自民党の牧島かれん衆議院議員による国会質疑 ~改正ストーカー規制法(その2)。今回の改正によって、香西咲さんたちへのストーカー被害が減ることを念願します

ストーカー規制法が改正されました。

(参考。当ブログ)
2021年8月4日(※昨日)

改正ストーカー規制法

(参考。大阪府警のホームページ
改正ストーカー規制法>
2021年5月18日 国会(衆議院)で、可決、成立
  
2021年6月15日~ 一部施行
 (※ 一部の中身)
 ・実際にいる場所における見張り等
 ・拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為
  
2021年8月26日~ 残りも施行
 ・GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

本日も昨日にひきつづき、改正ストーカー規制法に関する牧島かれん衆議院議員の国会質疑をみていきます。

(参考。当ブログ)
2021年8月4日(※昨日)

2021年5月12日 衆議院 内閣委員会(その2)

(2021年5月12日 衆議院 内閣委員会「議事録」より、引用。)

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

今後も適切な対応を進めていただくという御答弁をいただきました。

(参考。小田部耕治 警察庁 生活安全局長)
連続して電話をかけるなどの行為自体は、日常生活におきまして一般的に行われ得る行為であることから、行為者の権利を保護する必要性もなく、相手方が行為者からの電話等を受忍しなければならない理由もないものに規制対象を限定するために、「拒まれたにもかかわらず、」と要件を設けたものと考えられるところでございます。

そして、この「拒まれたにもかかわらず、」という要件を満たすためには、行為者において、相手方が拒絶している旨を認識していることが必要となると解されておりまして、相手方が拒絶している旨を直接に行為者に告げた場合だけでなく、警察官や第三者を介して行為者に対して告げた場合も該当することになると考えております。

ただ、いずれにいたしましても、個別具体の事案に応じて判断されることとなると考えてございます。

また、委員御指摘のとおり、今後の技術の発展とともに、ストーカー事案におきまして新たな手法が用いられることも想定されることから、ストーカー事案の実情等を踏まえて適切な対応を取ることができるよう、今後とも状況を注視してまいりたいと考えております。

また、拒んでいるということを直接伝えるのはもう難しい状況にある、むしろその方が怖いという場面もあると思いますので、今お話あったとおり、警察官や又は第三者でも、こんなにたくさんメールが来ていて、それを私は拒んでいるんだ、手紙が届くことももう恐ろしい気持ちで拒みたいんだということをしっかり伝えておくということが重要だと思います。

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

さて、ストーカー事案の被害者と加害者の関係についてですが、警察庁の資料を見ますと、

(参考。警察庁の資料)
令和元年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について

交際相手及び配偶者、これは元も含みますけれども、が約半数なんですが、一方で、面識なしと、行為者、その行為をしている人が不明が16・9%となっています。全く知らない人、又はアルバイト先の客のように知っているかどうかも分からない人、恋人のかつての恋人といったような人からストーカー行為をされるケースもあります。

さらに、事例として、DV夫が子供の学校の周辺をうろついたり待ち伏せしたり見張りをしたりすることで、子供や妻又は元妻が大変大きな恐怖心を抱くというケースもあり得ます。
執着や支配欲によるつきまといも起きています。

民間の「ストップ!つきまといプロジェクト」調査チームの実態調査からも、恋愛感情ではない、あるいは恋愛感情かどうか分からないつきまとい行為も多いという実態が示されています。

しかし、この法律では、つきまとい行為は恋愛感情の充足目的が対象になっています。
イギリスやドイツでは、恋愛感情はストーカー行為の必須要件とはされていません。
恋愛感情の充足目的が対象となれば規制の対象が狭められてしまう、そのことを懸念する声が大変大きく上がっているわけです。

なぜ恋愛感情以外の目的によるつきまといは対象になっていないのか、御答弁をお願いします。

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2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

ストーカー規制法の制定当時、つきまとい等の事案の実態として、交際を求めたり復縁を迫ったりするなど、恋愛感情等に起因して行われる状況が多く認められ、これらの場合には、その相手方に対する暴力、脅迫、ひいては殺人等の重大な犯罪に発展するおそれが強い状況が認められたところでございます。
また、国民に対する規制の範囲を最小限にすべきであるという点を考慮する必要もあったところでございます。

そこで、規制対象を、恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で行われるつきまとい等に限定しているものと承知しております。

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2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

なぜ限定するのかという声も上がっています。

過去のケースとして、復縁を迫るというケースがあっただろうということは理解していますけれども、怨恨という意味であれば、恨み、好きではない気持ちによる行為がストーカー行為になるということも十分あります。

ストーカー規制の対象にならないことで警告や禁止命令が行われず、本当に不安な日常生活を過ごしている方が今もなおおられるということ。
また、悪質な例では、対象にならないことを分かっている上で、あえてつきまといを繰り返すといったような事例もあると聞いています。
よって、しっかりと今後の検討課題にしていきたいと思います。

