月別アーカイブ: 2016年8月

他人のことを一生懸命に考えるとしあわせになれるそうです。香西咲さんはいつも他人のことを考えています

2016年8月26日 と2016年8月27日 のブログで、ミルの幸福論についてふれました。
その思想の根幹部分を再掲します。

(ミル著「自叙伝」より、引用。)
自分の幸福でない、例えば他人の幸福人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られるというように考えるに至ったのである。
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2016年8月26日のブログでぼくは、つぎのように書いています。
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自分以外のひとのことを考えると幸福になれる-
このことは、アメリカの小説家が著したある作品のなかにも書かれています。
長くなりましたので、これにつきましては、そう遠くないうちにご紹介をしたいと思います。
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その作品のタイトルは「ミッキーと医学生」です。
短編小説です。
アメリカの作家のマックスウェル・ウェルが著しました。
日本ではほとんど知られていないかたかもしれません。
以下に、当該作品の概略を記してみます。
※注 原作を参照せずにまとめますので、表記法や言い回しはオリジナルと異なります。)

主人公のミッキーは大学生です。
威風堂々とした体躯(たいく)の持ち主で、強健です。
性格は快活で、スポーツが大好きです。
学校ではラグビー部に所属していました。
あるとき、ミッキーは、風邪をひきます。
とりたてて気にするようなことでもありません。
この程度のものならば放っておいても治ります。
その後は特に薬も飲まずにすごしました。
それからしばらく経った日のことです。
突然、息が苦しくなりました。
我慢できずに、病院へ駈け込みました。
喉に炎症があると診断されました。
不養生のため、風邪をこじらせてしまったのです。
ミッキーは入院することになりまいました。
鬼の霍乱(おにのかくらん)ということばがあります。
いつもは極めて壮健な人が病気になることのたとえです。
ラグビー部の仲間たちは、このことばを口にして囃(はや)しました。

友人たちは練習をおえると、毎日、見舞いにやってきます。
それぞれがお菓子や飲み物を持参して。
愉しそうに談笑をしては、満足げな表情で帰っていきます。
入院生活は単調で退屈です。
一時でも気が紛れるので、友人たちの来訪は歓迎でした。
あるとき、ミッキーの内に、何か割りきれないものが生じました。
もしかしてこいつらは、自分たちの歓談の場所としてここを利用しているのではないだろうか、と。
部員たちはいつも、ラグビーの話題などを楽しそうに語りあっています。
自分はいつの間にか、聞き役の立場に鎮座していました。
なかなか会話に入っていくことができません。
おれはかれらと違う。
入院患者なのだ。
そう思うと、淋しさが込みあげてきました。
ベッドの横には、友人たちが残していった菓子類がたくさん置かれています。
消沈したミッキーは、やってきた女性の看護師にお願いをしました。
「ここにあるものを全部捨ててくれませんか」
と。
曖昧に返事をした看護師は、ミッキーの変貌ぶりに戸惑いました。
突然、どうしたのかしら。
あんなに明るかったのに。
もしかするとこれは危険な兆候かもしれない。

看護師が口を開きました。
「ねえミッキー、今日、ある少女が入院したの。実はその子、とても重い病気に罹っていて、近いうちに手術をしなければならないの」
病状等を聞きおえたミッキーが、心配そうな顔をしました。
「助かるの?」
「わからない」
と看護師が応え、目を伏せました。
ミッキーがため息をつきました。
看護師がいいました。
「それで、ミッキーにお願いがあるの」
相手が肯(うなず)いたのを確認して、看護師がつづけました。
「偶然、この病室から、その少女の姿をみたということにして、その子に励ましの手紙を書いてくれない?」

その日から、ミッキーは、その少女のために文字をしたためました。
「ぼくは大学でラグビーをしています。あなたが退院したら、ぼくたちの試合に招待しますから、ぜひ見にきてください。とてもおいしいアイスクリーム屋さんを知っているので、試合がおわったらそこへ寄って一緒に食べましょう」
また、ある日は、
「あなたの容態が良くなったら、大学の近くの公園を散歩しませんか。そこには大きな池があって、ボートを楽しむことができます。ぼくはラグビーだけでなく、船を漕ぐのも上手なんですよ」
このような感じでミッキーは、毎日、まだ見ぬ少女に、励ましの気持ちをつたえました。

こうした行為と比例するかのようにして、ミッキーの病状が快復に向かってきました。
まもなくして退院が決まります。
病室を辞去する当日のことでした。
ミッキーが、看護師にお願いします。
「あの少女会って行きたいのですが」
看護師がミッキーを一瞥しました。
「ごめんなさい。あの少女は実在しないの」
「そんな」
声を失った相手に向かって、看護師がことばをつなぎました。
「嘘をついたことは謝るけど、その嘘のおかげであなたは病気を克服することができたのではなくて?」
悟ったミッキーが、肯(うなず)きました。
それを確認して、看護師がいいました。
「人間は、他人のことを一生懸命に考えると、しあわせになれるのよ」
その後、ミッキーは別の大学の医学部に入り直して、医学生となりました。

ここでもう一度、ミルの言説をみてみます。

自分の幸福でない、例えば他人の幸福人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られるというように考えるに至ったのである。
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香西咲さんは他人の幸福を願っています。

 業界に対して

香西咲さんのツイッター(2016年7月7日)より、引用。

私は今自分が関わるAV業界現役の方々が大好きです。
丸5年業界にいても、業界の事なんて僅かしか知らないでしょう。
でも蚊帳の外からこの業界の事を言う方々との重みは違うと思って頂けたら幸いです。
現状を認め、少しでも業界が更に良い方向に向かう様に微力ながら努めます。

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香西咲さんのツイッター(2016年7月7日)より、引用。

仰る通りです。
業界に対して恨みしかなかったら私もとっとと去って終わる所でした。
私は業界に対する愛があります、
本気で改善に取り組みたい、
だから実名報道を選びました。

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香西咲さんのツイッター(2016年7月22日)より、引用。

変わらないと思いますよ。
個々の営利ばかりに走らず、皆が一丸となって業界の為を思い行動しない限り。
※あくまでも個人的な意見です。

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 女優さんたちに対して

香西咲さんのツイッター(2016年6月27日)より、引用。

世の中変えたいし女の子の働きやすい環境整備、性教育…
やりたかったからあえてこの業界に残ったのに…

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香西咲さんのツイッター(2016年7月17日)より、引用。

気にしないでください(*´ω`*)
普通の女優さんはこの議題には入りません。
皆自分が売れる事で精一杯だから。
でもその子達否定している訳ではなく、そういう子達は応援したいと思います。
私はそういう役目で良いと思います。

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真面目にAV女優を頑張りたい人は応援します。
但し今後不本意な形での出演が減って頂けたら私も報われます

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 業界と女優さんたちの両方に対して

香西咲さんのツイッター(2016年6月23日)より、引用。

私が独立してまで業界に戻ってきたのはそこ!
同じ被害者も出したくないし、メーカー制作女優…
皆が納得して同じ方向を目指し良い物を作って行きたい。
後の私は女優、一般女性のサポートに徹したい。
だからフラッシュバックが酷くても今が踏ん張り所。

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ミルはこういっています。
「自分の幸福でない、例えば他人の幸福、人類の向上をそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られる」
と。
香西咲さんはしあわせになれます。

(アランの「幸福論」(岩波文庫)から、引用。『憂鬱』の章の24ページ。改行を施しています。)

「悲しみなんて、病気にすぎない。だから、病気を我慢するように我慢したらいいのだ。そんなに、なぜ病気になったのかと、あれこれ考えないで」。
そこから、つぎつぎ出てくる辛辣なことばをけちらすのだ。
心の悲しみをおなかの痛みのように考えるのだ。
そうすれば、憂鬱はもう何ともいわない。
まるで茫然自失状態で、ほとんど何も感じないようになる。
もう何事をも責めない。
耐えているだけだ。
でも、からだは休めること。
こうして、悲しみを相手にふさわしい戦いをすることになる。

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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

将来、香西咲さんは、「ひとの心に注射を打つ仕事」をされるのかもしれません

ここ1か月ぐらいの間、いろいろなかたのツイートを拝見するようになりました。
自分にとっては劇的な変化です。
2015年2月6日から、ぼくは、どなたのツイッターも訪問していません。
1年半ぶりに香西咲さんのツイッターを訪ねたときには、見方がわからず戸惑いました。
操作方法を亡失していました。
最近は、伊藤和子弁護士のツイートも時折、ながめています。
過日、つぎのような書き込みがありました。

伊藤和子弁護士のツイートより、引用。)

<伊藤和子弁護士。(2016年8月27日)>
本日はユーチューバーのくるみんアロマさんとコラボ。
AV強要被害をなくすための啓発キャンペーンにご協力いただきます☆☆
一人でも多くの若い女性たちに伝わりますように!

