日別アーカイブ: 2016年7月24日

香西咲さんに秘められた思い。~「みんなで生きるために」

過日、1年半ぶりに香西咲さんのツイッターを拝見して、驚いたことがあります。
香西咲さんが歌手デビューをされていたとは。
ぼくはこれまで、考えたこともありませんでした。
自分の想像力のなさに対して、忸怩(じくじ。恥じ入るさまという意味)たるものを感じています。

香西咲さんのツイッター(2016年7月23日)より、引用。

圧力によりセクシーJの舞台にはもう立ちません。
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残念です。
歌手として活躍してほしかったです。

香西咲さんのツイッター(2016年7月23日)より、引用。

この様に、思惑通りに行かない女性を圧力をかけて何も言えなくさせて業界から追い払うのも業界の現実。
そして良心的に仕事をしているメーカーも、世間から見たらその業界人と同じ目で見られてしまう事を危惧して下さい。

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香西咲さんのおっしゃる通りです。
世間の目は峻厳です。
のちになって、私たちから、
「十把一絡げ」(じっぱひとからげ)
の取り扱いをされぬよう、業界全体で適切な対応をしてほしいと思います。

それでは、ここで、香西咲さんの最近のご活躍について、簡単に振り返ってみたいと思います。

2016年7月7日のことでした。
香西咲さんに関する記事が、週刊文春に掲載されました。
 人気AV女優・香西咲が実名告発!「出演強要で刑事・民事訴訟します」
 
1週間後の2016年7月14日、ふたたび週刊文春が、香西咲さんの特集を組みました。
 AV女優・香西咲、告発第2弾「私は枕営業を強要されました」

2週連続で、香西咲さんは、週刊文春という社会的影響力が夥(おびただ)しい雑誌に登場しました。
異例のことです。
その後、ぼくは、他のメディアのあとおいを瞠目(どうもく。目をみはるの意味)していました。
特段、反応はありませんでした。
静謐(静かであるという意味)でした。

香西咲さんのツイッター(2016年7月17日)より、引用。

(前略。)普通の女優さんはこの議題には入りません。
皆自分が売れる事で精一杯だから。
でもその子達否定している訳ではなく、そういう子達は応援したいと思います。
私はそういう役目で良いと思います。

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香西咲さんのツイッター(2016年7月17日)より、引用。

現役で実名告発できるのは今は私くらいなものです、 匿名や人伝いの話なんでなにも信憑性がありません。
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香西咲さんの愁訴はやがて、人々の記憶から徐々に消えていってしまうのでしょうか。
ぼくの脳裏に、つぎの言辞が出現しました。
 -「無援の抒情」

これはかつて作家の道浦母都子(みちうらもとこ)さんが上梓された歌集のタイトルです。
道浦さんは学生時代、反安保闘争の闘志でした。
一連の歌はそのときの、たすけのない(無援)自分の感情を述べあらわしたもの(抒情)です。
いくつかをご紹介させていただきます。

(引用。ながらみ書房刊「新装版 無援の抒情」道浦母都子著より。)

 生きていれば意思は後から従きくると思いぬ冬の橋渡りつ

 選ばれし喜び遠く選ばざる悲しみ深く心揺れいん

 「今日生きねば明日生きられぬ」という言葉想いてジグザグにいる

 迫りくる楯怯えつつ怯えつつ確かめている私の実在

 何が起こるかわからぬ不安とある期待交互に体を貫きゆけり

 涙ひとつ流さないのかと言う人を乾く瞳に見すえて去りぬ

 独りになれば私だって泣く街歩みつつ涙とまらぬ

 眠られぬ夜を明かして又想う苦しき今を今を生き抜け

香西咲さんの二つ目の記事が掲載された週刊文春(2016年7月17日)の発売から、3日後のことでした。
2016年7月17日、香西咲さんがなんと、あのみのもんたの番組(「よるバズ!」)に出演されました。

(引用。Abema TIMES~2016.07.17 21:00より。)
 【AV出演強要・脅迫・洗脳】人気AV女優が元所属事務所を告訴
   ( ダイジェスト版の動画も視聴することができます。)

週刊文春で元所属事務所による「脅迫・洗脳」「出演強要」を実名告発したAV女優の香西咲(30)が同事務所を刑事・民事訴訟することを決めた。
なぜこのような決断をしたのか。
香西は17日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)に出演し、その事情を語った。

(引用。Abema TIMES~2016.07.17 21:00より。)
香西咲さんがみのもんたのよるバズに出演しました。

(引用。Abema TIMES~2016.07.17 21:00より。)
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それから3日後の、2016月7月20日のことです。
今度は、しらべぇで、大きくとりあげられました。
 夢を巧みに悪用されAV強要された女優・香西咲が今も出演を続けるワケ

香西咲さんのツイッター(2016年7月22日)より、引用。

(前略。)ある新聞社様が大変親身になって下さり、私の意見100%に近い形で記事と動画を丁寧に作って下さりました。
本当に感謝致します。
近日公開をお楽しみに

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ぼくの杞憂でした。
世論は着実に、ある方向へ流れています。

岩村昇さんというかたがいます。
医師部の教授でした。
あるとき、職を辞して、ネパールに赴きます。
結核で苦しんでいる現地のひとたちを救うためです。
当地で奉仕活動に専念しているとき、遠くの村からやってきたひとがいます。
「急病人がでた。助けてほしい」
と。
そのひとは伝令を携えてやってきたのです。
患者は危篤状態のようです。
岩村昇さんたちはすぐに、ジープで出発しました。
やがて道が細くなり、山の手前で行き止まりとなりました。
一行は、クルマをおりて、山道をのぼりました。

ようやく患者の家に到着することができました。
岩村昇さんたちは病人を担架に乗せて、ふたたび山道をひきかえします。
担架の重みで、足がよろけそうになります。
落としてはいけない。
必死になって持つ手を強く握りしめました。
途中、息苦しさにたえきれず、休憩することにしました。
ちょうどそのとき、向こう側から、ネパール人の青年がゆっくりと歩いてきました。
その青年は、岩村さんたちをみると、協力を申し出ました。
その甲斐あって、一行はなんとかジープまでたどり着くことができました。
この青年にお礼をしなければ。
岩村さんは自分のポケットに手をやりました。
お金を所持していなかったことに気がつきました。
「すみません」
と岩村さんは、申し訳なさそうな顔をしました。
「何かお礼をしたいのですが、あいにくいま手持ちのお金がないのです」
すぐに青年が応えました。
「私はそんなことのために協力を申し出たのではありません」
岩村さんが訊(き)き返しました。
「ではなぜあなたは、わたしたちと一緒にこのような苦労をともにしたのですか?」
青年が笑顔でいいました。
「サンガイ・ジュネ・コラギ」
と。
サンガイ・ジュネ・コラギとは、ネパール語で、みんなで生きるために、という意味です。

 参考文献は、岩村登著「草の根の人々と生きる医師の記録」講談社刊です。上述したものはここに書かれている逸話をぼくがリライトしたものです。)

香西咲さんのツイッター(2016年7月17日)より、引用。

(前略。)普通の女優さんはこの議題には入りません。
皆自分が売れる事で精一杯だから。
でもその子達否定している訳ではなく、そういう子達は応援したいと思います。
私はそういう役目で良いと思います。

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「サンガイ・ジュネ・コラギ」
みんなで生きるために。
香西咲さんの活動の原点はここにあるのかもしれません。

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2016年7月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年7月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016月7月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
香西咲さんのツイッター

(明日のブログへつづく)



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