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

また、相手が特定されない場合は禁止命令の送り先も分からないということがあり得ますので、公示送達ができるように今回の改正は目指されていると理解していますが、この公示送達の効果について御答弁をお願いします。

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(広辞苑より)
公示送達
訴訟上の書類の送達を受けるべき者の現住地が不明であるか或いは通常の方法では送達し得ない場合に、一定期間、裁判所の掲示場に掲げてする送達

2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

禁止命令等を行った行為者が所在不明となり、禁止命令等の延長を断念した事案が発生しているところでございます。
行為者が所在不明の場合におきましては、禁止等命令書を交付することができず、禁止命令等の効力を発生することができないこととなります。

しかしながら、ストーカー事案におきましては、行為者が相手方のところに突如現れて、押しかけ等のつきまとい等の行為に及ぼうとすることがしばしば見られるところでございまして、事態が急展開して重大事件に発展するおそれがあると考えております。

そこで、このような場合におきまして、相手方の保護を図るため、禁止命令等を円滑に行い、禁止命令等の効力を発生させることでつきまとい等の行為が更に行われることを防止すべく、禁止等命令書の公示送達について規定することとしたものでございます。

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2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

期待された効果が発生されることを願っております。

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

さて、この法律の施行日についてですが、相手方が現に所在する場所の付近において見張りをし、当該場所に押しかけ、及び当該場所の付近をみだりにうろつく行為、並びに、拒まれたにもかかわらず連続して文書を送付する行為をつきまとい等に追加する規定については、公布の日から起算して20日を経過した日(2021年6月15日~)としているのですが、

(参考。大阪府警のホームページ

2.実際にいる場所における見張り等

住居、勤務先、学校など通常いる場所に加え、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、押し掛ける、みだりにうろつく行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたがたまたま立ち寄っていた店舗に押し掛ける
・あなたの旅行先のホテルの付近をみだりにうろつく

これまでの規制対象:住居、勤務先、学校等の通常いる場所
追加される規制対象:店舗、ホテル、公園等の実際にいる場所

3. 拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為

電話、FAX、電子メール、SNSメッセージに加え、拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自宅や勤務先に毎日手紙を送る
・あなたの自宅の郵便受けに直接手紙を何度も投函する

これまでの規制対象:電話、FAX、電子メール等
追加される規制対象:文書

位置情報無承諾取得、GPSについて、は規制の対象にすることにつき3か月を経過した日(2021年8月26日~)

(参考。大阪府警のホームページ

1.GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

・あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得する行為
・あなたの承諾なく、あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自動車にひそかにGPS機器を取り付ける
・取り付けたGPS機器の位置情報をひそかに取得する

(注意)これらの行為の規制は、令和3年8月26日より施行されます。

というふうにした理由を聞かせてください。

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2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

現に所在する場所の付近における見張り等の行為の規制及び文書の連続送付の規制に係る改正規定につきましては、近年、これらの行為に係る相談等が相当数見られるため、被害者保護の観点から、できる限り速やかに施行する必要があると考えているところでございます。

この点、平成25年(2013年)及び平成28年(2016年)のストーカー規制法の改正におきましては、これらの改正規定と同様に、下位法令の整備を必要としないつきまとい行為等の追加を行っているところでございますけれども、その際は、当該改正規定につきまして、いずれも公布の日から起算して20日を経過した日から施行しているところでございます。

こうしたことを参考にして、今回の改正規定につきまして、公布の日から起算して20日を経過した日から施行することとしたものでございます。

位置情報無承諾取得等の規制につきましても、近年、GPS技術の一般への広まりに伴いまして、当該行為に係る相談等が相当数見られるところでございまして、被害者保護の観点から、できる限り速やかに施行する必要があると考えておりますが、その内容につきまして、一部政令で定めることとしておりますため、その整備に当たっては行政手続法の規定に基づく意見公募手続を経る必要がございます。
このため、施行までに相当の期間を置く必要があるところでございます。

このため、これらの改正規定につきましては、公布の日から起算して3月を経過した日から施行することとしているものでございます。

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2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

これまでの被害者の皆様の声を伺いますと、施行日があと少し早ければSNSが規制の対象になって裁かれたのにといったような悔しい思いも届けられております。
一日も早い成立が望まれていると考えています。

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改正ストーカー規制法は、この質疑の6日後(2021年5月18日)に可決、成立しました。
GPSに対する規制も近々(2021年8月26日~)実施されます。

明日は、性犯罪に関する牧島かれん議員の国会質疑をみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

自民党の牧島かれん衆議院議員による国会質疑 ~改正ストーカー規制法(その1)。ストーカーも、香西咲さんたちの敵です。駆逐しなければなりません

先日(2021年5月18日)、国会(衆議院)で、改正ストーカー規制法が可決、成立しました。

(参考)
2021年5月18日
 日本経済新聞(※共同通信)
 改正ストーカー規制法成立 GPS悪用禁止、8月にも全面施行

2021年5月28日
 朝日新聞
(社説)ストーカー規制 加害者対策にも本腰を

ストーカー規制法は、いまから21年前(2000年)に制定されました。

(確認)
<ストーカー規制法>
①2000年 制定
  13年後
②2013年 改正(1回目)
  3年後
③2016年 改正(2回目)
  5年後
2021年 改正(3回目)