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以前に当ブログでもふれました。
くるみんアロマさんは、出演強要に関わる自身の被害を公表されたかたです。

(参考)
 2016年07月14日 withnews「AV出演強要、ユーチューバーの過去 音楽デビュー信じた自分」

近々、お二人の対談が動画で流れるようです。

くるみんアロマさんののツイートより、引用。)

<くるみんアロマさん(2016年8月27日)>
伊藤和子先生今日は対談ありがとうございました!
とても深い話ができました!
動画早めにアップできるよう頑張ります

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<くるみんアロマさん(2016年8月28日)>
昨日は伊藤和子先生と対談をさせていただきました!
自分と同じような被害に遭う女性を少しでも減らせたら。と思う
動画で近日公開

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動画のアップが待たれます。
自分と同じような被害に遭う女性を少しでも減らせたら。と思う
最近は、「被害」という単語をみただけで、怒りの情が沸いてきます。
支援団体のPAPS(パップス)のホームぺージにつぎのような記事が掲載されていました。
引用させていただきます。

(引用。改行を施しています。)
子どもの頃から児童養護施設で育ったAさんは、施設を出てから、苦しい生活を余儀なくされていました。
そんなとき、友達から、お金がこれほど儲かる仕事はないと誘われて、AさんはAVの制作現場に飛び込んで行きました。
最初のうちはちやほやされて楽しく感じましたが、そのうち、「もっと頑張ってみようよ」とか「金を出しているんだからやれよ」とか、脅したりすかしたりされながら、「演技」する内容は、だんだんに肉体的にも精神的にもきついものになっていきました。
Aさんは、心身ともに深く傷つき、自殺未遂病院の入退院を繰り返し、福祉施設を転々とするようになりました。
現在、ようやくAさんを支える多くの人々にめぐり合い、人生を生き直す見通しが少しだけたってきたところです。
「どうか私みたいな女の子を生み出さないで」、Aさんは自分の経験を語りながらそう訴えています。

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おそらくAさんには親がいないのでしょう。
ひとりぼっちです。
自分の力で生きていかなければなりません。
そのようなAさんをこの業界は取り込み、心身をむさぼったのです。

(再掲)
金を出しているんだからやれよ」とか、脅したりすかしたりされながら、「演技」する内容は、だんだんに肉体的にも精神的にもきついものになっていきました。

「クリーン」といわれる業界に、このような悪行を生起させる何か得体の知れない力が存在しているのでしょうか。
ぼくにはわかりません。
どういうやつらがこのような悪辣なことを強いたのかは。
結果として、Aさんは、通常の社会生活を営むことができなくなってしまいました。

PAPS(パップス)のホームぺージに記されているつぎの記述は重要です。

また契約を盾に性行為を強要することは、刑法上、強制わいせつ罪、あるいは強姦罪を適用することが可能な違法行為です。
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話題はかわります。
ぼくは雑誌や本などを読んで、気に入ったのがあれば、切り抜いたりコピーをとって保存しています。
口惜しいことに、なかには、出典が不明なのもあります。
時折、記録をするのを失念するからです。
そういったときは、懸命に記憶を遡るのですが、叶わないものあります。
これからご紹介をする逸話もその類のものです。
出所がわかりませんので、引用をすることはできません。
ぼくのほうでリライトをして、概要をお伝えします。

Aさんという女子高校生がいました。
このかたは幼少のころより、動物が好きです。
将来は、獣医になりたいとの希望をもっていました。
それは高校生になっても変わりません。
担任の先生や友人たちにも、その意志を明白に表示していました。
私は獣医になると。
どのようなことがあっても希望する大学に受かってみせる、と。
理系を中心とした日々の勉強は欠かしたことがありません。
受験に向けて、早期から準備を開始しました。
高校3年生になりました。
お盆のときです。
母の実家へ墓参りを兼ねて、遊びに行きました。
くつろいでいると、祖母がAさんに、卒業後の進路のことを訊(き)いてきました。
大学に行くのかい、それとも就職かい、と。
Aさんが答えました。
私は自分の夢を実現するために獣医学部へ進む、と。
聞きおえた祖母の顔が翳りました。
Aさんが訊(き)き返します。
「おばあちゃん、反対なの?」
「いや」
と祖母が、手で遮ります。
「おまえは小さいときから動物が好きだったからね。獣医さんかい。わたしもいいと思うよ」
Aさんは安堵しました。
祖母がことばを洩らしました。
「でも、わたしは、馬や牛の尻に注射をする仕事よりも、人間の心に注射をする仕事についてほしかったね」
いいおえた祖母は、すぐに否定しました。
「いや、やっぱり、おまえのやりたい道へ進むのが一番だよ」
Aさんは笑顔を向けました。
「ありがとう、おばちゃん」
そう返したものの、心の隅に生じた萌芽を摘み取ることはできませんでした。
人間の心に注射か-
夏休みがおわり、学校がはじまりました。
祖母のあのひとことが、日ごと自分のなかでその大きさを増していきます。
「人間の心に注射をする仕事についてほしかった」
それはできない。
Aさんは必死になって否定しました。
いまさらここで進路を変更するわけにはいかない。
私はこれまで、自分は獣医になると公言してきた。
そのために努力を重ねてきた。
周囲の友人たちもそれを認めている。
もちろん担任の先生も。
それをこの時期になってやめる。
そんなことをできるわけがない。
懊悩する日々がつづきました。
しばらく経ったある日のことです。
Aさんは決心しました。
周囲に何と思われようと、私はあの祖母のことばを大事にしよう、と。
Aさんは理系から、文系へと進路を変えました。
受験先は、幼稚園教諭の免許がとれる大学にしました。
現在、Aさんは、幼稚園の先生をしています。
あのとき、祖母にいわれたことばを大切にしながら。

香西咲さんのツイッター(2016年6月12日)より、引用。

こう言った経験を踏まえて、せめて将来を担う人達の為に情報を共有できる場所を作りたいと思い、私は腹を括りました。
目先の誘惑に囚われて入ってくると痛い目見るし、でも本気で頑張る女優さんは応援したい。
さらに大事な事は子供達にきちんと性教育をしたい。
日本が遅れている部分はまずここ。

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香西咲さんのツイッター(2016年6月27日)より、引用。

世の中変えたいし女の子の働きやすい環境整備、性教育… やりたかったからあえてこの業界に残ったのに…
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香西咲さんのツイッター(2016年7月20日)より、引用。

(略。)
タブー視されがちな【】ですが、私はもっとまともに教育をすべきだと訴えたいと思います。
隅に追いやると危険性も犯罪も増えると懸念しています。
入口は不本意な形でも携わってしまった以上、人の為になってから去りたい。

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香西咲さんのツイッター(2016年8月16日)より、引用。

『過去の性教育の曖昧さのツケが、
現代若者の“望まない妊娠、性病、AV強要…”等の被害を生んでいる一つの原因なのではないでしょうか。』
と、何かの取材に声を上げそうになって目が覚めた。
家だ。
あ、おはようございます

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香西咲さんは将来、性教育の仕事にも携わりたい、との意向をおもちのようです。
こちらも、人間の心に注射をする仕事です。
香西咲さんのこれからに期待が集まります。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

香西咲さんの目標が成就することを願っております。「道はすべて通り過ぎた道だ」(アラン)

ここ最近の自分のブログを振り返ってみて、惟(おも)うことがあります。
「ばか」ということばをけっこう使っている、と。
たまに匿名掲示板を一瞥すると、知性と知能の劣るひとたちの落書きが散見されます。
文体が似ているので、同一人物が同じことを書き込んでいるとの蓋然性(がいぜんせい。確実性との意味)はあります。
それにしても、こいつらは、ばか、です。
それ以外の何者でもありません。
そのばかのなかで、最たるものは、青木とかいう輩(やから)でしょう。 
毎日新聞のこの記事を読めば、それが如実にわかります。
 
 2016年7月29日 AV出演強要 香西咲さん「私はこうして洗脳された」

緩慢な受け答えをしています。
頭が悪いのでしょう。
一読して、クロである、といった印象を受けます。
救いようのないばかです。

このようにぼくは、「ばか」という単語を連発しています。
ばかとは、愚人、という意味です。
ただ、このばかですけれども、使いかたによっては、まったく違う別の色調となります。
二律背反です。
最近はあまりにもおかしい存在を目にするので、そちらのほうを忘失していました。
本日は、違う「ばか」について書いてみます。

1964年1月16日の朝日新聞に、ある少女の詩が掲載されました。
投稿したのは、小学校6年生の古田幸(ふるたみゆき)さんです。
当時、東京都杉並区立東田小学校に在籍していました。
詩のタイトルは、「おかあさんのばか」です。
引用させていただきます。
なお、これは孫引きです。

(1964年1月16日 朝日新聞より、引用。)
 おかあさんのばか

おかあさん
のう出血で死んじゃって
ばか
おいにいちゃんは スキーに
おとうさんは 学校に
いっちゃった
みゆきはひとりぼっち
おかあさんのすきな
おもちがとどいたのよ
おかあさんは
おもちをきるのが
とってもじょうずだった
おかあさんのばか

——————————————————–

哀しい詩です。
愛するひとはもういない。
自分の手の届かないところへ行ってしまった。
どんなに想っても求めても、もがいても、二度とそのひとに会うことはできない。
幸(みゆき)さんにとって、このお母さんは、ばかです。
あんなにも好きだったお餅を食べることができなくなってしまったのですから。
みゆきさんも、おかあさんに、そのお餅を切り分けてもらいたかった。
叶わぬこととわかっているのですが、みゆきさんは口にします。
「おかあさんのばか」
と。

