病気は体が固くなることから始まるとの仮説もありますが・・・・・・

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

早瀬圭一さんというジャーナリストがいます。
現在は、北陸学院大学の副学長もされております。
過去に書かれた本のなかに、「転職 男が迷うとき飛ぶとき」(新潮社刊)というのがあります。
17人の男性の第2の人生について記述したものです。
ぼくは以前に、この本を古書店で購入しました。
早瀬さんが紹介している人物のなかに、大木昭八郎さんというかたがいます。
大木さんは静岡大学の工学部で教授をしておりました。
思うことがありまして、49歳のときに職を辞します。
その後は長野県で農業をはじめます。
大木さんの大学での専攻は環境科学でした。
公害の調査などでは名を馳せております。
行動面でも、浜松市で建設が予定されていた「し尿処理場」の建設計画に反対するなど、革新的な人物でした。
大学を辞める2年前のことです。
会議の途中、大木さんは息ができなくなります。
心臓発作です。
救急車を呼ぼうとする周囲を制して、なんとか自分の研究室へ戻りました。
大木さんはまず、自分のからだを温めることを考えました。
ドライヤーをみつけて、胸と背中へ熱風を当てます。
やがて、徐々に呼吸が楽になっていく自分を感じました。
帰宅後は、ストーブと電気ごたつを使って心臓と背中を温めつづけます。
結果、翌朝には治まりました。
大木さんは20年程前から胆のうを患い、病院通いをしていました。
通院から10数年後、今度は、胸などが苦しくなる症状が出てきます。
神経性心臓病と診断されました。
原因は不明です。
大木さんは、胆のうの治療に用いている薬が原因かもしれないと考えました。
その後も時折、発作がでましたが、すぐに治まりました。
今回の発作はこれまでに経験をしたことのないものでした。
死の影が脳裏を過ぎりました。
症状が改善した大木さんは、病院での検査を拒み、自分で己の病気と闘ってみようと考えます。
民間療法や食餌療法を徹底的に研究します。

(「転職 男が迷うとき飛ぶとき」より引用)

病気にかかっても、傷をしても、自らの力で治そうとする作用がある。
医者の役目はその本来からそなわった復元力をたすけることにあるのでないか。
もちろん自らの力で回復が不可能な場合もある。
そんな”重病”を除けば、かなりの病気を治療する方法が民間療法や食養法の中にある。
大木は、次第にそう思うようになった。

民間療法や食餌療法につきましては、玉石混淆の感もあります。
これのみにこだわるひともいますし、なかにはこちらを利用する怪しい宗教団体も存在します。
大木さんは、薬の効能も否定していません。
その点はバランス感覚のあるかたであると思います。

大木さんは、石塚左玄の「食養法」にたどり着きました。
以下は大木さんによる解釈です。

①病気は食事が原因
「病気というのは、食べ物の代謝吸収の時に発生する乳酸や尿酸が毛細血管につまることが原因」

ぼくはテニスが好きですけれども、毎日はしません。乳酸がたまるからです。 

②人間は穀物を食べる動物である。
「人間の歯は、穀物をかみつぶす臼歯(きゅうし)が20本と一番多く、次に野菜を食いちぎる門歯が8本、肉を裂く犬歯は4本。従って人間は穀物を食べるのが適している」

歯の役割につきましては、この本を読んではじめて知りました。

③身土不二(しんどふじ)。その土地、その季節のものを食べる。
「人間の体は長い時間をかけて生存してきた環境に最もよく適するようにつくられている」
「輸入果物は、ほとんどのものが熱帯か亜熱帯が原産地。温帯の日本で、しかも寒い冬にそれらの果物を食べるのはからだによくない」

ぼくはパイナップルが好きです。
南国のフルーツは1年中いつでも食べることができますけれども、季節に合わない摂取はよくないのかもしれません。

④一物全体食。食べ物はできるだけ全体を食べる。
「肉や魚は動物性蛋白質を豊富に含んだ食品だが、骨のない肉や切り身の魚を食べるのと、骨ごと頭から食べるのでは本質的に違う。効果が全然違うのである」

ぼくはよく、しらすを肴(さかな)にして焼酎をのみます。
意識したことはありませんが、健康的なのみかたなのかもしれません。

⑤陰陽調和。自分のからだの陰陽を知ってそれに対応する食事を心がける。
ひとには、冷え性とそうではないひとがいるので、自分にあった食事を心がけることが必要であるとのことです。

やがて大木さんは、春菊のおひたしを食べ続けているうちに、胸の苦しさがなくなったことに気がつきます。
また、玄米にはからだをやわらかくする効用があるということもわかりました。

大木さんは、病気というのはからだが固くなることから始まるとの仮説を立てます。

(「転職 男が迷うとき飛ぶとき」より引用)

人間には、さまざまな臓器がある。
これら臓器の表面にある筋肉がやわらかくなると、中の臓器も正常な働きをし、かたくなるとその反対に作用する。
大木にはそう思えた。
風邪を引くとする。
からだ中のこれはと思う筋肉をもみほぐすのである。
これで風邪はどっかへ行ってしまう。
朝晩2時間ぐらいのヨガのポーズをとることも怠らなかった。
外からヨガ、内側から食養法をほどこした。
結局、医者には一度もみてもらわずに発作後を過ごした。

その後、病状が恢復した大木さんは、勤務先の大学がおこなっている「50キロ夜間歩行」の行事に参加します。
大木さんは参加者500人中、110番ぐらいでゴールしました。

やがて大木さんは、農業をしながら自然の中で生きていきたいと思うようになり、大学を辞めます。

農業をはじめる件(くだり)につきましては、特に目新しさは感じませんでした。
脱サラをして農業に就く話はよく聞きますので。
民間療法や食事療法につきましては、説得力がありました。
香西咲さんは現在、体調が思わしくないようです。
大木さんの説によりますと、ヨガには効用があるようです。
よくなることを願っております。

なお、大木さんも本を書かれております。
「体とつきあう―民間療法の科学」(大木 昭八郎著 日本エディタースクール出版部刊)



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