今回(2021年)はどのような改正がおこなわれたのでしょうか。
大阪府警のホームページを参照します。

<一部分を抜粋>
大阪府警

新たに以下の行為が規制対象となります。

1.GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

・あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得する行為
・あなたの承諾なく、あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自動車にひそかにGPS機器を取り付ける
・取り付けたGPS機器の位置情報をひそかに取得する

(注意)これらの行為の規制は、令和3年8月26日より施行されます。

2.実際にいる場所における見張り等

住居、勤務先、学校など通常いる場所に加え、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、押し掛ける、みだりにうろつく行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたがたまたま立ち寄っていた店舗に押し掛ける
・あなたの旅行先のホテルの付近をみだりにうろつく

これまでの規制対象:住居、勤務先、学校等の通常いる場所
追加される規制対象:店舗、ホテル、公園等の実際にいる場所

3. 拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為

電話、FAX、電子メール、SNSメッセージに加え、拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自宅や勤務先に毎日手紙を送る
・あなたの自宅の郵便受けに直接手紙を何度も投函する

これまでの規制対象:電話、FAX、電子メール等
追加される規制対象:文書

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改正ストーカー規制法が衆議院で可決する6日前のことです。
自民党の牧島かれん衆議院議員は、衆議院の内閣委員会で、同法案に対する質疑をおこないました。
国会の会議録のなかから当該箇所を引用します。

2021年5月12日 衆議院 内閣委員会

(2021年5月12日 衆議院 内閣委員会「議事録」より、引用。)

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

自民党の牧島かれんです。

本日は、ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律案について質問いたします。

これまでの経緯を初めに整理をしておきたいと思います。

ストーカー規制法は、平成11年(1999年)に発生した痛ましい事件、女子大生が元交際相手とその兄が雇った男によって殺害されるという事件を受けて、平成12年(2000年)5月に議員立法によって成立しました。
ストーカー行為が社会問題化し、被害の発生を防止する観点から立案されたものと理解しています。

しかし、残念ながらも、その後、ストーカー被害を訴えていた女性の被害届の受理が先送りされ、その家族が殺害されたといった事件や、1,400通以上ものメールを送っていた男の行動がつきまといに当たらないとして立件が見送られ、殺害された事件などが発生しました。

こうした状況を踏まえて、メール送信が規制の対象となるなど、平成25年(2013年)に改正案が提出され、成立しています。

しかし、その後もストーカー行為から傷害に発展した事案が発生しています。

SNSへの書き込みを規制の対象に加えること、禁止命令については警告を経なくてもできるようにすること、緊急の必要がある場合の手続を整備することなどの改正案が平成28年(2016年)に成立しました。

このように、つきまといや嫌がらせ行為の手段が多様化しているという社会的背景を受けて、これまでも法律改正が行われてきたと考えておりますが、国民の生活の安全と平穏にとって、今回のこの法律改正がどのような意義を持つのか、国家公安委員長からの御答弁をお願いいたします。

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2021年5月12日 小此木 八郎 国家公安委員長

おはようございます。

ストーカー規制法は、桶川事件等を踏まえて平成12年(2000年)に制定され、その後、その時々におけるストーカー事案をめぐる情勢を踏まえて、平成25年(2013年)に電子メールの連続送信行為の規制等、平成28年(2016年)にSNSの連続送信行為の規制等を内容とする改正がなされています。

本改正は、令和2年(2020年)7月の最高裁判決において、元交際相手等の自動車にGPS機器をひそかに取り付けて位置情報を探索、取得する事案について、ストーカー規制法で規制する住居等の付近において見張りをする行為には該当しない旨判断が示されて、当該行為の規制が困難となったこと等から、GPS機器等を用いて位置情報を承諾なく取得する行為等を規制対象行為として追加するなどの改正を行うものであります。

これにより、個々の事案に即して、ストーカー被害者に対する各種危害の発生をより効果的に防止できるものと認識しておりますが、国会における御審議により今回法案が可決され成立していただければ、改正内容を国民に広く周知するとともに、改正ストーカー規制法を適切に運用して、被害者等の安全確保を最優先として今後とも各種対策をしっかり推進するよう、警察を指導してまいりたいと存じます。

——————————————————–

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

安全対策をしっかりと行うための法律改正が提出されているというふうに理解しております。

法案の中身に入らせていただきます。

今、小此木国家公安委員長から御説明がございましたとおり、今回の改正案の柱の一つは、位置情報無承諾取得、これはGPSについて、を規制の対象にするということです。

(再掲。大阪府警)

