裸のまま逃げたこともあったが、エレベーターの前で捕まって連れ戻された。
他の女性と一緒になったとき、着替えの最中に2人で泣きながら、「頑張って早く終わらせて帰ろうね」と励ましあった。
事務所の人間に何度も「やめたい」と訴えたが、初めての出演の時と同じような説得や脅しが繰り返された。
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ログミー「AV出演と違約金を強要 20代被害女性の手記を公開」
(引用)
撮影のときは、子宮(膣のこと)や性器の痛みを訴えても、メーカーやプロダクションはもちろん監督や女性のメイクさんからも、みんなで白い目でみられ、「君はやるしかないよ」と言われました。
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いっぽう、
「AV業界は驚くほどホワイトになっている(2016年6月10日)」
とおっしゃっているかたもおられるようです。
上述したような事例は、ホワイトの範疇に含まれるのでしょうか。
ホワイトの基準がわたしたちとは違っているようです。
ログミー「AV出演と違約金を強要 20代被害女性の手記を公開」
(引用)
世間には「被害に遭う方が悪い」という声もある。
「やらざるを得ない状況におかれた子が少なからずいることをわかって頂きたい。」
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昨日も、引用させていただきました。
香西咲さんのツイッター(2016年6月11日)より、引用。
一般の皆様にお伝えしたい事。
これを機に『騙される方が悪い』と言う風潮やめて頂きたいですね。
素人の常識なんて簡単に覆されます。
『気を付けて』って言われて気を付けられるレベルではありません。
相手はプロ。
何枚も何枚も上手をいってきます
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おっしゃるとおりです。
犯罪者が一番悪いのです。
香西咲さんのツイッター(2016年6月13日)より、引用。
常識や法律をある程度踏まえた上で、改善策を話さないとただの嘆きで終わってしまう。
プロダクション立会の元、女優がAV業界を真面目に考えるシンポジウムでも出来れば、浄化に繋がると思います。
セックスワーカー団体は既にある訳だから、AV女優の労組の様なものがあってもおかしくないと思う。
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「朱に交われば赤くなる」
という故事があります。
人は交わる環境によって善悪いずれにも感化される、という意味です。
ダークな世界に長く棲(す)んでいれば、普通は、黒に染まります。
香西咲さんは違いました。
白のままです。
高潔です。
気高い倫理観を兼ね備えております。
(再掲)
「AV女優の労組の様なものがあってもおかしくないと思う。」
香西咲さんのこの発想は、赫々(かっかく。赤くかがやいているとの意味)としています。
もしも労働組合ができましたら、現在の悪行が大幅に改善されるのではないでしょうか。
人々が業界に対してもっている悪のイメージもかなり払拭されると思います。
コペルニクス的転回(見方や考え方が180度変わるという意味)がおこなわれるのではないでしょうか。
どの世界でも、よいものをつくるためには、相剋(そうこく)が不可欠です。
相剋とは、両者がたがいに相争う、という意味です。
現在は業界の力が圧倒的に強いという状態です。
これでは、よい作品などうまれません。
労働組合ができれば、かたちのうえでは、使用者(業界側)と労働者(女優さん)の立場が対等となります。
相剋が可能となります。
アメリカには、芸能人が加入できる労働組合があります。
日本でも声優の労働組合が存在します。
いま、日本の芸能界でも、結成の動きがあるようです。
・芸能界にも「労組結成」が必要 SMAP独立問題きっかけに議論沸騰(2016.1.21)
・小栗旬が構想する俳優の労働組合づくり 決死の覚悟を語る(2016.2.7)
・小栗旬が干される覚悟で結成。「俳優労働組合」が芸能界を変える理由とは?(2016.2.23)
香西咲さんの声が広がっていくことを期待しております。
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■2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
--出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?
A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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