中田喜直さんという著名な作曲家がいます。
「おかあさんのばか」の存在を知り、こころを揺り動かされました。
友人の磯部俶さんを誘って、二人で詩に曲をつけました。

(参考。大阪大学男性合唱団 第53回定期演奏会 男性合唱組曲「おかあさんのばか」より -語り

(参考。大阪大学男性合唱団 第53回定期演奏会 男性合唱組曲「おかあさんのばか」より -歌

詩の所載から9年が経ちました。
1973年1月19日のことです。
朝日新聞に「ひととき」という欄があります。
ここに古田幸(ふるたみゆき)さんの近況が載ります。
幸(みゆき)さんは20歳になっていました。
そのときの文章を引用させていただきます。
なお、これは孫引きです。

(1973年1月19日 朝日新聞「ひととき」より、引用。改行を施しています。)

<古田幸さん>
上野の文化会館で行われた成人式に出席した私は、まず小平霊園に眠る亡き母にきょうのことを報告しました。
そして、雪のちらちら降る霊園の小道を歩きながら、私の20年間の生涯をふりかえってみました。
父よりも体格がすぐれ、しかも水泳の選手であった母は、私の小学校6年生の時、区民水泳大会に出場して脳溢血でなくなりました。
やせて、さびしがりやの父は、それからというものは、再婚もせずに小学校の先生の仕事に魂をうちこんでいます。
けさ、成人式に出かけるとき、両親の仲人さんからいただいた晴着をきて、私が玄関で、
「いってきます」
というと、父は私の頭のてっぺんから足の先までしげしげとながめながら、
「よかったね」
といってくれました。
たったひとことでしたが、私には、父の心の中がよくわかりました。
あつがりで、寝つきの悪かった私を、遠くの公園まで毎晩のようにだっこしていき寝かしてくれた父、母が死んださびしさをまぎらわすため、クラスの子どもたちの文集の原紙を毎日切っている(原稿を毎日書き写している)父。
私が大学生になってからは、夕食のしたくを父にやってもらうことが多くなったが、いやな顔しないで、暖かいものをつくって待っていてくれる。
日曜日には、必ずトイレの掃除をする父。
(略)ときたま私が「温泉にでもいってきたら」というと、「そうだね」と余り気がむかないようです。
父は小学校の1年生と遊んでいるときが一番楽しいかもしれません。
母がわりに、きょうまで育ててくれたおとうさん、ありがとう。

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2004年に、「おかあさんのばか ―細江英公人間写真集」(窓社)という本が上梓されました。
古田幸(ふるたみゆき)さんが小学校6年生のときに書かれた詩と、当時のご自身の写真が掲載されています。

ここから先を書こうか書くまいかで、先ほどから躊躇(ためら)っています。
小一時間、逡巡しています。
思いきって書きます。

(再掲。「おかあさんのばか」)

おかあさん
のう出血で死んじゃって
ばか
おいにいちゃんは スキーに
おとうさんは 学校に
いっちゃった
みゆきはひとりぼっち
おかあさんのすきな
おもちがとどいたのよ
おかあさんは
おもちをきるのが
とってもじょうずだった
おかあさんのばか

——————————————————–

数年前、ぼくも、幸(みゆき)さんと同じ心境になりました。

香西咲さんのばか。
どうしてあんな世界へ行ってしまったんだ-

もうもどってこられないような気がしました。

2年前、香西咲さんは、一時、休養をなさいました。
ぼくは期待しました。

儚い夢でした。

2016年7月7日、週刊文春によって、香西咲さんがなぜあの世界へ行ったのかが明らかとなりました。
(ぼくがすべての記事を読んだのはそれからしばらく経ったあとのことです。あのときは読む勇気がありませんでした。)

香西咲さんは騙された-
犯罪者たちによって、人生を破壊された。
あいつらに蹂躙された。
ぼくの頭のなかは、このことでいっぱいとなりました。

その後、ぼくは、香西咲さんのツイッターを1年半ぶりに訪問しました。
香西咲さんは常に前を向いて生きておられます。
そのことがわかりました。

(アランの「幸福論」(岩波文庫)から、引用。『絶望について』の章の191ページ。改行を施しています。)

しかし、道はすべて通り過ぎた道だ。
ひとはまさしくいる所にいるのだ。
時間という路上では、後もどりすることも、同じ道を二度行くこともできないのだ。

そのとおりです。
過去に拘泥してもしかたがないのです。
「道はすべて通り過ぎた道」なのです。

香西咲さんは来るべき未来に向けて、確固たる目標をたてています。
それが成就することを願っております。

同時に、香西咲さんの尊厳を踏みにじったやつらが国家の手によって処罰される日がくることを待ち望んでおります。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

出演強要を告発された香西咲さんと、佐藤さん(仮名)は現在、人間らしく振る舞い、強く生き、自身の不幸と敢然とたたかっています

昨日のテニスは、疲れました。
相手がハードヒッターでしたので、こちらも誘われるようなかたちで同じ動きをしていました。
向こうと同じくぼくも、スピードのある球ばかりを打ちました。
振り返ってみますと、大味で単調な内容であったといえます。
力比べに終始したので、技が入り込む余地はありませんでした。
スピンボールはほとんど使っていません。
反省です。

本日は起床後、以下のリンクをクリックしました。
2日前、ネットにアップされていたものです。
時間がなくて読めずにいました。

 2016年8月26日 withnews「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」

withnewsは、朝日新聞社がつくっているWebサイトです。
文章を追っているうちに、不意を衝(つ)かれた気分となりました。
香西咲さんの事例とよく似ています。

「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。)

社長は面談で、私の売り出し方を詳しく語りました。
第一段階では、イメージDVD3本を出して、男性のファンをつかむ。

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彼の売り出し方にあわせるように、私も「ビジョンブック」と呼んだノートに自分の将来像を書き込んでいきました。
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ビジョンブックとは、青木とかいうバカ面のクズが、相手を騙すためにもちいている邪(よこしま)な道具です。

「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

翌10年の2月に、社長らのアドバイスに従って、両親と離れて一人暮らしをしました。
日常的に会うのは社長と事務所の女性相談係など、社長の関係者ばかりとなっていきました。

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これも香西咲さんのときと同じです。
周到に囲い込みがおこなわれています。

「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

5月には、関係者10人ほどが集まって、東京・西麻布のレストランで、私のためにサプライズパーティーを開いてくれた。
出席者は「俺たちは家族だから」「私たちは家族だから」と語りかけ、「一緒に夢をつかもう」と盛り上がりました。

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これは2016年7月7日に発売された週刊文春(7月14日号)の内容と酷似しています。

「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

その10日後、イメージDVDの撮影だと言われて、東京・原宿のスタジオに向かいました。
洋服を着たままの撮影の後、監督が当然のように命令したのです。
「じゃあ、脱いでくれる?」

——————————————————–
この日の撮影が中止になった直後、社長と話し合いました。
「今までずっと話をしてきたよね。AVはほんの最初だけで、1、2年、長くて3年やるだけ。その向こうの夢のためには頑張らないのかい
「いくらお金をかけているか分かる? 雑誌とか色々なメディアで宣伝して1億円ぐらいかけている。撮影が無理だと、親に請求がいくよ」

——————————————————–

もしかしてこれはー
先を急ぎました。
記事の末尾には、つぎの文言が記されていました。

「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

私の人生をめちゃめちゃにした社長のことは許せません。
現役AV女優の香西咲さんと一緒に、刑事、民事の訴訟準備をしています。
相応の責任を取ってもらいます。

——————————————————–

やはりそうでした。
このかたは、週刊文春の記事のなかで、被害者の一人、として紹介されていた佐藤さん(仮名)のようです。
病状と家族関係も詳細に記されています

ぼくは与(くみ)しませんけれども、世の中には、自己責任、とかいう漠としたことばを好んで口にするひとたちがいます。
おかしな風潮です。
2016年5月26日に、参議院議員会館で、「AV強要被害の被害根絶を目指して」というテーマのシンポジウムがおこなわれたそうです。
そのときの様子を小川たまかさんというライターが記事にされました。

 AV出演強要、IPPAは「AV業界は重く受け止めるべき」とコメント シンポジウムに松本アナも出席

このなかで、ご自身の心情を吐露されている箇所がありますので、一部を引用させていただきます。

(引用。改行を施しています。)
(AV出演強要の)被害に遭ったことがない人は、実際の現場で何が行われているのかを知らないままに、
「だまされるほうも悪いのでは?」
と推測してしまう。

——————————————————–
AV出演強要に限らず、性犯罪被害者は強い自責感に襲われることが多い。
「自分にも落ち度があった」と思うから警察に通報できず、誰にも相談できない人がいる。
そして結果的に、犯罪者を野放しにしてしまうことにつながる。
「被害者にも落ち度があったのでは」という風潮は、加害者の利にやすやすとつながってしまうのだ。
性犯罪についての報道があるたびにネット上では被害者の落ち度を問うコメントが書き込まれるが、
被害者の落ち度を問うことは、加害者の利につながる
という構造を、私たちはまず知っておくべきだろう。

——————————————————–

したり顔で自己責任論を発するやつらは、加害者と同根です。
犯罪者の仲間です。
「被害者の落ち度を問うことは、加害者の利につながる」
まさしくそのとおりです。

以前に、当ブログでもふれました。
山崎マキコさんという作家がいらっしゃいます。
そのかたが、つぎのようなツイートをされています。

山崎マキコさんのツイッターより、引用。)