1.GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等

・あなたの承諾なく、あなたの所持する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得する行為
・あなたの承諾なく、あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自動車にひそかにGPS機器を取り付ける
・取り付けたGPS機器の位置情報をひそかに取得する

(注意)これらの行為の規制は、令和3年8月26日より施行されます。

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

今御説明いただいた令和2年(2020年)7月の最高裁判決を受けてのものというふうに理解しておりますが、車のバンパーの内側にGPSを取り付けて、GPS機器の位置情報を探索して、被害者の秘匿避難先、隠している避難先の場所を把握していたという大変恐ろしい事件であります。

今般の改正を踏まえてGPSが規制の対象になるという御説明だったのですが、ここには、相手方の承諾を得ないで位置情報を取得してはいけないという趣旨が含まれています。

例えば、家族であれば、お互いのスマートフォンでGPS機能をつけているということも当初あるかもしれませんし、最初は同意や承諾が存在していたというケースも考え得るかと思います。
ただ、その後関係が悪化して、もう共有は望まない、承諾はしないという状況に変化していた場合でも、この相手方の承諾を得ないで、GPS、取得してはいけないという趣旨、規制の対象になるのかどうか、確認をさせてください。

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2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

位置情報の共有当初は双方の同意があったとしても、その後双方の関係が悪化するなどして位置情報の共有を望まず、今後は位置情報の共有について承諾できない旨を行為者に伝えた場合には、承諾を得ないでの要件に該当することとなると考えております。

いずれにしても、個別具体的な事案に応じて判断をされるものと考えております。

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2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

仮に当初承諾していても、もう承諾していませんという意思をしっかりと示して、その後の状況変化に伴った承諾の取消しがあるということを明確にしておく必要があるというふうに理解をいたしました。

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

また、つきまとい行為は、家の近く、学校の近く、職場の近くで発生するとは限りません。
警察では、平成27年度から、緊急一時的に被害者などを避難させる必要がある場合には、ホテルなどの宿泊施設を利用するための費用を公費で負担するといったことがありますとおり、避難先というものも、万が一特定されれば本当に大きな恐怖心を生む場所になります。

見張りをしたり、押しかけたり、みだりにうろついたりする行為がつきまといになるわけですが、このつきまとい行為を、現に今所在している場所の付近という言葉に定義をされた、その背景についての御説明をお願いいたします。

(再掲。大阪府警)

2.実際にいる場所における見張り等

住居、勤務先、学校など通常いる場所に加え、あなたが実際にいる場所の付近において見張る、押し掛ける、みだりにうろつく行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたがたまたま立ち寄っていた店舗に押し掛ける
・あなたの旅行先のホテルの付近をみだりにうろつく

これまでの規制対象:住居、勤務先、学校等の通常いる場所
追加される規制対象:店舗、ホテル、公園等の実際にいる場所

2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

現に所在する場所の付近とは、行為者が相手方に対して見張り等をする時点におきまして、相手方が実際に所在している場所の付近を意味するところでございます。

今回、これが規制対象になるわけでございますけれども、例えば、これまでのストーカー事案に係る相談について見ますと、子供のスポーツの試合を観戦するために訪れていた学校のグラウンドでありますとか、相手方が客として訪れていた店舗、相手方が出演した演奏会場等が挙げられているところでございますけれども、委員御指摘のような相手方の一時的な避難先も、相手方が実際に当該場所に所在していれば、現に所在する場所に該当するものと考えております。

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2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

そして、もう一点、この法律では、拒まれたにもかかわらず連続して文書を送付する行為をつきまとい等に追加しています。

(再掲。大阪府警)

3. 拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為

電話、FAX、電子メール、SNSメッセージに加え、拒まれたにもかかわらず、連続して、文書を送る行為が新たに規制対象となります。

(例)
・あなたの自宅や勤務先に毎日手紙を送る
・あなたの自宅の郵便受けに直接手紙を何度も投函する

これまでの規制対象:電話、FAX、電子メール等
追加される規制対象:文書

2021年5月12日 牧島かれん 衆議院議員(自民党)

これにより、電話、ファクス、メール、手紙が対象になったというふうに思っておりますけれども、「拒まれたにもかかわらず、」という文言がここには入っています。
拒んでいますということをどのように意思表示するのかということも判断が難しい場面があるのではないかという気がいたしますので、「拒まれたにもかかわらず、」という文言がある理由と、仮に、今後、技術の発展とともに新たな手法を規制の対象にしなければならないような場合には法律改正をするお考えがあるか、お聞かせください。

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2021年5月12日 小田部耕治 警察庁 生活安全局長

お答えいたします。

連続して電話をかけるなどの行為自体は、日常生活におきまして一般的に行われ得る行為であることから、行為者の権利を保護する必要性もなく、相手方が行為者からの電話等を受忍しなければならない理由もないものに規制対象を限定するために、「拒まれたにもかかわらず、」と要件を設けたものと考えられるところでございます。

