孔子の論語からー(その2)

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本日も孔子の論語についてご紹介をします。
訳につきましては、和田武司さん(拓殖大学名誉教授)のものを参考にしました。

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君子(くんし)の過ちは日月(じつげつ)の食の如(ごと)し。
過(あやま)つや人皆これを見る、更(あらた)むるや人皆なこれを仰(あお)ぐ

すぐれた人のあやまちは、日食や月食にたとえられる。
すべてのひとが注目する。
だが、あやまちをあらためると、人々はまた、あおぎみるようになる。

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大徳は閑(のり)を踰(こ)えず。
小徳は出入(しゅつにゅう)して可なり。

人として守るべき道については、その枠を越えてはならない。
ささいなことならば、多少踏み外してもかまわない。

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道に聴きて塗(みち)に説くは、徳をこれ棄(す)つるなり。

道で聞きかじったうさわをすぐまたひとに受け売りする。
これでは徳は身につかない。

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「由(ゆう)よ、女(なんじ)六言(りくげん)六蔽(りくへい)を聞けるか?」
対(こた)えて曰わく、「未(いま)だし」
「居(お)れ、吾(われ)女に語(つ)げん」

仁を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や愚(ぐ)。
知を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や蕩(とう)。
信を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や賊(ぞく)。
直を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や絞(こう)。
勇を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や乱。
剛を好みて学を好まざれば、其(そ)の蔽(へい)や狂。

「子路(しろ)よ、お前に、6つの美徳には6つの弊害がある、ことを知っているか?」
「いいえ」
「今から教えるから座りなさい」

ひとへのおもいやりばかりで、学問が嫌いならば、ただのお人好しだ。
頭の良さばかりに頼って、学問が嫌いならば、でたらめになる。
誠実なだけで、学問が嫌いならば、ひとにだまされる。
正直なだけで、学問が嫌いならば、融通がきかなくなる。
勇気があっても、学問が嫌いならば、トラブルをまねく。
根性があっても、学問が嫌いならば、偏屈になる。

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性、相近し、習(ならい)、相遠し。

生まれつきの性格は皆似たりよったりだが、
教育と生活環境の違いで、
個人差は大きくなる。

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君子に九思(きゅうし)あり。
視(み)るには明を思い、
聴くは聡(そう)を思い、
色には温を思い、
貌(かたち)は恭を思い、
言は忠を思い、
事は敬を思い、
疑わしきは問うを思い、
忿(いかり)には難を思い、
得るを見ては義を思う。

すぐれたひとの心がけは、9つある。

①物をはっきりとみる。
②話をきちんときく。
③おだやかな表情をたもつ。
④謙虚にふるまう。
⑤誠実に話をする。
⑥慎重に行動する。
⑦疑問があったら尋ねる。
⑧怒るときは、しこりがのこらないようにする。
⑨うまい話にはのらない。

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益者(えきしゃ)三友。
直(ちょく)を友とし、
諒(りょう)を友とし、
多聞(たぶん)を友とするは、
益なり。

有益な友人は、次の三種類である。

正直で、
誠実で、
博識なひと。

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損者(そんしゃ)三友。
便辟(べんぺき)を友とし、
善柔(ぜんじゅう)を友とし、
便佞(べんねい)を友とするは、
損なり。

友だちになっても損をするのは、次の三種類のひとたちである。

見栄(みえ)を張るひと、
そとづらは良いが、誠実でないひと、
口先だけのひと。

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過(あやま)ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う。

だれでもあやまちをおかす。
あらためればいいだけのことである。

あやまちをおかしてもあらためない。
これが、本当のあやまち、である。

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衆(しゅう)之(これ)を悪(にく)むも必ず察し、
衆これを好むも、必ず察す

おおぜいの人が憎む人でも、本当にそうなのかを自分で調べてみなくてはいけない。
おおぜいの人が好む人であっても、本当にそうなのかを自分で調べてみなくてはいけない。

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「一言(いちごん)にして以て(もっ)終身これを行なうべき者ありや」
子(し)曰(いわ)く。
「それ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施すことなかれ」

「生涯守るべきことを一言でいうと何でしょうか?」

「それは恕(相手を自分と同じようにみる心)だろうね。自分がされて嫌なことは、 人にしないことだ」

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論語は堅苦しくて、峻険な感じがします。
読むとわかりますけれども、すべてではありません。
なかには闊達なものもあります。

「小徳は出入(しゅつにゅう)して可なり」
(ささいなことならば、多少踏み外してもかまわない。)

一服の清涼剤といったところでしょうか。

「それ恕(じょ)か。己の欲せざる所、人に施すことなかれ」
(自分がされて嫌なことは、 人にしないことだ。)

このことばは、人倫の基本です。
「嫌なこと」といいますと、「大市民」第8巻(柳沢きみお著 双葉社刊)に、このようなせりふがありました。

●第91話「無頼旅その2」

(引用)
人生は一度しかないのだ。
イヤな事はガマンしないほうがいい。

こちらも論語に勝るとも劣らない名言です。



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