<2016年7月12日>
(前略。)
AV強要って実に軽い表現。
「実録レイプ動画販売」。
ヤクザに脅され衆人環視のなかで性行為を強要され、それが録画されて売られる。

——————————————————–
どれだけ拒絶の意思を示そうとも、「同意の上の演技」とされる。
そしてそれが売られ、あたかも金銭目当てで出演したように受け取られる。
その残酷さ。
「AV強要などない!」
「被害者などいない!」
いくら自死している子がいようとも、被害は認められない。

——————————————————–
AV強要被害を否定する人間の解釈はこう。
「自殺?もともとメンヘラ(精神疾患)だったんでしょ。AV女優なんてメンヘラ(精神疾患)ばかりですよ」
「強要なんて。メンヘラ(精神疾患)は話を盛るから」
実際にこれを私に言った男がいるし、ツイッターでみかける二次加害者の声もこうだ。

——————————————————–
自分が「見て参加するレイプ」を娯楽としたのを、頑迷に認めない。
正直、この手合いには、死を願うしかない
法整備が待たれる。

——————————————————–

「この手合いには、死を願うしかない」
まったく同意見です。
この種の男や二次加害者は、死んだほうがいいでしょう。

山崎マキコさんのツイッターより、引用。)

<2016年7月12日>
肉体、精神が「ぐちゃぐちゃに」病んでも、加害者はいっさい、罪に問われない。
「同意した演技」
「怪我は自己責任」。
これがAV被害の実態の、「ほんの表層」で、実際はもっと凄まじいと聞く。
(略。)

——————————————————–

法の整備が待たれます。

本日も、アランの「幸福論」(岩波文庫)から、一部を引用させていただきます。

(引用。『上機嫌』の章の244~245ページ。改行を施しています。)

でも、ほんとうの苦痛が訪れたら、その時自分のなすべきことはただ一つしかない。
人間らしく振舞い強く生きること。
おのが意思と生命とを一つにして、不幸と敢然とたたかうことだ。
ちょうど戦士が敵と相対するのと同じように。

——————————————————–

香西咲さんと、佐藤さん(仮名)は現在、人間らしく振る舞い、強く生き、自身の不幸と敢然とたたかっています。
お二人にしあわせが訪れることを強く念じております。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

香西咲さんには絶対、しあわせになってほしい。ミルの幸福論とアランの幸福論

昨日はミルの思想の根幹について綴ってみました。
ミルの思想の源流には、幸福の量の拡大ばかりを追い求めていくことが正統なのか、という懐疑があります。
自問自答の結果、幸福には質の違いがある、と看取します(気づきます)。
昨日もご紹介をしました。
このことを自著の「自叙伝」のなかで、つぎのように表現しています。
——————————————————–
自分の幸福でない、例えば他人の幸福、人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られるというように考えるに至ったのである。
——————————————————–

「幸福は、量の違いだけではなく、の違いも考慮しなくてはならない」
「幸福になる唯一の道は、幸福でなく、なにかそれ以外のものを人生の目的に選ぶことである」
ミルは最終的に、このような結論に到達します。

以前、朝日新聞の「声」という欄に、読者からの投稿が掲載されました。
以下に引用させていただきます。(これは、孫引きです。また、改行を施しています。)

先日、ちょっとした家の建て増しをした。
初めの3日ほど若い大工さんがやって来た。
ハデなシャツを着た、大変おしゃれなカッコイイ若者だった。
彼は仕事をしている間、ずっとラジオをつけっぱなしにしていた。
それも歌謡曲やジャズといったものばかり。
次々とダイヤルをまわしては同じ歌ばかり何回も飽きずにきいている。
4時になると、さっさと仕事を終えてカッコイイ若者に早がわりし、道具をやりっぱなしのまま(放置したまま)バイクに乗ってさっそうと帰っていった。

4日目に若い大工さんにかわって60歳ぐらいの年配の大工さんがやってきた。
見るからに職人気質を思わせる人であった。
昼食もお茶も15分そこそこ、じっとしていることが大きらいらしい。
仕事が好きで好きでたまらないらしく、すわっていても太い手はいつも動いていた。
「4時になりましたから、しまってください」
というと、
「まだおてんとうさまいますからね」
といって、
なかなか仕事をやめようとしない。
暗くなるまで仕事をして、きちんと後片付けをして自転車で帰っていった。

わたしはここで若い大工さんと年配の大工さんをくらべてみるつもりはない。
ただ若い大工さんよりも年配の大工さんの生き方の方がしあわせのようにみえたのである。

——————————————————–

ミルは、
「幸福は、量の違いだけではなく、の違いも考慮しなくてはならない」
といいます。
上述の若い大工さんと年配の大工さんですが、はたしてどちらがしあわせに生きているのでしょうか。

はなしはかわります。
昨日、当ブログで、幸福について書いていました。
そのとき、ふと、学生時代に読んだある本が脳裏を過(よ)ぎりました。
アランの「幸福論」(岩波文庫)です。
本日、ひさしぶりに、本棚の奥からだしてきました。

アラン(1868年~1951年)は、フランスの哲学者です。
代表的な著作である「幸福論」は93の章からなっています。
書かれた文章はいずれも、書物の2ページから4ページ以内の範囲に収まっています。
アランはこのような短い章のことを「プロポ」と呼んでいます。
プロボは、「哲学断章」と訳されています。
「幸福論」は単に、幸福だけについて論じた本ではありません。
どの章(プロポ)にも、人生全般に関するアフォリズム(いましめ)が散見されます。
当該著作のなかから一部を引用してみます。

(「幸福論」から引用。改行を施しています。)

 運命について(102~105ページ)

<103~104ページ>
(多くのひとは、ほしいものが手に入らないことに対して不満をもらす。)
しかし、その原因はいつも、彼らがそれを本当に欲しなかったことにある。
田舎に引っこんでしまったあの大佐は、できることならば将軍(軍人のトップの官職)になりたかった。
もしぼくが彼の生涯を調べたら、彼はなすべきことがあったのに、やらなかった。
やろうと欲しなかった点をいくつか見つけるであろう。
彼には将軍になろうとする意志がなかったことを、ぼくは彼に証明できるだろう。

——————————————————–

(多くのひとは、ほしいものが手に入らないことに対して不満をもらす。)
「その原因はいつも、彼らがそれを本当に欲しなかったことにある」
ぼくは最初にこれを読んだとき、とても酷(きび)しいことをいっていると感じました。
「いまの現状をなげくな」
「努力もせずにあれこれと不満をいうな」
といったところでしょうか。

(2016年7月27日 毎日新聞「香西咲さんのインタビュー記事」より、引用。)

<香西咲さん>
大学時代から、自らが広告塔となり流行を発信していくような女性実業家にあこがれていた。
——————————————————–

香西咲さんには、雑貨店を開業したいとの夢がありました。

(2016年7月29日 毎日新聞「香西咲さんのインタビュー記事」より、引用。改行を施しています。)

 --なぜそこまで覚悟を決められた?

<香西咲さん>
AVが夢にはつながらないことに気付き、ダラダラやっているのはよくないと思ったんです。
「続けてもあと1年ぐらいかな」

——————————————————–

おおかたのひとは、自分が以前に思い描いていた夢など、とうの昔に忘れています。
人間とは概して、保守的です。
現在慣れ親しんだ環境から抜け出す気概はなかなか沸きません。
時折、不平を洩らすのが関の山です。
おれはやればできるんだ、との強弁を口にして、現状にとどまりつづけているひともいます。
アランはこういいます。
その原因はいつも、彼らがそれを本当に欲しなかったことにある
と。

香西咲さんはこういった常人とは違います。
いま、自身の夢に向かって、新たな道を歩もうとしています。

彼はなすべきことがあったのに、やらなかった
彼には(最初から)将軍になろうとする意志がなかった

香西咲さんに限っては、このことばは当てはまりません。
すごいおかたです。

アランは他にも、瞠目(どうもく)させられる警句を発しています。
一部を引用させていただきます。

(引用。『遠くをみよ』の章の172ページ。改行を施しています。)

憂鬱な人に言いたいことはただ一つ。
「遠くをごらんなさい」
憂鬱なひとはほとんどみんな、読みすぎなんだ。
人間の眼はこんな近距離を長く見られるようには出来ていないのだ。
広々とした空間に目を向けてこそ人間の眼はやすらぐのである。

——————————————————–

(引用。『短剣の舞』の章。改行を施しています。)

<178ページ>
われわれが耐えねばならないのは現在だけである。
過去も未来もわれわれを押しつぶすことはできない。
なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。

——————————————————–
<180ページ>
未来のことがこわいだって?
君は自分の知らないことを語っているのだ。
出来事というのは、われわれの期待通りには絶対行かないものだ。
君の苦痛については、まさに今苦痛は大変ひどいものであるがゆえに、必ず軽くなるだろうと言うことができるのだ。

——————————————————–

(引用。『幸福にならねばならない』の章の312ページ。改行を施しています。)

幸福になるのは、いつだってむずかしいことなのだ。
多くの出来事を乗り越えねばならない。
大勢の敵と戦わねばならない。
負けることだってある。
乗り越えることのできない出来事や、(略)手におえない不幸が絶対ある。
しかし力いっぱい戦ったあとでなければ負けたと言うな
これはおそらく至上命令である。
幸福になろうと欲しなければ、絶対幸福になれない

