香西咲さんのツイートから資本主義を考えてみました

香西咲さんを勝手に応援するサイトの管理人の「焼酎好き」です。よろしくお願いします。

香西咲さんのTwitter(2014年7月23日)より引用。

色々経験して世の中が少しずつ見えてきました…
資本主義ってそういう事だ。 勉強しよう。

香西咲さんのツイートは、ことばに重みがあります。
哲学的です。
ぼくには発言のくわしい背景等はわかりませんが、心を揺さぶられます。
哀しい響きもあります。

資本主義といいますと、ぼくは次の本を思い出します。

・青木雄二著「ナニワ金融道 ゼニの魔力」(講談社刊)

青木雄二さんは漫画家です。「ナニワ金融道」という消費者金融の世界を描いた漫画が有名です。
「ナニワ金融道 ゼニの魔力」は漫画ではなく、評論です。
ぼくは先程、本棚の奥から久しぶりにこの本を引っ張り出してきました。
サブタイトルには、世の中のカラクリがわかるマルクスの経済学、と書かれています。
大変中身の濃い本です。
そのなかのごく一部を紹介させていただきます。

(引用)
この資本主義の社会では、だれでもちょっとしたことでどん底に落とされる。
ボクは、30以上の職業を転々としながら、世の中の裏を見て、この地獄みたいな状況が少しでもどうにかならんもんやろうと思いつづけてきた。

資本主義にも、光と陰の部分があります。
青木雄二さんが言及しているのは、陰の部分です。
現在の世の中はこの陰の部分が異様に大きくなっており、光の部分が隠れています。

(引用)
いったい、この資本主義というのは、なんなのか? これがマルクスの最初のテーマや。

資本主義は1700年代の後半に、イギリスで成立しました。
経済学者のアダム=スミスは自著の「諸国民の富(国富論)」の中で、
「国が国民を規制するのをやめて、それぞれが自由な経済活動を行えば、神の見えざる手に導かれて、国民全員が幸福になれる」
と主張しました。
自由放任主義とか、レッセフェール(なすにまかせよ)と呼ばれる考え方です。
より簡単にいいますと、弱肉強食の世界です。
この政策を実行したヨーロッパやアメリカの国々は資本主義が発展していきます。
ただ、自由放任主義はやがて、恐慌を引き起こすということがわかりました。
そこで今度は、国が積極的に経済に介入することを是とするケインズの理論が主流となります。
アメリカのフランクリン=ルーズベルト大統領がおこなったニューディール政策は有名です。
ところが近年では、フリードマンの唱えるマネタリズム(新自由主義)がもてはやされ、かつての自由放任主義へ寄っていくような傾向もみられます。

(引用)
ゼニのあるなしが、人間の価値を計る尺度となっている。だから、現代社会では、人はみなゼニに執着するわけや。
(引用)
これがゼニの社会、資本主義の姿や。

これはちょっと極端な考え方なのかもしれません。
ぼくはあまり共鳴できません。
青木雄二さんの意見に賛成するひとは当然いるでしょうけれども。

(引用)
今の世の中は、一部の金持ちによって動かされている。
政治も経済も教育もすべて、ごくひと握りの資本家の思うがままに操られている。
「そんなことはない。民主主義の世の中やから、貧乏でも自分の意見くらいいえるのやないか」
と思った人は、ホンマにおめでたい。

これもどうなのでしょう。
一概にそうともいえないのではないでしょうか。
ぼくはいまの世の中を動かしているのは、一部の金持ちではなく、官僚だと思います。
金持ちに国を動かす力はありません。

(引用)
(略)、賃金はどういうふうに支払われているかを考えてみるとええ。
働いたら、働いたぶんだけもらえるか?
そんなことをしたら、資本家は破産する。
マルクスが指摘したのが、その資本家の儲け、剰余価値や。

剰余価値は、マルクス経済学における基本概念です。
労働者が余分に働くことによって生まれる価値のことをいいます。

(引用)
端的にいうと、労働者は、よぶんに働かされて、資本家はそのよぶんを搾り取って、肥え太っているということや。

搾(しぼ)り取る。マルクスはこれを「搾取(さくしゅ)」と表現しました。

ここで青木雄二さんは、スーパーのレジ係の話を例として紹介します。
このレジ係のひとは、1日8時間の労働で日給が1万円、との条件で働きます。
このことについて青木雄二さんは、つぎのように説明します。
(引用)
「あんたの取りぶんは、1日8時間働くうちの1時間30分ぶんだけや。それだけで1万円の利益が上がる。残りの6時間30分が生み出す利益は、会社が全部もらうで」

これが搾取の理論です。
誰も否定することはできません。

(引用)
とはいえ、ボクは、資本主義の下で働いてはあかんとか、労働者がみんなみじめや、というてるわけやない。資本主義社会での資本家と労働者の関係には、キレイごとはなくて、労働者はどこまでいっても資本家に搾取される存在やということを自覚してもらいたいんや。

基本的にはその通りだと思います。
ただ、日本がここまでひどくなったのは、バブル経済が崩壊した以降のことです。
かつては、総中流時代と呼ばれ、それほど格差を感じさせない社会だったといわれています。
日本経済が今度どうなるのかはわかりませんけれども、弱肉強食の世界への回帰だけはやめてほしいものです。
個人的には、同じ資本主義でも、ヨーロッパのような福祉型の社会が望ましいのですが。



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