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昨日のブログでは、「1000日のアン」の一人娘であるエリザベス1世(在位1558年~1603年)についてもふれました。
エリザベスはイギリス発展の礎をつくったひとです。
在位年数は約44年間です。
この人物と並んで有名なのがヴィクトリア女王(在位1837年~1901年)です。
王であった期間はエリザベス1世よりも長く、63年7か月間です。
これは歴代のイギリスの国王の中で最長です。
イギリスの国王の立場は、「君臨すれども統治せず」が原則です。
ヴィクトリア女王が直接政治をおこなっていたわけではありません。
当時のイギリスは、安定と発展の時代でした。
このときを象徴しているのがヴィクトリア女王です。
ヴィクトリアはハノーヴァー家の出身です。
ハノーヴァー朝は1714年から、ヴィクトリアが死去する1901年までつづきました。
王になって3年後、21歳のときに、同い年でいとこのアルバートと結婚します。
アルバートはドイツ出身です。
これといった肩書きもないアルバートですけれども、良き相談相手として、妻を支えました。
二人は仲むつまじく、子供も9人生まれました。
41歳の時の写真です。
この年、アルバートは病気で逝去します。
愛する夫を失ったヴィクトリアは、悲しみの淵に沈みます。
以降ずっと、喪服を着て過ごすようになります。
一時、家から出ることができず、王としての職責を果たせなかった期間もありました。
ヴィクトリアは81歳で亡くなります。
最後のことばは、
「まだ死にたくない。私にはしなければならないことがまだ残っている」
でした。
ヴィクトリア一家はイギリス人にとって理想的な家族でした。
夫婦仲が良く、子供もたくさんいる。
多くの人たちに愛された生涯でした。
ヴィクトリア女王の在位中には当然、いろいろなことが起きております。
アイルランドのジャガイモ飢饉は有名です。
イギリスは1801年に、アイルランドを併合しました。
そのアイルランドで、1840年代に、ジャガイモの伝染病が広がります。
当時のアイルランド人の主食は、ジャガイモでした。
収穫の激減によって、1845年から数年間に、100万人が餓死しました。
アイルランド人口は850万人から750万人になります。
このあと80万人が食料を求めて北アメリカ大陸へ移住しました。
暗殺されたケネディ大統領の曾祖父(ひいおじいさん)は、この飢饉のときにアメリカへ渡ったことで有名です。
ウォルト・ディズニーの曾祖父(ひいおじいさん)も、そのときの移民です。
アメリカではかつて、貧しいアイルランド系移民のことを「ミッキー」と呼んで、揶揄していました。
やがて、「ミッキー」と名付けられたキャラクターが、ウォルト・ディズニーのアニメによって人々から愛される存在となるわけですから、おもしろいものです。
アイルランドのジャガイモ飢饉のような陰の部分もありますけれども、ヴィクトリア女王の在位中にイギリスはこの世の春を謳歌します。
ちなみにぼくは以前に、ヴィクトリア女王の若いころの姿を知ったとき、これは美しい、と思いました。
もちろん、それは、香西咲さんの存在を知る前の話ではありますが。
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