そして、この「拒まれたにもかかわらず、」という要件を満たすためには、行為者において、相手方が拒絶している旨を認識していることが必要となると解されておりまして、相手方が拒絶している旨を直接に行為者に告げた場合だけでなく、警察官や第三者を介して行為者に対して告げた場合も該当することになると考えております。

ただ、いずれにいたしましても、個別具体の事案に応じて判断されることとなると考えてございます。

また、委員御指摘のとおり、今後の技術の発展とともに、ストーカー事案におきまして新たな手法が用いられることも想定されることから、ストーカー事案の実情等を踏まえて適切な対応を取ることができるよう、今後とも状況を注視してまいりたいと考えております。

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牧島かれん議員による改正ストーカー規制法に関する質疑はまだつづきます。
残りは明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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先日、内閣府と文部科学省は、AV出演強要から身を守るための教材を作成しました。このたび消費者庁も、同種の教材を作成しました。対象は、高校生です

AV出演強要から身を守るための教材

内閣府&文部科学省

先日、内閣府と文部科学省は共同で、AV出演強要から身を守るための教材を作成しました。

生命の安全教育啓発資料(高校(卒業直前)、大学、一般)

(参考。当ブログ)
<内閣府と文部科学省が作成したAV出演強要から身を守るための教材>
2021年5月15日
2021年5月19日

当該教材のなかから、AV出演強要に関する記述を抜粋します。

(PDF資料「生命の安全教育啓発資料(高校(卒業直前)、大学、一般)」より、引用。)

<一部分を抜粋>
内閣府&文部科学省
 生命の安全教育啓発資料(高校(卒業直前)、大学、一般)

性暴力は決して許されないものであり、被害者は悪くありません
※性暴力は、刑法の処罰の対象となり得ます。

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どのような性暴力があるの?(例)

アダルトビデオ(AV)への出演強要等の性産業への望まない従事

——————————————————–

● 身近でこのような被害が起きています

繁華街を歩いていたら「モデルになりませんか?」とスカウトされて事務所と契約。
撮影現場に行くとAVへの出演を強要され、断ろうとしたら「契約違反となる、違約金が必要」等と脅され、無理やり出演させられた。

——————————————————–

街中でのスカウトや、インターネット上でのモデル応募等をきっかけに、AVへの出演を強要される被害が起きています。男性が被害に遭うこともあります。
本人の意に反して出演を強要することは、精神的・肉体的苦痛をもたらす深刻な人権侵害です。被害に遭った場合は、迷わず警察や専門機関等に相談しましょう。

なかなかの力作です。
内閣府と文部科学省は、当該教材における啓発の対象を「高校(卒業直前)、大学、一般)」としています。
この教材とは別に、消費者庁も先日、AV出演強要から身を守るための教材をつくりました。

消費者庁

消費者庁のホームページを参照します。

消費者庁のホームページより、引用。)

消費者庁

消費者保護のための啓発用教材 「デジタル消費生活へのスタートライン」

若年者を中心とする消費者が、デジタル社会における消費者トラブルから自身を守るために必要な知識を身に付けることを目的として、主に高校生等の授業(家庭科等)において消費者教育の実践に役立つ教材等を提供することを想定した啓発用教材を制作しました。
主に、若年者を中心に増加しているデジタル関連のトラブル事例を取り上げ、より自分事として捉えられるようイラストを用いたトラブル事例集として作成しております。
また、2022年4月の成年年齢引下げに伴い18~19歳のデジタルに関係した消費者トラブルの増加が予想されることから、現場で活用しやすいように「自由にカスタマイズできる」ことを第一に制作しているため、幅広い世代の消費者に向けた啓発活動等の場においても活用していただける啓発用教材となっております。
デジタル消費生活へのスタートラインとして、是非御活用ください。

AV出演強要に関する部分をみてみます。

消費者庁
  
消費者保護のための啓発用教材「デジタル消費生活へのスタートライン」【分割版】
  
責任ある意思決定・広告や表示への批判的思考
  
その他の事例、留意点
ノートあり [PDF:1.0MB]

引用

<1ページ>

責任ある意思決定・広告や表示への批判的思考

高等学校家庭科学習指導要領 家庭基礎:C(2) 家庭総合:C(2)

消費行動における意思決定や責任ある消費の重要性、生活情報の収集・整理

消費者が注意を払えば回避できそうなトラブルや、安易な意思決定による失敗を中心に紹介。
意思決定の前には、しっかり生活情報を収集・整理し、その上で、現時点の自分にとって最善と思われるものを選択する、意思決定することが消費者として重要であることを学ぶ。
安易な意思決定がトラブルを引き起こすきっかけになることに注意を促す。