——————————————————–

以上、アランの幸福論でした。

本日、香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコムに掲載されました。
拝読させていただきました。
香西咲さんには、しあわせになってほしい。
あらためて、そう感じました。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年8月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

香西咲さんは幸福になれます。香西咲さんの他者への思いがそれを証明しています

かつて、当ブログで、ベンサム(1748年~1832年)の功利説についてふれました。

(参考)
 ・2014年10月24日「幸福は人生の最大の目標である ~ドクターイエローを凌駕するものー」

当時ぼくが書いた文章を再掲します。
——————————————————–
2014年10月24日
人間は、苦痛と快楽(幸福)のもとで生活をしています。
自分たちの行動を決定づけるのは、快楽(幸福)です。
人間の行動はすべて、快楽(幸福)を求めておこなわれます。
ベンサムは、幸福を増進し苦痛を減少させるのが善である、と主張しました。
これを功利説といいます。
——————————————————–

補足します。
ベンサムは、最大多数の者が、最大の幸福を得られるような世の中にすることが政治の目標であると主張しました。
「最大多数の最大幸福」ということばは有名です。

ベンサムの門人(教え子)に、ジョン・スチュアート・ミル(1806年~1873年)がいます。
ぼくのブログのなかにも若干、登場します。

(参考)
 ・2014年10月24日「幸福は人生の最大の目標である ~ドクターイエローを凌駕するものー」
 ・2015年01年06日「大市民と、先哲の思想ー」

こちらも再掲します。
ぼくが記した文言です。
——————————————————–
2014年10月24日
弟子のジョン・スチュアート・ミル(1806年~1873年)も、幸福について、次のようにいっています。
幸福があらゆる行動の基本原理であり、人生の目標である、と。
——————————————————–
2015年01年06日
ぼくは、ジョン・スチュアート・ミル(1806年~1873年)のことばを思い出しました。
「幸福には量の差だけでなく、質の面でも違いがある」
——————————————————–

当時は、ミルの言説だけを掲載しました。
特に説明はしませんでした。
本日は、ミルが考える幸福につきまして、詳述させていただきます。

ミルは幼少のころから、英才教育を受けて育ちました。
語学については、3歳でギリシャ語、8歳でラテン語を学びます。
12歳からは経済学と哲学を修めます。
艱難辛苦(かんなんしんく)の日々でした。
20歳のときです。
ミルは、自分がこれまで取り組んできたことに対して、疑問をいだきます。
本当にこれでよかったのだろうか、と。
他のひとたちよりも多くの知識を身につけることはできました。
残念ながらそれは既成のものです。
自分で思索したものはありません。
あるとき、師のベンサムから教授された幸福論を再考してみました。
師は、
「快楽(幸福)が善で、その反対は悪である」
と主張します。
はたしてこれでいいのだろうか。
そのときの心情が、自著の「自叙伝」のなかに記されています。
その一部を紹介します。
(文章は、ぼくのほうでリライトしました。)

最初にミルは、以下のような自問自答をおこないます。

<ミル>
仮にあなたの生涯の目的がすべて実現した、とする。
あなたの求めている制度や思想の変革が、完全におこなわれたとする。
その時あなたは、大きな喜びや幸福感を感じることができるだろうか

——————————————————–

自分の願いがすべて成就したのなら、これ以上の幸福はない、と普通は考えます。

<ミル>
そのとき、私の心から、
「いや、喜びや幸福は感じとれない
という答が返ってきた。

——————————————————–

意外な返答です。

<ミル>
これを聞いて、私は愕然となり、私の全生涯を支えていた基盤が音をたてて崩れ落ちていくのを感じた。
もう私の生きていく目的は、何一つ残っていないというように感じられたのである。

——————————————————–

ミルはいったい、何をいいたいのでしょうか。

<ミル>
幸福があらゆる基本原理であり、人生の目的であるという私の信念はゆるがなかったが、幸福を直接の目的にしない場合にかえって、幸福は得られるのだ、と考えるに至った。
——————————————————–

ミルは、「幸福があらゆる基本原理であり、人生の目的である」と明言しています。
「幸福を直接の目的にしない場合にかえって、幸福は得られる」とは、いったいどういう意味なのでしょうか。

<ミル>
自分の幸福でない、例えば他人の幸福人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られるというように考えるに至ったのである。
——————————————————–

ぼくは、香西咲さんに関するつぎの文章を拝見したときに、ミルの上述のことばを想起しました。

(2016年7月29日 毎日新聞「香西咲さんのインタビュー記事」より、引用。改行を施しています。)

 --なぜそこまで覚悟を決められた?

<香西咲さん>
AVが夢にはつながらないことに気付き、ダラダラやっているのはよくないと思ったんです。
「続けてもあと1年ぐらいかな」
「その間にAVで失った人間関係や健康状態を取り戻そう」
と思っていたタイミングで、出演強要が社会問題化しました。
フラッシュバックにもずっと悩まされてきたので、いつか決着をつけなければいけないと思っていた。
この(被害の)連鎖はもう止まらない
(A氏が)どんどん新しい子を入れているのも分かっていたので、世の中のためにもなると思いました

——————————————————–

香西咲さんのツイッター(2016年6月27日)より、引用。

世の中変えたいし女の子の働きやすい環境整備、性教育…やりたかったからあえてこの業界に残ったのに…
——————————————————–

香西咲さんのツイッター(2016年7月20日)より、引用。

(略。)
タブー視されがちな【性】ですが、私はもっとまともに教育をすべきだと訴えたいと思います。
隅に追いやると危険性も犯罪も増えると懸念しています。
入口は不本意な形でも携わってしまった以上、人の為になってから去りたい

——————————————————–

香西咲さんは、
「(告発は)世の中のためにもなる」
「女の子の働きやすい環境整備(をやりたい)」
「人の為になってから去りたい」
ということを考えておられます。

ここで、ミルの思想をもう一度みてみます。

「幸福を直接の目的にしない場合にかえって、幸福は得られるのだ」
「自分の幸福でない、例えば他人の幸福人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られる

香西咲さんは幸福になれます。
これほどまでに他者のことを慮(おもんぱか)っているのですから。
自分以外のひとのことを考えると幸福になれる-
このことは、アメリカの小説家が著したある作品のなかにも書かれています。
長くなりましたので、これにつきましては、そう遠くないうちにご紹介をしたいと思います。

ミルは「自叙伝」のなかで、幸福について、こうまとめています。

<ミル>
幸福になる唯一の道は、幸福でなく、なにかそれ以外のものを人生の目的に選ぶことである。
——————————————————–

またミルは、この「自叙伝」とは別に、「功利主義」という著書のなかで、つぎのようなことをのべています。

<ミル>
満足した豚であるよりも、不満足な人間であるほうがよく、満足した馬鹿であるよりも、不満足なソクラテスであるほうがいい。
ナザレのイエスの黄金律の中に、われわれは功利主義倫理の完全な精神を読みとる。
おのれの欲するところを人にほどこし、おのれのごとく隣人を愛せよというのは、功利主義道徳の理想の極地である。

——————————————————–

香西咲さんの生き方と重なります。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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香西咲さんの出演強要の告発が多くの女性を救う。マザー=テレサと支援団体

マザー=テレサ(1910年~1997年)をご存じでしょうか。
マケドニア(ギリシャの隣)出身の修道女です。
38歳のときでした。
かねてより希望していたインドのカルカッタへ赴きます。
奉仕活動をおこなうためです。
活動の拠点は、人々から「死者の家」と揶揄されている、薄暗い病院の片隅でした。
ベッドの上にはいつも、幼児から老人まで、たくさんの患者が横臥(おうが。からだを横たえるとの意味)しています。
それぞれに共通しているのは、極貧であるということです。
誰もが、ひとの愛を知らずに、死を迎えようとしていました。
マザー=テレサはこうしたひとたちの手を握り、寄り添って、悩みを聞きつづけました。
死の不安を訴えるひとに対しては、耳許で希望のことばを口にしました。
おこなったのはこれだけです。
ささやかな行為でした。
老朽化した病院のなかだけを照す光にすぎませんでした。
市全体からみれば、薄暗いほのかな灯火(ともしび)です。
やがてこの灯(あか)りが、ゆっくりと各地へひろがっていきます。
1979年に、マザー=テレサはノーベル平和賞を受賞します。
69歳のときでした。

はなしは変わります。

日本で、2015年9月9日に判決が出た事件について、ふれさせていただきます。
発端はこうでした。
Kさん(仮名)という女性が、所属事務所から、AV出演を強要されます。
断ると、2,460万円を請求されました。
Kさんは窮しました。
呻吟(しんぎん。嘆いてうめくの意味)しました。
隘路(あいろ。狭い通路の意味)から脱出するための方法はみつかりません。
 
(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
初めに、私が支援団体のPAPSさんを知ったきっかけは、インターネットで、「AV違約金」で検索したときでした。
——————————————————–

PAPS(パップス)とは、「ポルノ被害と性暴力を考える会」の略称です。
常に被害者からの相談に応じています。

(2015年11月8日 弁護士ドットコム「現役女優から「死にたい」というメールが届く――AV出演強要の実態<下>より、引用。)

 --相談の流れはどうなっているんでしょうか?

