香西咲さんに紹介したい歴史のエピソード ~黒死病

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

本日もネズミにまつわるおはなしをしたいと思います。
1284年、ドイツのハーメルンで、130人の子供が姿を消しました。
それから63年後の1347年9月、イタリアのシチリア島で、奇妙な病気が発生しました。
(※下図の赤い部分がシチリア島)
シチリア
高熱がでたあと、からだに黒い斑点ができます。
罹患したひとの半数以上が、苦しみあえぎながら死んでいきました。
伝播力はすさまじく、周囲にいるひとたちに次々と感染していきます。
人々は、「黒死病」と呼んで畏怖しました。

ヨーロッパペストの感染経路
黒死病、つまりペストは、1347年に、クリミア半島(1)からやってきました。
その後、黒海(2)、エーゲ海(3)、イオニア海(4)、地中海(5)を渡って、シチリア島(6)に上陸しました。
このコースは、当時の貿易ルートのひとつでした。
商船がペストを運んできたことを示しています。

ペストの正体がわかったのは、544年後の1894年です。
パスツール研究所に勤務していたイェルサンによって、ペスト菌が発見されました。

ペストは本来、人間の疾患ではありません。
ネズミなどの齧歯類(げっしるい)が罹る病気です。
ペストに感染したネズミの血中には、1ミリリットルにつき1億ほどのペスト菌がいるそうです。
この血を蚤(のみ)が吸います。
ペスト菌は蚤(のみ)の消化管内でさらに増殖します。
人間はこの蚤(のみ)に刺されて、感染するのです。

ペストは元来、ヒマラヤ山脈と、アフリカ中央部の大湖地方に特化した風土病でした。
ネズミや蚤(のみ)を媒介して、これがクリミア半島まで到達しました。
貿易に従事している船がそれをシチリア島まで運んだのです。

ペストはイタリアを北上します。
翌年の1348年には、ヨーロッパ中へ広がります。
罹患した場合は、次のような症状となります。

まずは、3日から6日の潜伏期間があります。

それが終わると、いきなりからだが震えだします。
熱は39度から41度くらいまで、上昇します。
頭が割れるように痛み、めまいを誘発します。

翌日、股のつけ根と脇の下に激痛を感じます。
鋭い刃物で切り裂かれるような痛みといわれています。
これはリンパ腺に腫瘍ができたことを意味しています。
腺ペストの発症です。
やがて全身がうみただれ、皮膚に黒紫色の斑点があらわれます。
恢復しないひとは、5日以内で亡くなります。
死亡率は50パーセントから70パーセントです。

これとは別に、ペスト菌が直接、肺や毛細血管をおかすものもあります。
死亡率はほぼ100パーセントです。
全身が黒色になって死にます

1348年には、ヨーロッパの人口の4分の1のひとが急逝しました。
町でペストが発生すると、鐘が鳴ります。
それを聞いた人々は、家から出て、狂ったようにして踊ります。
病魔から逃れるためです。
「死の舞踏」と呼ばれました。

アロエを大量に燃やす行為もおこなわれました。
悪魔が空気を汚しているためにペストが発症している、と考えたのです。
効果はありませんでした。

病人がでると人々は、戸口を厳重に釘づけしてから、その家を燃やしました。
苦しんでいる患者をなかに置いたまま焼き払ったこともあります。

ある時、南フランスやドイツの都市で、おかしな噂が流れました。
ユダヤ人が井戸へ毒を投げ入れている。
それでペストが発生している、と。
人々は怒り狂って、ユダヤ人を虐殺しました。

結果的に、どの対策も有効ではありませんでした。
死者は次々と増えていきます。

人々には、なす術(すべ)がありませんでした。
「逃げよう」
まだペストがやってきていないところがあります。
金銭的に裕福なひとたちは争って、そこへ向かいます。
ボッカチオの作品に「百物語」があります。
郊外の山荘へ逃げた男女10人がそれぞれ、物語をつくって発表していく、というストーリーです。
1日に10話、10日で100の物語ができました。
「百物語」には、当時の世相が色濃く反映されています。

猛威をふるったペストも、1349年には少しずつ衰えていきます。
翌年の1350年に、とりあえずは終結します。
結果、1347年から1350年の3年間で、ヨーロッパの人口の約3分の1が失われました。

当時の有名なフランスの年代記作者のジャン=ド=ヴネットは、次のように書いています。

人々はおたがいに祝福しあい、結婚式は急速に、いままで聞いたこともないおどろくべき数に増加し、女はたてつづけに2、3人の子供を産んだ。
ただし、生まれた子どもは、歯が20本か22本しか生えなかった。
これはベストの摩訶不思議な魔力がもたらした最後の災害であった。

話は変わります。
香西咲さんのブログを拝見しました。
躍動感を感じました。
現在は幸せとのことです。
嬉しくなりました。
文章も素敵でした。
今日は一日中、気分が爽快でした。



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