<3ページ>

10代・20代の女性を中心に、タレント・モデル契約関連の様々なトラブルが発生している。
最近ではスマートフォン等で検索して見つけたオーディションに申し込んだり、SNSに書き込まれているタレント事務所の募集広告を見たりして、自ら連絡を取ったことをきっかけにトラブルに遭うケースが増えている。
中には、インターネットで見つけたモデル事務所の面接に行ったところ、アダルトビデオへの出演を強要されるケースもある。

困ったときや不安に思う場合は、最寄りの消費生活センターや消費者ホットライン188へ。

【参考】
国民生活センター
〇「タレント・モデル契約のトラブルにご注意!」
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/tm_keiyaku.html

(※「タレント・モデル契約のトラブルに注意!!」より。)


モデル事務所のホームページにあった『絵画モデル、手や足の撮影モデルで高収入が得られる』との募集を見て面接に行ったら、アダルトDVDへの出演を勧められた!

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もう一度、各府省庁が最近作成した教材のなかから、AV出演強要に関する部分を抜粋します。

(確認)
内閣府&文部科学省

どのような性暴力があるの?(例)
アダルトビデオ(AV)への出演強要等の性産業への望まない従事

● 身近でこのような被害が起きています
繁華街を歩いていたら「モデルになりませんか?」とスカウトされて事務所と契約。
撮影現場に行くとAVへの出演を強要され、断ろうとしたら「契約違反となる、違約金が必要」等と脅され、無理やり出演させられた。

街中でのスカウトや、インターネット上でのモデル応募等をきっかけに、AVへの出演を強要される被害が起きています。男性が被害に遭うこともあります。
本人の意に反して出演を強要することは、精神的・肉体的苦痛をもたらす深刻な人権侵害です。被害に遭った場合は、迷わず警察や専門機関等に相談しましょう。

(確認)
消費者庁

10代・20代の女性を中心に、タレント・モデル契約関連の様々なトラブルが発生している。
最近ではスマートフォン等で検索して見つけたオーディションに申し込んだり、SNSに書き込まれているタレント事務所の募集広告を見たりして、自ら連絡を取ったことをきっかけにトラブルに遭うケースが増えている。
中には、インターネットで見つけたモデル事務所の面接に行ったところ、アダルトビデオへの出演を強要されるケースもある。

困ったときや不安に思う場合は、最寄りの消費生活センターや消費者ホットライン188へ。

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今後は学校の教材だけでなく、教科書にもAV出演強要の件を記載してほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

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アメリカは今年も、“国別人権報告書”と“人身取引報告書”のなかで、日本のAV出演強要にふれています。日本政府のさらなる奮励がもとめられます

アメリカは今年(2021年)も、
「国別人権報告書―日本に関する部分」(※2021年3月30日)
と、
「人身取引報告書(日本に関する部分)」(※2021年7月1日)
を発表しました。
両報告書は、2017年から毎年、AV出演強要に言及してきました。
今年(2021年)の両報告書においても、AV出演強要に関する記述がみられます。
本日は、AV出演強要に関して、2017年からアメリカがどのような記述をしてきたのかを時系列でみてみます。

2017年

2017年4月3日 2016年国別人権報告書―日本に関する部分

強姦および配偶者からの暴力
NGOは、企業が女性や、いくつかの事案では男性に対し「モデル」契約と偽り、ポルノビデオへの出演を義務付けた多数の事案を報告した。
こうした女性や男性がビデオ出演を拒否すると、これらの企業は違約金の支払いを要求した。
ポルノビデオに出演させるために女性を派遣した大手芸能事務所の代表者たちを警察が逮捕した事案が2件あった。
そのうち1件について、裁判所は(2016年)6月、事務所の社長と社員に罰金を科した。
警察は(2016年)10月、もう一方の事案を検察に送致したと発表した。

2017年6月27日 2017年人身取引報告書(日本に関する部分)

防止
政府の対策会議(女性に対する暴力に関する専門調査会)は国内のNGOおよび有識者と協議し、「JKビジネス」(JKとは女子高校生を指す)としても知られている「援助交際」という現象とポルノ素材への出演強要の問題に関する報告書を発行した。

人身取引の概説
モデルや芸能事務所の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人女性および男性に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、契約違反、あるいはその他の法的手段を取ると言って脅し、ポルノ素材の製造のために性行為を強制する事務所もある。

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2018年

2018年4月20日 2017年国別人権報告書―日本に関する部分

子どもの性的搾取
NGOは、企業が「モデル」契約と偽り、女性や、中には男性や子どもに対して、ポルノビデオへの出演を義務付けた多数の事案を報告した。
政府は(2017年)3月、ポルノビデオへの出演強要および児童の性的搾取の問題への対策(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する緊急対策 )を公表した。
(2017年)10月、裁判所は、18歳未満の少女を含む若い女性を募集し、ポルノビデオへの出演同意書に強制的に署名させたとして、1人の日本人男性に対し懲役3年、執行猶予5年、ならびに罰金の判決を下した。