<金尻カズナさん>
まず、メールで連絡をもらったあと、東京都内であれば、すぐに面談をおこないます。
緊急度によりますが、場合によっては、メールの翌日に直接会うこともあります。

——————————————————–
その際、私たちは必ず2人1組のチームをつくります。
(後略。)

——————————————————–
こうした相談の特徴は、細い糸でつながっていることです。
いつでも連絡が途切れてしまうことが想定されます。
だから、初動が大事です。明け方にメールが送られてきたら、すぐに返事します。(略。)
「9時~5時」の仕事の感覚でやっていたら、できません。

——————————————————–
また「15分の壁」というのがあります。
「15分以内」にメールに返信しないと、二度と連絡がこないということです。

——————————————————–

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
メーカーやプロダクションの言いなりにならないと、身の危険を感じることもありました。
業界の人は、怖かったです。
誰にも相談することができずに、ずっと悩み続けていました。
死にたくなりました。

——————————————————–

KさんとPAPS(パップス)の間に、細い糸がつながります。
Kさんは事務所に対して、出演の拒否を通告しました。
これを聞いた相手は、酷悪(こくあく。むごく非道なことという意味)な態度にでました。

(2014年8月16日 人権は国境を越えて-弁護士伊藤和子のダイアリー「AV出演を強要される被害が続出~ 女子大生が続々食い物になっています。安易に勧誘にのらず早めに相談を」より、引用。)

<伊藤和子弁護士>
困ったKさんは民間団体の支援を得て、「もう出演しない」と宣言するも、メールで脅したり、最寄り駅周辺や自宅まで多人数の男たちが押しかけ、出演を事実上強要しようとしました。
——————————————————–

この悪徳事務所は、Kさんに対して、2,460万円の違約金を請求してきます。
Kさんは裁判に訴えました。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
この度は、パップス(ポルノ被害と性暴力を考える会)という支援団体の方と、弁護士さん、助けてくれた家族と友人に対して、とてもとても感謝します。
(略。)
そして、弁護士さんに出会えたことは、私にとってはとても救いでした。
なぜなら、私ひとりではどうすることもできなかったからです。

——————————————————–

Kさんの代理人となったのが、あの伊藤和子弁護士です。

(ログミー「『AV出演への強要は許されない』違約金2460万円の請求は棄却」より、引用。)

<伊藤和子弁護士>
被告代理人は私たち2人のほか、角田由紀子弁護士ほか23名が代理人としてついております。
——————————————————–
(略。)そして判決が2015年9月9日に出されたということになります。
——————————————————–

Kさんが勝訴しました。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
大人の男性を相手に敵に回すのはとても怖かったです。
プロダクションやメーカーの人もそうですが、相手方の弁護士も怖かったです。

——————————————————–
(略。)いざ裁判が始まったとき、どのような結果になるのかわかりませんでした。
そのため長い間不安と戦ってきました。

——————————————————–

Kさんが勝つことができて本当によかったです。
つぎのKさんの提言は、とても重要です。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
駅付近とかのスカウトマンを禁止してほしいです。
禁止と言ってもやりたい放題なので、きちんと法律をつくってほしいです。

——————————————————–
(略)、プロダクションやスカウトの取り締まりについても、しっかり考えてほしいです。
なんでも若者のせいにするのではなく、どうかこれらの仕事が儲からないようにしてほしいです。

——————————————————–

まったく同感です。
こいつらはクズです。
世の中にとって必要のないやつらです。
厳罰化と徹底的な取り締まりが求められます。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
現役の方で私と同じような状況の方に対して、このような被害が減るように、世の中にはこのようなしっかりした支援団体があることを知ってほしいです。
——————————————————–

おっしゃるとおりです。
一人の女性が救われたのです。
気がつくとぼくは、パソコンの画面に向かって礼をしていました。
遅まきながら、PAPS(パップス)のサイトを訪れてみました。
トップページの「What’s New」の項に、更新状況が記されています。
つぎの記事が最新のようです。
 
 16年08月21日 メルマガ メルマガ45号 相談200ケースを越す

このなかの文章から、一部を引用させていただきます。

(引用)
2012年に1件、2013年に1件、2014年に29件と寄せられていた相談が2016年8月8日現在で累計200件になった。
——————————————————–

被害の相談をされるかたが増えているようです。

(引用)
この200ケースの相談のなかで、自死された方が2015年7月に1人2016年8月に1人おられた。
遺族の方が伝えてくださったことにより、私たちは知ることができた。
これは表に出てはっきりしているものだけである(連絡が取れなくなっている方については把握しようがないのである)。
相談やメールの中で「死にたくなってしまう」という言葉を何度聞いたことか・・・・。

——————————————————–

先に紹介したKさんは、つぎのようにおっしゃっています。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

<Kさん>
支援団体の方から、さまざまな理由によって、出演された方も、あとで後悔する人たちもいると聞きましたので、この業界は問題だと思います。
——————————————————–

坊主、医者、弁護士は、ひとの不幸で飯を喰っている、と嘲笑されることがあります。(伊藤和子弁護士のようなかたは違います。この範疇には属しません。)
世の中にはひとの不幸で飯を喰うどころか、ひとの命を犠牲にして飯を喰っているやつらがいるようです。

(2016年7月25日クローズアップ現代+「私はAV出演を強要された~“普通の子”が狙われる~」より、引用。)

<茅原記者>
(前略。)
これまで、被害の性質上、なかなか声を上げることができなかったんですけれども、それが、支援団体の活動の結果、女性自身が被害を被害として認識して、声を上げやすくなってきているというのも大きな要因だと思います。

——————————————————–

(2016月7月29日 毎日新聞「香西咲さんのインタビュー記事」より、引用。)

 --なぜそこまで覚悟(告発)を決められた?

香西さん「出演強要が社会問題化しました。(略。)この(被害の)連鎖はもう止まらない。(A氏が)どんどん新しい子を入れているのも分かっていたので、世の中のためにもなると思いました」
——————————————————–

マザー=テレサのときと同じです。
ほのかな光を放っていた灯火(ともしび)が、いま、大きくひろがろうとしています。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

実名で出演強要を告発した香西咲さんの崇高さと、匿名で跋扈するものたちの愚かしさ

週刊文春といえども、盛時に比べると印刷部数が減少している、との指摘があります。

日本雑誌協会のサイトで確認してみます。
——————————————————–

<週刊文春 ~1号あたりの平均印刷部数>

2009年4月1日~6月30日  742,000
2016年4月1日~6月30日  659,208
——————————————————–

7年前と比較しますと、8万部余り減っています。
週刊文春も他紙と同様に、長期凋落傾向にある、というみかたができるのかもしれません。
ぼくは、ちがうと思います。
数字だけをみればそうかもしれませんが、そこには別の要因があります。
それでは、なぜ、部数が逓減(ていげん。次第に減少との意味)しているのでしょうか。

(2016年5月30日 WWD JAPAN「「週刊文春」編集長を直撃 今の編集者に面白い雑誌を作る熱量はあるのか?」より、引用。)

(引用。4ページ目

「週刊文春」では毎週、最新号の発売前日の午後4時にウェブやSNSで一部ニュースを先出しする。
午後6時にはメールマガジンで全目次を公開。
テレビ局からは、翌日のワイドショーの番組作りのために記事使用の申請が寄せられる。
そして発売当日の午前5時に月額制の週刊文春デジタルで全文を公開し、紙媒体・電子版の販売が始まるという一連の流れがある

——————————————————–

(再掲)
発売当日の午前5時に月額制の週刊文春デジタルで全文を公開

価格は、1か月、864円です。
週刊誌のなかで、このようなことをおこなっているのは、週刊文春だけです。
紙媒体の部数が減ったというのは事実です。
その分、ネットで購読するひとたちの数が増えていると考えていいでしょう。
社会的影響力は従来と変わっていません。
ただ、デジタル販売によって、以下のような問題が生じているようです。

(2016年6月19日 弁護士ドットコム「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(下)」より、引用。)

 --ネットの普及とその対応に伴って、どんな法的リスクが生じているのでしょうか?

