香西咲さんに紹介したい歴史のエピソード ~ソクラテスの弁明

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

昨日のつづきです。
B.C.399年(今から2413年前)にソクラテスは、裁判にかけられます。
自身が70歳のときでした。

24年前に、「雲」という喜劇が上演されました。
内容は、ソクラテスの実像を歪曲して揶揄(やゆ)したものです。
そのなかでソクラテスを演じる役者が、次のようにいっています。
「ゼウスなぞいない。この世を支配しているのは、うずまきだ」
ソクラテスから雄弁術を習ったペイディッピデスは、父をなぐったあとで、自己の正当性を主張しました。
ソクラテスは、神を否定したあげく青年を腐敗させた人物、として描かれています。

「雲」は喜劇です。
内容はすべて、フィクションです。
架空の物語です。

「雲」は演劇コンクールで、最下位の成績でした。
作者のアリストファネスはこの結果に対して、気恥ずかしい思いをしたといわれています。
ところがこの「雲」のなかで繰り広げられた虚言が、徐々に人々の心のなかへ浸透していきます。
「いまの若い者は生意気だ。へりくつをいう」
「詭弁を教えたソクラテスが悪い」
若者たちに対する批判が、まったく無関係のソクラテスに向けられていきます。

ソクラテスを忌み嫌うひとたちの鬱憤が頂点に達したとき、3人の人物が裁判に訴えました。
原告の名前と職業を記します。

 ・メレトス・・・・・・詩人
 ・アニュトス・・・・・・皮なめし屋
 ・リュコン・・・・・・職業的な演説家

ソクラテスに対する訴状は、次の2つです。
 ポリスの神々を認めず、別に新しい心霊的な行事をはじめた。
 青年を腐敗させた。

24年前の喜劇のなかで語られた戯れ言(ざれごと)が、訴訟の理由として借用されたのです。

アテネは直接民主政の国です。
裁判も、市民が直(じか)に参加しておこなわれます。
ソクラテスのときの陪審員は500名でした。
裁判は最大で、2回おこなわれます。
評決方法は多数決です。
1回目は、有罪か無罪かを確定します。
有罪となれば、今度はどのような罰をあたえるのかを決めます。
この場合、訴えた側と訴えられた側がそれぞれ、どのような刑がふさわしいのかを提案します。
最後に投票がおこなわれて、量刑が確定します。

このような裁判ですから、雄弁に語ることができるかどうかで、判決の結果が大きく変わります。
雄弁術の心得のない者は、ソフィストに金銭を支払って弁論の原稿を書いてもらいました。
裁判は素人の陪審員によっておこなわれます。
このため気分や群集心理が大きく作用しました。

フリュネという美人があるとき、訴えられたことがありました。
雄弁家の支援を受けましたけれども、陪審員の心には響きませんでした。
有罪となりそうな雰囲気です。
咄嗟にフリュネは、自分がまとっていた衣服を脱ぎ捨てました。
陪審員たちは口々に、
「このような美しいからだに悪い心が宿っているはずがない」
といって、無罪にしました。

ソクラテスの裁判がはじまりました。
陪審員のほうからは、
「今後、知を愛し求める生活をやめるという条件で、無罪放免しよう」
との提案がなされます。
ソクラテスが弁論をおこないます。
その様子を弟子のプラトンが記録しておりました。
これが2千数百年経ったいまも読み継がれております「ソクラテスの弁明」です。
一部をリライトして引用します。

わたしは神をないがしろにしたり、問答によって青年たちを堕落させたりはしていない

わたしは息のつづく限り、けっして知を愛し求めることをやめないだろう

きみたちはアテネという、知力においても武力においても、もっとも評判の高い偉大なポリスの一員でありながら、ただ金銭をできるだけ多く自分のものにしたいというようなことばかりに気をつかって、恥ずかしくはないのか

きみたちはいつも評判や地位のことを気にしている。なぜ、自分のたましいがすぐれたものになるよう気をつかわないのだ

金銭をいくらつんでも、そこからたましいのよさが生まれてくるわけでもない。金銭その他のものが、人間のためによいものとなるのは、すべてたましいのよさによるのだから

大切にしなければならないのは、ただ生きるということでなく、善く生きるということだ

このあと、500人の陪審員による投票がおこなわれました。

有罪が281票、
無罪が219票、
でした。

ソクラテスは有罪となりました。
つぎは、ソクラテスの量刑が審議されます。

原告は死刑を求めました。
被告は、自分にはどのような処罰がふさわしいのかを提案することができます。
これを聞いたのち、陪審員は両者のいずれかに投票をおこないます。

ソクラテスの二回目の弁論がはじまりました。
このつづきは明日のブログでご紹介をします。
————————–

香西咲さんのTwitter(2014年10月17日)より引用。

偉人の方々の御言葉や数々の本は、
ほんの28年足らずしか生きてない小娘が日常生活で知る筈も無いような、
人生の教訓を惜しみ無く伝えてくださるm(._.)m
だから本が好きです。

ソクラテスはかつて、次のようなことをいっておりました。

本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。

香西咲さんもソクラテスも、同じ趣旨のことをのべられています。
香西咲さんは偉大なかたです。
香西咲最高の笑顔画像
注 大きな画像は、香西咲さんのツイッターでご覧になることができます。)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。