2018年6月28日 2018年人身取引報告書(日本に関する部分)

日本(第1階層)
日本政府は、人身取引撲滅のための最低基準を十分に満たしている。
政府は、本報告書の対象期間中、こうした基準を満たす重要な成果を上げた。
ゆえに、日本は第1階層への昇格となった。
こうした成果の中には、大人の男性に未成年少女を引き合わせるデート業である「JK」ビジネス(JKとは女子高生を指す)やポルノビデオ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引対策を目的とした新たな関係府省対策会議(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議)の設置、技能実習制度に対する規制および新たな監督体制の運用、国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約および2000年に採択された国連人身取引議定書の締結、が含まれた。
政府は最低基準を満たしてはいるが、当局は引き続き、より軽微な刑の法律に基づき人身取引犯を訴追し、裁判所は多くの場合刑務所に収容せずに刑の執行を猶予した。
性的搾取目的の児童の人身取引や強制労働が疑われる事案の多くは、刑事捜査や刑事訴訟を通じてというよりも、行政処分や営業許可の取り消しにより処分された。

日本への勧告
性的および労働搾取目的の人身取引事案を精力的に捜査、訴追し、有罪判決が下された人身取引犯に重い刑を科して責任を課す。
実刑の代替として罰金刑を認める量刑規定を削除し、最長で4年もの実刑を含め、人身取引犯罪に適用される処罰を強化するため、人身取引対策関連法を改正する。

訴追
当局は、「JK」ビジネスやポルノビデオ出演強要における児童の性的搾取に対する法執行措置を強化した。
警察は、複数の女性および少女を勧誘して営利目的で淫行させた疑いで、芸能事務所の代表とポルノビデオ制作会社の運営者を逮捕した。
このように刑法の淫行勧誘罪が適用されたのは80余年ぶりのことであった。
しかし、検察庁は被疑者達を起訴しなかった。
また、警察は、未成年1人を含む複数の女性にポルノビデオへの出演を強要したとして、名の知られていたDVD販売サイト業者を逮捕した。
この業者は、当初は執行猶予付きの有罪判決を下されたが、検察側が控訴審で勝訴し、結果、懲役2年6月および罰金30万円(2670ドル)の判決が改めて下された。

保護
複数の社会市民団体は、ポルノビデオ出演強要の被害者の中には、人身取引犯に対する訴訟への参加によって汚名を着せられ、社会統合や社会復帰の障害になることを恐れて、訴訟に参加しない選択をした被害者もいたと報告した。

防止
NGOは、ポルノビデオ出演強要や「JK」ビジネスを通して行われた児童への暴力に対処するために、政府が内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)を議長、政府高官を構成員とする関係府省連絡会議(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議)を発足させたことを称賛した。

人身取引の概説
モデルや芸能事務所に見せかけた団体の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人男性、女性および未成年の少女に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、法的手段を取る、あるいは不名誉な写真を公表すると言って脅し、ポルノ映画への出演を強要する団体もある。

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2019年

2019年3月13日 2018年国別人権報告書―日本に関する部分

子どもの性的搾取
成年男性と未成年の少女を結びつけるデートサービスやポルノ強要などの性的搾取を目的とする児童の人身取引「JK(女子高生)ビジネス」を取り締まる関係府省対策会議(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議)は、引き続き取り締まりを強化した。
(略。)
警察は(2018年)1月、営利目的で女性と少女をそそのかして性交させたとして、芸能事務所社長とポルノビデオ製造会社の経営者を逮捕し摘発した。
この法律(淫行勧誘罪)の適用は80年間以上で初となったにもかかわらず、検察庁は被疑者を起訴しなかった。

2019年6月20日 2019年人身取引報告書(日本に関する部分)

日本(第1階層)
当局は引き続き、より軽微な刑の法律に基づいて人身取引犯を訴追し、裁判所は、多くの場合、刑務所に収容せずに刑の執行を猶予した。
当局は引き続き有罪判決を受けた人身取引犯の大多数に対して刑の執行を猶予した。
罰金刑のみを受けた人身取引犯もいた。

優先すべき勧告
性的および労働搾取目的の人身取引事案を精力的に捜査、訴追し、有罪判決が下された人身取引犯に重い刑を科して責任を課す。
実刑の代替として罰金刑を認める量刑規定を削除し、最長で4年もの実刑を含め、人身取引犯罪に適用される処罰を強化するため、人身取引対策関連法を改正する。

訴追
当局は、「JK」ビジネスやポルノ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引に対する法執行措置を引き続き行ったが、過去の報告書の対象期間の場合と異なり、データや事案の詳細を提供しなかった。

保護
複数の社会市民団体は、ポルノ出演強要の被害者の中には、人身取引犯に対する訴訟への参加によって汚名を着せられ、社会統合や社会復帰の障害になることへの恐れを理由に、訴訟に参加しない選択をした被害者もいたと報告した。