<新谷編集長>
いくつかのポイントがあるんですけど、まず一つはすぐに記事がパクられてしまうということです。
記事をスキャンしてそのままネットで公開する『スクープ泥棒』がよく見られます。

——————————————————–
これは犯罪ではないかというケースに関しては、警察に被疑者不詳のまま刑事告訴して、最終的に犯人がつかまったこともあります。
——————————————————–

全文のコピーは、犯罪です。
捕まる可能性は高いです。
ネットには、それを避けるために、グレーなサイトがつくられています。
いわゆる「まとめサイト」です。

(2016年6月8日 東洋経済「週刊文春は愛されるカワイイ雑誌になりたい」より、引用。)

 --(略。)
「文春にこんなことが書かれているよ」と、かなり詳細が載っていたりする。
まとめサイト」なんて、いろいろな話題が載っているので、雑誌を買わなくてもいいや、となってしまうかもしれませんね。

<新谷編集長>
(略。)
まとめサイトに関しては、うちも対応を考えています。そこからも課金できないかとか。
(略。)
(略)、完全に他人のふんどしだけで商売されているので、なにがしかの使用料は頂いてもいいのではないかと、検討しはじめたところです。

——————————————————–

「まとめサイト」からの課金や、使用料を徴収する件につきましては、大賛成です。
早期に実施してほしいものです。

香西咲さんの記事につきましては、その一部が週刊文春によって無料で公開されています。

20016年7月6日
2016月7月13日

当然、これだけを読んでも全体像はつかめません。
ただ、一時期は、これをそのまま貼り付けただけのものがネットに氾濫していました。
鬱陶しくてしかたありませんでした。
週刊文春のサイトよりも先にこちらがヒットするのですから。

西咲さんのツイッター(2016年7月12日)より、引用。

仰る通りです。 私を誹謗中傷してくる人は大抵私の事を調べませんし週刊文春すら読んでません
物言いたいなら相手の情報位調べて来るのは常識ですよね。

——————————————————–

西咲さんのツイッター(2016年7月23日)より、引用。

私へは芸能人 事務所の契約者のまま連れてかれた現場がAVだったり、性接待させられたり、AV強要以上にされられています。
何度も同じ文章書きなくないので文春砲読んでから質問ください

——————————————————–

香西咲さんも苦労が絶えません。
読解力のないひとや、雑誌を買うこともできないこのようなプアな(貧しい)連中も相手にしなければならないのですから。

それにしてもネットでおかしな書き込みをしているかたがたは、死ぬまでおバカなのでしょうか。
ここからは香西咲さんとは関係がありません。
一般論です。

大巧社から出ている「私が選んだ心打つ日本一短い「母」への手紙」という本があります。
福井県丸岡町が公募をして編集したものです。
以前、実家に帰ったときに、なぜかこの本がありました。
暇だったので、略読しました。
すぐに記憶から消えましたが、なんとなく残っていた言い回しがあります。

「若い日、あなたに死ねと言った。あの日の私を殺したい」

いまネットで調べたら、合っていました。
短いことばなので、覚えていたようです。
作者は、当時32歳の八木達也さんというかたでした。

ネットでおバカな落書きをしているひとたちにも、いずれ、
「若い日、ネットの掲示板であなたに死ねと言った。あの日の私を殺したい」
といえる日がくるのでしょうか。

過日、当ブログで、「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」につきまして、若干ふれました。
犯人は4人で、いずれも少年でした。
数年の服役を経て出所したものもいます。
しばらくして、ネットの掲示板で、根拠のない書き込みがはじまります。
あるお笑い芸人がこの事件の犯人である、と。
芸人のブログにも、同様のコメントが投稿されます。
所属事務所は2002年に、ホームページ上で、
「事件とは全く無関係」
との見解を発表しました。
効果はありませんでした。

(2009年2月5日 読売新聞より、引用。孫引きです。)

(略)、警視庁は、男性タレント(37)のブログを攻撃した17~45歳の男女18人について、名誉棄損容疑で刑事責任を追及することを決めた。
(略。)
警察庁によると、「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。
匿名を背景にエスカレートするネット世界の“暴力”に歯止めをかける狙いがある。
(略。)
警視庁関係者によると、18人は大阪府高槻市の国立大職員の男(45)、千葉県松戸市の男(35)、札幌市の女子高校生(17)ら。
すでに自宅などを捜索してパソコンや携帯電話のデータを押収、近く同容疑で書類送検する。
(中略。)
警視庁で通信記録を調べたところ、数十人が書き込みをしており、その中から執拗に悪質な書き込みを繰り返していた18人を特定した。
(後略)

——————————————————–

これは2009年の出来事です。
いまどき、ネットに匿名性が担保されていると思っているひとはいないでしょう。
おかしなことをすれば、かならず特定されます。
逮捕されます。
それなのに、おバカな落書きをする。
ストレスの発散なのでしょうか。
爽快感と、自分が失うものとを比較衡量して、書き込みをおこなってほしいものです。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

週刊文春によって香西咲さんの出演強要問題はすべてが真実であると証明された

昨日も当ブログで話題にしました。
週刊文春は、仮に裁判となっても、負けません。
その理由は明白です。
書かれていることが真実だからです。
本日はその点をさらにくわしくみてみます。

(2016年6月19日 弁護士ドットコム「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
確かに、裁判で勝つのが難しくなっていると思います。
(略)、求められる立証のハードルがずいぶん高くなっていると感じています。

——————————————————–
匿名の証言だけではダメだとか、伝聞の情報ではダメだとか、(略)、ハードルが高くなっています。
——————————————————–

「匿名の証言だけではダメ」
「伝聞の情報ではダメ」
週刊文春の記事は、匿名の証言や伝聞の情報にもとずいて書かれていない、ということを示唆しています。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
記事を作成する段階で、もし書かれた相手から訴えられても勝つことができるかを考えます。
——————————————————–

事前の準備も周到のようです。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
噂レベル推測レベルで書くようなことは決してせず、事実であることの裏付けや、事実と信じるに足りる『相当の理由』を入念に調べています。
——————————————————–
週刊文春に書いてあることは事実だ、と読者の皆さんに信頼していただけるよう努力を続けています。
——————————————————–

「書いてあることは事実」
ここに、週刊文春が膾炙(かいしゃ。広く世人に好まれるとの意味)される理由があります。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
(略)、ちょっとでも危ないと思ったら、必ず顧問弁護士に原稿を読んでもらいますね。
——————————————————–

細心の注意をはらっています。
また、下記のように、裁判になったときの対応も精到(緻密でゆきとどいている)です。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
担当していた記者は、通常の週刊文春のための取材や執筆から2か月くらい外れて、裁判対策だけに集中してもらいました。
——————————————————–

つぎのようなケースもありました。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
エース格の記者に裁判対策に力を入れてもらいました。
——————————————————–
(略)、さらに数十ページに及ぶ詳細な陳述書を裁判所に提出しました。
記事を出して終わるのではなく、その後も十分な訴訟対策を怠りませんでした。

——————————————————–

週刊文春は引き際も鮮やかです。

(「『リスクを恐れず、訴訟で負けない記事を作る』週刊文春・新谷編集長に聞く(上)」より、引用。)

<新谷編集長>
裏付けが甘かったり、あやふやな部分があった場合は撤収します。
撤退・撤収する勇気を持つのも大事なことです。

——————————————————–
(スクープの相手が)シロであるということを裏付ける消極証拠が浮かび上がることがあります。
現場には「白くする取材を忘れるな」と言っています。

——————————————————–

このような峻厳な過程を何度も経て、あの香西咲さんの記事がつくられのです。
それにしても、このような無欠のシステムを自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの。自分の思いどおりに使える物の意味)にしている週刊文春には、脱帽です。

一昨日のブログで、ぼくは、ネット上のつまらない落書きをご紹介しました。

(再掲)
——————————————————–
(1)週刊文春に書いてあることが、かならずしも事実とはかぎらない。
本人(香西咲さん)のいうことをそれほど裏もとらずに書いたのかもしれない。
週刊誌の記事なんて所詮は、ゴシップ(スキャンダル)である。

——————————————————–

あなたは、道理(物事の順序)をきちんと理解してから書き込みをしましょう。
週刊文春がどのようにして雑誌をつくっているのかがわからないのであれば、小学生といっしょに社会科見学でもされたらいかがですか。
得るものがたくさんあると思います。
今後あなたが常識人になれることを願っております。

(再掲)
——————————————————–
(2)週刊文春に書かれていることが事実だとしても、あれだけでは、勝つのはむづかしいだろう。
——————————————————–

一昨日もこの主張の瑕疵(かし。欠点との意味)を指摘しました。
未読のかたはそちらをご覧ください。
本日は、過日のぼくの文言をさらに敷衍(ふえん。おしひろげて説明するとの意味)します。
週刊文春に掲載された香西咲さんの記事は、陳述書でありません。
陳述書とは、民事訴訟において、当事者本人または証人の言い分を書面にして裁判所に提出するもののことです。
おそらく上述の落書きをしたひとは、自己のなかで、思索を深めることができなかったのでしょう。
雑誌の記事は陳述書とはちがいます。
枚数の制限もあります。
すべての事象について、ことこまかく書かれていません。
小中学生ぐらいまでは、ひとつひとつ具体的に例をあげて説明してあげないと、ものごとを理解してもらえません。
高校生ぐらいになりますと、抽象的な事例を提示するだけで、演繹(えんえき。与えられた命題から推論を重ねて結論を導き出すことの意味)をして、論理を展開することができるようになります。
おそらくこのかたは、小中学生並の頭の持ち主なのでしょう。
演繹することができないのです。
大人の問題に対して、小中学生のあなたが口を挟んではいけません。
以後、つつしみましょう。

つぎのようなケースも考えられます。
もしかするとこのかたは、こう考えたのかもしれません。
事務所側がおこなった行為は、悪辣でない、と。
そうなると、はなしは別です。
善悪の判断基準が常人と乖離しているかたの戯れ言など、傾聴するに値しません。
倫理観が著しく欠落しています。
そのようなあなたに、今回のことをかたる資格はありません。
すみやかにご退場ください。

週刊文春が今回、なぜ、香西咲さんの出演強要問題を取り上げたのか。
ぼくはつぎのように推理してみました。
昨日の当ブログを参照しながらお読みくださるとさいわいです。

週刊文春は常に、
「何かおかしいところがあれば、世の中に知らせる必要がある」
という姿勢で臨んでいます。
今回、出演を強要している悪徳事務所の存在を知りました。
「違法性があるのか」
「倫理的に見てどうなのか」
「一般的に、許されざることなのか」
と思案します。
そこで、香西咲さんに取材を申し込みました。(※注 これはぼくの勝手な推測です。)
結果、
「こんな不正は許せない」
「報じるべきは権力者の不都合な真実」
となったのかもしれません。

