アテネの民主政(その3) ~ソクラテスの生き方

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過日のブログで、詭弁についてふれました。
 アテネの民主政(その2) ~詭弁を弄するひとたち
 香西咲さんに紹介したい歴史のエピソード ~アテネの民主政

以前にも記しましたように、詭弁とは以下のような意味です。
 (広辞苑より)
 ・こじつけ。
 ・道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。

古代アテネでは、ペリクレス将軍(B.C.443年~B.C.429年)の時代に、直接民主政が完成しました。
政治も裁判も、市民が直接参加しておこないます。
雄弁にものごとを語ることのできる人物は、多くのひとの支持を集めることができます。
結果、自分の思うように国を動かすことができます。
政治に関心のあるものたちはふるって、雄弁に喋るための話法を求めました。
これに応えたのが、ソフィストとよばれるひとたちです。
雄弁術を教えることを職業としました。
中には詭弁の方法を教える者もおりました。
このため、ソフィストのことを詭弁家という場合もあります。
当時のアテネには、他のポリスからも弁舌の巧みなひとたちが職を求めてやってきました。

 (下図は、タクミな話より引用。)
ポリス アゴラ

ギリシアの市民は毎日、暇をもてあましていました。
労働はすべて、奴隷がおこなうからです。
市民はアゴラ(広場)に集まって、談話をしたり、政治に参加するなどしていました。

アテネに、ソクラテス(B.C.469年頃~B.C.399年)という市民がいました。
父は彫刻家で、 母は助産婦です。
ソクラテス
この人物に関して、次のような記録が残っています。

・頭は禿げ上がり、目はギョロ目。
・鼻は獅子鼻で、分厚い唇。
・小太りでお腹は突き出ている。
・非常に毛深かった。

ソクラテスは若いときから、哲学の勉強をしていました。
弟子もたくさんいました。
40代のときです。
ソクラテスの友人にカイレポンという男がいました。
ある時、この朋友は、デルフォイ(下図の12番)の神殿へ行きました。
ちなみに、アテネは、下図の番です。

 (下図は、世界史の窓より引用。)
ギリシアのポリス(アテネとスパルタ)

神殿へ参じた理由は、神託を受けるためです。

神託とは、アポロン神のお告げ、のことです。
アポロンは予言の神です。
巫女(みこ)を介在して、この神のことばを聞くことができました。
ギリシア人は皆、神託が大好きでした。
何かにつけて、このお告げを求める風習がありました。

以前よりカイレポンは、ソクラテスほど賢い人間はこの世にいない、と信じていました。
このことをソクラテスにいうと、
「おれは賢くない」
と、相手にされませんでした。
そこでカイレポンは、デルフォイまでやってきたのです。

カイレポンが、訊ねました。
「ソクラテスよりも賢い人間がいるのでしょうか?」
と。
巫女が答えました。
「ソクラテスよりも知恵のある者はいません」

嬉々としてアテネに戻ったカイレポンが、このことをソクラテスにつたえました。
「まさか」
聞き終えたソクラテスが、絶句しました。
賢者でないということは、自分が一番良く知っています。
それなのになぜ、神はそのようなことをいったのだろうか。
思いあぐねたソクラテスは、アゴラ(広場)へ足を運びました。
そこには、世間で賢いといわれているひとたちがたくさん集まっています。

ソクラテスはそのひとたちに対して、手当たり次第に質問をおこないました。

「友人にウソをつくのは不正なのか、それとも正しいのかを教えて下さい」
相手が答えます。
「それは不正です」

「では」
と、問をつづけます。
「病気の友人に薬を飲ませるためにウソをつくことも不正なのですか?」
「それは不正とはいえないでしょうね」

「あなたは」
といったソクラテスが、ことばを吐きました。
「ウソをつくことはよくないといいましたが、今度は正しい、とおっしゃる」
相手が肯きます。
「いったいどちらが正しいのですか?」

相手が困惑します。
「そういわれると、私にはわからない」

ソクラテスが居住まいを正しました。
「あなたはこれまで、何が正しいことで何が正しくないかを知らなかった」
悄然となっている相手を眺めながらつづけます。
「それなのに、いままで、知っていると思いこんでいたのですね」
「その通りです」

このようにしてソクラテスは、アテネで知恵者として名高いひとたちに対して、質問を浴びせつづけました。
最後は皆、返答に窮します。
自分は無知である、ということをります。
このことを「無知の知」、または、「無知の知の自覚」といいます。

人々との問答の結果、ソクラテスは、ひとつの結論に達します。

私は政界のある人と問答しているときに、この人は自他ともに知恵のある人物と思っているいるようだが、そうではないように思えてきた。
そのことを彼にわからせた結果、私は彼とその仲間に憎まれることとなった。
しかし、私は自分を相手に考えてみた。
彼よりも私は知恵がある。
彼も私も、おそらく善や美については何も知らないのに、彼は何かを知っているように思っているが、私は知らないからその通りに思っている。
つまり、このちょっとしたことで、私のほうが知恵があるということになるらしい。
私は知らないことを知らないと思うだけで勝っていると。

やがてソクラテスは、
「アテネという馬にたかるうるさいアブ」
と忌み嫌われるようになります。

それから約20数年後、ソクラテスは裁判に訴えられます。
つづきは明日のブログでご紹介をします。

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神託でのやりとり。
「この世で一番賢いひとはソクラテスですか?」
「違います」
「誰ですか?」
「香西咲さんです」

「一番美しいひとは?」
「それも香西咲さんです」
香西咲画像(美人)
注 大きな画像は、香西咲さんのツイッターでご覧になることができます。)



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