某業界は香西咲さんの生き方を見習うべきである。過去に目を閉ざすものは現在も盲目である

昨日のブログで、フランクリン=ルーズベルトについてふれました。
本日はこの大統領がおこなったニューディール政策について書いてみたいと思います。

1929年10月24日、ニューヨーク株式取引所で、株価が暴落します。
「暗黒の木曜日」です。
ここから恐慌がはじまります。
企業の倒産が相次ぎました。
国民総生産(GNP)は、従来の6割程度まで減少します。
四人に一人が失業、という状況になります。
銀行は5,000行あまり破綻しました。
農作物の価格も急落し、土地を捨てる農民が続出しました。

これを救うべく登場するのが、フランクリン=ルーズベルトです。
1933年3月は、恐慌がもっとも深刻なときでした。
この月の4日に、ルーズベルトは、大統領に就任します。(※当選したのは前年の1932年11月です。)
以下は、そのときの就任演説です。

(中公文庫刊「世界の歴史15」村瀬興雄編より引用。)

この偉大なわが国は、今日まで継続してきたように将来も継続するであろうし、再生し、繁栄するであろう。
したがって私は、まず第一に私の堅い信念を主張したい。
つまり、われわれの恐れなければならないのは、恐れることそのものであるということである。
退却から前進に転じるのに必要な努力を麻痺させる、漠然として理屈に合わぬ筋のとおらない恐怖感をこそ、恐れなければならないのである

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ルーズベルトは矢継ぎ早に、以下の法案を成立させていきます。

 全国産業復興法(NIRA)
この法律は多岐にわたっています。
重要なのは、国が、企業の経済活動に関与できるようにしたことです。

 緊急銀行救済法
国は、経営内容が健全な銀行に対して、援助をおこないました。

 農業調整法(AAA)
これまで農家は、農産物を余分に生産していました。
人々の需要を上回っていました。
結果、農産物は安価でした。
そこで国は、農家に補助金をあたえて、つくる量を減らしてもらいました。
これによって、農作物の値段があがり、農民の収入は増えました。

 テネシー河流域開発公社(TVA)
国はTVAという会社をつくりました。
目的は、ダム建設などの公共事業をおこなうためです。
この事業をとおして、多くの失業者がダムづくりの現場で働けるようになりました。

1935年には、失業保険や老齢年金などを柱にした社会保障法を制定しました。
他には、労働者の諸権利を保障したワグナー法もつくられました。

これらの一連の政策を総称して、「ニューディール政策」といいます。
ニューディールはよく、新規巻き直し、と訳されています。
ぜんまいのネジを巻くイメージなのでしょうか。
これとは別に、新しい、とか、新しい取り扱い、と訳するひともいます。

ニューディール政策を実施するためには、多額のお金が必要です。
ルーズベルトは、野党の共和党の反対を押し切って、大幅な赤字予算を組みました。
国民の支持もあり、この一連の政策は、徐々に効果を発揮していきます。

以上、ニューディール政策に書いてみました。

ふつうはこれでおわりなのですが、もう少しおつきあいください。
「ニューディール政策」はなぜ、現在の資本主義のメルクマール(指標)になっているのでしょうか。
それは、国家がはじめて、経済に介入するということをおこなったからです。

それ以前の資本主義経済は、どの国も「自由放任主義」をとっていました。
理論化したのは、アダム=スミス(1723年~1790)です。
この人物が1776年に著した「諸国民の富(国富論)」という本のタイトルは、ほとんどのかたがご存じかと思います。
書物のなかで用いられた「レッセフェール」ということばは有名です。
直訳すると、「為すにまかせよ」という意味です。
つまり、企業の自由にまかせなさい、国は何も口出しをするな、という意味です。
(※レッセフェールはフランス語です。ちなみにぼくは学生時代、フランス語が苦手でした。

アダム=スミスは、企業活動を自由放任にしておけば、まるで「神の見えざる手」に操られるようにして経済がうまくいく、と主張しました。
「神の見えざる手」とは、需要と供給の法則のことです。

たとえば、ある企業が、人々にとって不必要なものをつくった(供給した)とします。
人々はだれも買いません(需要がありません)。
結果、不要なものは、市場から排除されていきます。

また、需要の高い商品に対しては多くの企業が参入してきます。
供給を試みます。
結果、価格を下げる競争がおこなわれます。
これによってわたしたち消費者は、ほしいものをより安く手に入れることができるという理屈です。

アメリカを含めた各国は、自由放任主義を邁進(まいしん)しました。
国家がおこなうのは、国防と、治安(夜警)のみ、です。
どの国も、「夜警国家」、または同じ意味ですが「小さな政府」に専念しました。

1929年、アメリカで、恐慌(最悪の経済状態)が勃発します。
この災厄(さいやく)が世界中に広がり、世界恐慌となりました。

ルーズベルトは、「国家は経済に介入しない」という従来の考え方を唾棄(だき。捨てて顧みないという意味)して、ニューディール政策を断行しました。
これは従来の資本主義の修正です。
「小さな政府」をあらためて、「大きな政府」を志向したのです。

これを理論化したのが、ケインズです。
1936年に「雇用・利子および貨幣の一般理論」を発表しました。
この題名も、ご存じかたが多いと思います。

ニューディール政策を嚆矢(こうし。ものごとのはじまりの意味)とするケインズ政策は、現在の資本主義の根幹をなしています。

フリードマンに代表される新自由主義も、国家の関与を否定するものではありません。
その度合いを小さくしろといっているにすぎません。

長くなりました。
何がいいたいのかともうしますと、歴史的にみて、「自由放任」は誤り、ということです。
詳細は寡聞(かぶん。見聞が狭いという意味)にして存じませんが、業界はこれまで、自由放任の状態だったと批評されています。
当該業界は現在、大恐慌にみまわれています。
歴史から学ぶべきではないでしょうか。

香西咲さんのツイッター(2014年8月3日)より、引用。

でも今1番勉強したいのは歴史です!
学生の時に全く勉強してなかったし超初心者だから、池上彰先生の本でざっと流れを把握しているところ
学生の頃は全く面白いと思わなかったのに今は面白く感じるのはなぜ?
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かなり以前にも引用したことがあります。

過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります
(ヴァイツゼッカー大統領。1985年5月8日のドイツ連邦議会での演説より。)

香西咲さんは聡明なおかたです。

本日はこれでおわりにしようと思いましたが、いま、あることを思いだしました。
ここで簡単な問題をおだししたいと思います。

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1980年代、オーストラリアの政府は、失業者に対して、ある仕事をあたえました。
内容は、自動販売機のジュースの缶に、ある細工をしてもらうことです。
これをおこなえば失業者は、賃金を得ることができます。
その細工とはいったいどのようなことをするのでしょうか。
ジュースの購入者は皆、歓迎しませんでした。
ちなみに缶ジュースの値段は変わりません。
従来と同じ価格です。
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答は明日のブログでご紹介をいたします。
自由放任の弊害についても、もう少し書いてみたいと思います。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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