いずれにしても、週刊文春が香西咲さんの出演強要問題を記事にしたのです。
週刊文春には、真実しか載せない、という鉄則があります。
今回の香西咲さんの記事は、すべてが真実です。

まあ、別に、ここであらためていう必要もありませんが。
——————————————————–
2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

香西咲さんの出演強要の告発を週刊文春が報道することの意味

昨日も書きました。
現在、週刊誌のなかで、スクープ報道に徹しているのは週刊文春だけです。
かつては、週刊現代と週刊ポストの後塵を拝していた(後れをとっていたとの意味)ときもあります。
あるときを境にして、両雄は、スクープ合戦から撤退しました。
相次ぐ訴訟に耐えきれなくなったからです。
結果、二誌の印刷部数は漸減(ぜんげん。だんだんに減るとの意味。)します。
現在はどういった状況になっているのでしょうか。
日本雑誌協会のサイトで調べてみました。
——————————————————–
 <週刊誌部門>
 (※2016年4月1日~6月30日に発売された1号あたりの平均印刷部数)

 ・1位 週刊文春  659,208
 ・2位 週刊現代  491,667
 ・3位 週刊新潮  478,241
 ・4位 週刊ポスト 384,208
 ・5位 週刊朝日  149,508
——————————————————–

週刊文春が独走しています。
1位と2位との間には、大きな隔たりがあります。
週刊現代と週刊ポストの栄華を知っているひとたちにとっては、寂寥(せきりょう。さびしいという意味)とした思いがあるのかもしれません。
いまから年半ぐらい前に、つぎのような記事が書かれました。

 「なぜ『週刊現代』と『週刊ポスト』の部数は凋落したのか?」( 2009年3月25日 ITmedia ビジネスオンライン)

(引用。1ページ目
『週刊現代』は7万部減、『週刊ポスト』も4万8000部減というのはかなりショックな数字である。
両誌ともにかつて100万部を軽く超え、ライバルとしてしのぎを削ってきただけに非常に寂しい。

——————————————————–
(引用。4ページ目
総合誌の凋落(ちょうらく)はまず月刊誌に表われ、2000年ころより週刊誌に波及し、まず『週刊現代』と『週刊ポスト』の部数が減りはじめた
——————————————————–

週刊文春の新谷編集長は、つぎのように語っています。

(2016年4月1日 産経ニュース「スクープは狙わないと取れない、続けないと筋肉は衰える」「本当に読みたいものなら売れる」より、引用。)

(引用。3ページ目
 --(略。)コストのかかるスクープ報道よりも、高齢者の性の問題や資産防衛術といった手堅い企画物に力を入れる週刊誌が目立つ気がします。
新谷編集長
(前略。)
(略)、どうしても組織としては減点主義になってくる。
リスクを果敢に取りにいくよりも守りの経営で、数字が取れるものを手堅く仕上げて安心安全な形で回していこうと考える。
あえてスクープを狙う発想はなかなか出てこないですよね。
とくにタブーになるような相手に闘いを挑むのは経営上のリスクにもなります。

——————————————————–

同旨のことをYahoo!ニュース特集でものべています。

2016年3月7日「なぜスクープを連発できるのか  新谷学・週刊文春編集長を直撃」より、引用。)

新谷編集長
多くのメディアはスクープ記事のリスクとコストを考えて、数字が見込める「企画物」に行くことが多いように思う。
読者、視聴者の関心が高そうで、安心安全なことを書くとか、発生もの(事件)をすこし詳しく書くばかりで、独自ネタに伴うリスクをとることに及び腰な気がします。

——————————————————–

週刊文春は他誌と違って、スクープ報道の路線を変えませんでした。
部数が落ちなかった要因はここにあります。

(2016年06月13日 WEB RONZA「スクープ連発 「週刊文春」編集長に聞く」より、引用。)

新谷編集長
(前略。)
世間で週刊誌離れが進むなか、他誌は取材にかける人や取材費を減らし、頭で考えた企画もので数字をとる路線に変わったように思います。
それでも文春は人も経費も減らさず、同じ戦い方を続けてきた。
(後略。)

——————————————————–

スクープ路線は、諸刃の剣(もろはのつるぎ。成功すれば得も大きいが失敗すればとんでもなく損をするという意味)、でもあります。
つねに訴訟というリスクを内包しているからです。

(2016年5月24日 東洋経済「週刊文春編集長が明かすスクープ連発の裏側」より、引用。)

新谷編集長
名誉毀損で裁判になることもある。
最近は裁判で勝つのがメディア側も難しくプライバシーを守ることに対して裁判所が重きを置くようになった
調査報道といういままで闘っていた土俵から、かなりいろんなメディアが降りているように思います。

——————————————————–

(2016年3月7日 Yahoo!ニュース特集「なぜスクープを連発できるのか  新谷学・週刊文春編集長を直撃」より、引用。)

新谷編集長
スクープをとるためには、手間も時間もお金もかかる。
しかも、スクープ狙いの取材を始めても、事実を詰められずにボツになることもある。
あるいは、記事になっても、「際どい」スクープの場合は取材対象の政治家、経済人、企業、タレントなどから名誉毀損で訴えられる可能性もある。

——————————————————–

昨日のブログでも言及しました。
週刊文春は裁判に訴えられても負けません。
それには理由があります。

(2016年3月7日 Yahoo!ニュース特集「なぜスクープを連発できるのか  新谷学・週刊文春編集長を直撃」より、引用。)

新谷編集長
に毛が生えた程度の裏付けでは絶対に書かないし、「裁判で勝てる」だけの取材を重ねる
「事実はこうに違いない」ではない。
「事実はこうだ」と言い切れるまで取材を尽くすということです。

——————————————————–

(2016年4月1日 産経ニュース「スクープは狙わないと取れない、続けないと筋肉は衰える」「本当に読みたいものなら売れる」より、引用。)

新谷編集長
資料を集めたり、地取りをしたり、ブツ読みしたり、張り込みをしたり…
そういう基本動作が週刊文春の場合は、日常となっている。

——————————————————–

このたび、香西咲さんの特集記事が、2週にわたって掲載されました。
今回の件について、週刊文春は、異例の取り扱いをした、と感じました。
あれだけの分量のものをつづけて2回も、披瀝したわけです。
週刊文春がいかに力をいれているのかがわかります。

(再掲)
『裁判で勝てる』だけの取材を重ねる。」
『事実はこうだ』と言い切れるまで取材を尽くす

香西咲さんは週刊文春という権威ある雑誌から、お墨付きもらったことになります。
これほどまでに力強いことはありません。

(2016年3月7日 Yahoo!ニュース特集「なぜスクープを連発できるのか  新谷学・週刊文春編集長を直撃」より、引用。)

新谷編集長
結局、さまざまな情報提供の中から、いかに世の中に問う価値があるネタをつかみ取るかが大事なんです。
取材にとりかかった後は、情報を裏付けるエビデンス(根拠、証拠)があるのかを見極めていく。
告発者がいる場合には、丁寧にやり取りをする過程で、証拠や動機を確認しながら、証言内容にブレがないかを精査していく
それらを総合して、「いける」と判断すれば、精鋭部隊を投入して、一気に「詰め」にかかる。
週刊文春はそんな作業をコツコツと毎週続けているのです。
スクープの起点はあくまでもファクト(事実)です。

——————————————————–
(略)提供された情報が事実である場合、そこに違法性があるのか、あるいは、倫理的に見てどうなのか
一般的に、許されざることなのか、無視していいものかといったことを検討する。

——————————————————–
巨大な権力を握っている人が相手でも、何かおかしいところがあれば、世の中に知らせる必要がある
——————————————————–
「不都合な真実」を最初に叫ぶには、勇気が求められる
そこで私たちの背中を押してくれるのが、読者の皆さんの「知りたい気持ち」なんです。

——————————————————–

(2016年5月24日 東洋経済「週刊文春編集長が明かすスクープ連発の裏側」より、引用。)

新谷編集長
週刊誌の記者ってそんなに儲かるものではありません。
それでも日夜、夜討ち、朝駆け、張り込みをなぜやっているかと言えば、スクープを取りたいのもありますが、世の中の役立ちたい、こんな不正は許せない、という気持ちがある。

(2016年4月1日 産経ニュース「スクープは狙わないと取れない、続けないと筋肉は衰える」「本当に読みたいものなら売れる」より、引用。)

新谷編集長
私は編集部でずっと『弱い者いじめは絶対にやめよう』と言い続けてきた。
報じるべきは権力者の不都合な真実であり、『へえっ』と思えるような公衆の関心事です。

——————————————————–

香西咲さんには週刊文春がついています。
最強です。
最後に、ぼくから、ネットでいらぬことを書いているごく少数のニートや社会不適応者やひきこもりのかたがたへ、ひとこともうしあげます。
あなたたちは、ニートや社会不適応者やひきこもりなのですから、部相応な(身分や能力にふさわしい)発言をこころがけてください。
それをこえると、常識人から嗤(わら)われますよ。
本当におバカですね。

明日も週刊文春について書いてみたいと思います。
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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016月7月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016月7月29日 香西咲さんのインタビュー記事が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
 --出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは
 A氏 当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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