究極の自由人ディオゲネスと、アレクサンドロス大王

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

香西咲さんのTwitter(2014年9月22日)より引用。

フリーダム最高
好きな人に好きな時に会えて好きな話が出来る~!
イイ方向に進みますように…

香西咲さんはいま、自由を満喫されているようです。
このツイートを拝見したときぼくは、ギリシアのある哲学者を思い出しました。
すごいといいますか、超越しているひとです。
だれもその生き方を真似することはできません。
本日は、笑っていただければさいわいです。

その前にまず、当時の歴史的背景をご説明します。

かつてギリシアは、国内が数百のポリス(都市国家)に分かれておりました。
それぞれが小さな独立国です。
ギリシアの北方には、マケドニアがあります。
住民はギリシア人です。
そこは遅れた地域とみなされていました。
ギリシアの各ポリスには、王がいません。
アテネのように、直接民主政が発達しているところもあります。
マケドニアは王が支配している国です。
また、ことばにも、なまりがありました。
このため、「バルバロイ」(汚いことばを話すひとたち)と呼ばれて、侮蔑されていました。
ギリシアでは、B.C.431年(いまから2445年前)に、2強のポリスが戦争をおこないます。
アテネとスパルタによるペロポネソス戦争です。
ここからギリシアは、泥濘(でいねい)の混乱状態となっていきます。
そこに参入したのがマケドニアです。
王は、フィリッポス2世です。
マケドニアはカイロネイアの戦いで、ギリシア連合軍を滅ぼします。
結果、ギリシアの各ポリスは、マケドニアの支配下に入ることとなります。
2年後、フィリッポス2世は暗殺されます。
これを知ったギリシア内の独立派は、反乱をおこします。
フィリッポス2世には、アレクサンドロスという息子がいました。
20歳です。
アレクサンドロスは王位を継ぐと、独立を企てたポリスを制圧します。

このあとに、アレクサンドロスがおこなったのが、東方遠征です。
東方というのは具体的に、オリエントのことです。
オリエントとは、西アジアとエジプトをあわせた地域のことです。
当時、このオリエントを支配していたのはアケメネス朝ペルシアです。
B.C.334年(いまから2348年前)にアレクサンドロスは、オリエントを手に入れるために出発します。
ちなみにぼくは、B.C.334年を「さあさしっかり」と覚えました。
 ・(3)あ(3)(4)っかり
このアレクサンドロスの東方遠征は、いろいろなエピソードもあって楽しいのですが、こちらにつきましては次の機会にご紹介をしたいと思います。

これまで当ブログでは、アリストテレスの考え方について何度かふれました。

(参考)
プラトンの恋愛論~なぜひとは異性を愛するのか
フラッシュ香西咲さんの「夏」の微調整と、アリストテレスのアレテー
香西咲さんのツイートから正義について考えてみました
香西咲さんにお勧めしたい焼酎 ~百年の孤独(2)

アリストテレスは、アレクサンドロスの家庭教師をしていたことでも有名です。
アレクサンドロスは、12歳のときから15歳までの約3年間、アリストテレスから多くのことを学びました。
次のようなことばを残しております。
「私は生きることを父のフィリッポスに、美しく生きることをアリストテレスに学んだ」

当時の哲学者にディオゲネスというひとがいます。
一般的にはあまり知られていませんけれども、根強いファンが存在します。

ディオゲネスのあだ名は、「犬」です。
酒樽を自分の家にしていました。
財産はありません。
ディオゲネスは、以前にご紹介したエピクテトスやアントニヌスのようなストア派ではありません。
物質よりも精神面における満足を求めていた点では似通っております。
ある時、どこかの子供が、コップを使わずに手ですくって水を飲んでいました。
これをみたディオゲネスは愕然となります。
「この単純な生き方において、私はこの子に敗れた」
ディオゲネスはすぐに、自分が所有していたコップを放り投げたといわれています。

ある時、アレクサンドロスが、ギリシア中の哲学者を自宅に招きました。
偉大なる王です。
どの哲学者も嬉々として、はせ参じました。
招待されたなかで、一人だけ欠席した人物がいます。
ディオゲネスです。
なぜ来なかったのだろう。
アレクサンドロスは興味がわきました。
後日、部下を引き連れて、ディオゲネスの自宅を訪ねました。
ディオゲネスは外で仰向けになっていました。
太陽を受けて心地よさそうです。
アレクサンドロスはゆっくりと近づき、上から声をかけました。
「私はアレクサンドロス大王である」
ディオゲネスは起きあがろうともせずに、口を開きました。
「私は犬のディオゲネスである」
この礼を失した態度に対して、部下たちは激怒します。
つかみよります。
アレクサンドロスが手で制止します。
つまらなそうな顔をして寝ている人物に向かって問います。
「あなたは私が怖くないのか?」
ディオゲネスが問い返します。
「おまえはよいひとなのか?」
と。
アレクサンドロスは顔色を変えずに答えます。
「私はよいひとだ」
これを聞いたディオゲネスがいいました。
「それならばなぜ、よいひとを怖がる必要がある?」
アレクサンドロスは、自分の眼前で珍奇な振る舞いをするこの哲学者が気に入りました。
少し考えたのち、
「あなたが望むものを何でもやろう。遠慮なくいってくれ」
すぐにディオゲネスが答えました。
「そこをどいてくれ」
怪訝な色を浮かべるアレクサンドロスに向かってつづけました。
「お前がそこに立っていると陽があたらない。寒い」
と。

ぼくの知人で、ディオゲネスに心酔しているひとがいます。
そのひともすごいかたです。



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