クノッソスの迷宮伝説(その3) ~イカロスの翼

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

本日は、「クノッソスの迷宮伝説」の後日談につきましてご紹介をします。
いつものように、ぼく流の解釈も交えて書いています。

テーセウスは、クレタ王女のアリアドネを連れて、アテネへ戻りました。
これを知ったミノス王は、怒り狂いました。
「いったい生け贄たちは、どうやってあの迷宮を抜け出したのだ」
その後、落ち着きを取り戻した王は、工人のダイダロスを疑いました。
「脱出方法を知っているのはあの男しかいない」
ダイダロスと、息子のイカロスを王宮に召喚しました。
取り調べに対してダイダロスはすぐに、自分の非を認めました。
王が詰問しました。
「なぜそのようなことをいたした?」
逡巡したダイダロスが口を開きました。
「王女さまに懇願されました」
そのことばを訊いたとき王は、一瞬、困惑の色を浮かべました。
すぐに平静さを装いました。
部下のほうを向いて声を張り上げました。
「この者たちを幽閉せよ」

ダイダロスとイカロスは、高くそびえ立つ塔の上階に閉じこめられました。
ここでこのまま一生を終えるのだろうか。
ダイダロスの心を絶念の情がおそいました。
うつろな目で窓の外をみました。
鳥たちが自由に空を飛んでいます。
「自分にも翼があれば」
と、ダイダロスがつぶやきました。
その瞬間、脳裏を過ぎったものがあります。
床に目をやりました。
鳥の羽根が落ちています。
これで翼をつくれないだろうか。
ダイダロスは毎日、窓から舞い込んでくる羽根を拾い集めました。

これだけあればなんとかなりそうだ。
ダイダロスは自分の考えを息子に伝えました。
イカロスは感嘆したものの、すぐに表情を曇らせました。
「羽根はたくさんあるけれど、接着剤がないよ」
ここは自分たちの仕事場とはちがいます。
何も揃っていません。
ダイダロスが笑みを浮かべました。
「外の壁をみてごらん」
イカロスが窓から顔を出しました。
ダイダロスが背後からいいました。
「蜂の巣があるだろう」
イカロスは大きな巣があるのを認めました。
そうか。
わかった。
イカロスは、ダイダロスを振り返りました。
「蜜蝋(みつろう)をつくるんだね」
 (下図は、TAKA.のブログより引用。)
蜜蝋
ダイダロスが肯きました。

やがて2対の翼が完成しました。
二人はそれを背中につけました。
 (Domenico Piola画)
Domenico Piola(イカロスの翼)
ダイダロスがいいました。
「飛ぶときは、中くらいの高さを心がけなさい。低いと霧が邪魔をする。高くなりすぎると、太陽の熱で蝋(ろう)が溶けてしまうから」
イカロスが肯首しました。
二人は飛び立ちました。
その姿をみた人々は、神々が空を飛んでいる、と思ったそうです。

クレタ島を遠く離れて、二人はトルコのそばの(下図の赤い部分)の上空までやってきました。
イカリア海
このときイカロスは、より高く空を飛びたい衝動に駆られました。
「よし、あの太陽まで行ってやる」
そういって、上昇をはじめます。
眼下の島が小さくなっていきます。
突然イカロスは、自分の周囲で、無数の羽根が舞っていることに気がつきました。
翼がこわれたのです。
太陽の熱によって、羽根と羽根をつなぎ止めていた蝋(ろう)が溶けたのです。
イカロスは海に向かって降下していきます。

しばらくしてダイダロスは、海に浮かぶイカロスの亡骸(なきがら)と、翼の残骸を発見しました。
その海は、イカロスの名にちなんで、「イカリア海」と名づけられました。
ちなみに、上図の赤い部分の島は現在、「イカリア島」と呼ばれています。
 

「勇気一つを友にして」

 ・作詞 片岡輝
 ・作曲 越部信義
 ・歌  山田美也子

 むかし ギリシアの イカロスは
 ろうで かためた 鳥の 羽根
 両手に持って 飛び立った
 雲より高く まだ遠く
 勇気一つを 友にして

 おかは ぐんぐん 遠ざかり
 下に広がる 青い海
 両手の羽根を はばたかせ
 太陽目指し 飛んでいく
 勇気一つを 友にして

 赤く燃え立つ 太陽に
 ろうで固めた 鳥の羽根
 みるみるとけて まい散った
 つばさうばわれ イカロスは
 落ちて命を 失った

 だけどぼくらは イカロスの
 鉄の勇気を 受けついで
 明日へ向かい 飛び立った
 ぼくらは強く 生きていく
 勇気一つを 友にして

(YouTubeより引用)

(再掲)
だけどぼくらは イカロスの
鉄の勇気を 受けついで
明日へ向かい 飛び立った

この歌詞のように、はたしてイカロスには勇気があったのでしょうか。

(「イカロスの墜落のある風景」ブリューゲル画)
「イカロスの墜落のある風景」ブリューゲル画
上図の赤丸の箇所が、イカロスの落ちたところです。
足だけをみせております。
この絵をみますと、周囲のひとたちはイカロスに対して無関心です。
作者は、愚か者の対象としてイカロスを描いています。
ぼくもイカロスの行為は浅薄(せんぱく)であったと思います。

香西咲さんは聡明です。

ぼくは香西咲さんのブログから多くのことを学びました。
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