防止
政府は、ポルノへの出演強要を防ぐため、アダルトビデオ業界関連企業の数百社を対象に、厚生労働省と警察庁による法制度に関する合同説明会を開催した。
政府はまた、ポルノ出演強要や「JK」ビジネスを通して行われた児童への暴力に対処するために、内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)が議長を務め、政府高官で構成された関係府省庁連絡会議(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議)を引き続き開催した。
政府は、商業的性行為の需要削減に十分な努力を払わなかった。
また、JKビジネスへの啓発活動の内容の多くは、需要者側を対象にしているのではなく、被害者を対象したものと見受けられた。
当局は、強制労働への需要削減のために著しい努力を行わなかった。

人身取引の概説
モデルや芸能事務所に見せかけた団体の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人男性、女性および少女に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、法的手段を取る、あるいは不名誉な写真を公表すると言って脅し、ポルノ映画への出演を強要する団体もある。

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2020年

2020年3月11日 2019年国別人権報告書―日本に関する部分

子ども
成年男性と未成年の少女を結びつけるデートサービスやポルノ強要などの性的搾取を目的とする児童の人身取引「JK(女子高生)ビジネス」を取り締まる関係府省対策会議(いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議)は、引き続き取り締まりを強化した。

2020年6月25日 2020年人身取引報告書(日本に関する部分)

訴追
当局は、未成年の女子高生と成人との出会いを斡旋する「JK」ビジネスやポルノ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引に対する法執行措置を継続してある程度は行ったが、2年連続でデータや事案の詳細を提供しなかった。

人身取引の概説
モデルや芸能事務所に見せかけた団体の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人男性、女性、少年および少女に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、法的手段を取る、あるいは不名誉な写真を公表すると言って脅し、ポルノへの出演を強要する団体もある。

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2021年(※今年

2021年3月30日 2020年国別人権報告書―日本に関する部分

子ども
成年男性と未成年の少女を結びつけるデートサービスやポルノ強要などの性的搾取を目的とする児童の人身取引「JK(女子高生)ビジネス」を取り締まる関係府省対策会議は、引き続き取り締まりを強化した。

2021年7月1日 2021年人身取引報告書(日本に関する部分)

訴追
3年連続で政府は、未成年の女子高生と成人との出会いをあっせんする「JK」ビジネスや、ポルノ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引に対する法執行措置を報告しなかった。

人身取引の概説
モデルや芸能事務所に見せかけた団体の中には、詐欺的な募集手段を用いて、日本人男性、女性、少年および少女に不明瞭な契約書に署名するよう強要し、その後、法的手段を取る、あるいは不名誉な写真を公表すると言って脅し、ポルノへの出演を強要する団体もある。

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ご覧のとおりアメリカは、今年(2021年)もAV出演強要に言及しました。
おそらくアメリカは、日本政府のことを「木偶坊(でくのぼう)」(役立たず)と思っていることでしょう。
日本政府の奮起を期待します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会~最終の会合】(その5)。香西咲さんたち被害者のためにも、刑法の性犯罪の規定を早急に改正してほしいものです

現在、刑法の性犯罪の規定を変えるための作業が進行しています。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました

現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

2021年5月21日に、最終の検討会が開催されました。
本日も、当該検討会議事録を参照します。

(参考。当ブログ)
<2021年5月21日の第16回性犯罪に関する刑事法検討会について>
2021年7月28日(その1)
2021年7月29日(その2)
2021年7月30日(その3)
2021年7月31日(その4)

2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会(その5)

(2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<10ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

続いて、これまで検討会に御出席いただいた最高裁判所事務総局刑事局の市原課長からも御発言をお願いします。

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<10ページ>
2021年5月21日 市原 最高裁判所 刑事局第二課長

今回、この検討会に出席させていただく貴重な機会を頂きまして、お礼を申し上げたいと思います。
裁判所としましては、今回の検討会での議論等も踏まえまして、引き続き、研修等を通じて性犯罪の被害者の心理状態等の適切な理解に努めてまいりたいと考えております。
どうもありがとうございました。

——————————————————–

<10ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

ありがとうございました。
続いて、本検討会を終了するに当たり、事務当局である法務省刑事局から御発言をお願いします。

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<10~11ページ>
2021年5月21日 保坂 法務省 官房審議官

刑事局長の川原に代わりまして、私から発言させていただきます。

井田座長を始めといたしまして、皆様におかれましては、令和2年6月の第1回会合以来、本日の第16回会合までの間、1年間にわたりまして、大変お忙しい中、御出席いただき、様々な貴重な御意見を頂きました。
コロナ禍のためにウェブ会議を併用して会議を行うことになりまして、御不便もあったかと思いますが、皆様の御尽力によりまして、大変活発な御議論を頂くことができたと思っております。
事務当局といたしまして、改めて厚く御礼を申し上げます。

検討会におきましては、性犯罪に関する刑事の実体法・手続法の在り方に関する数多くの論点について、それぞれの分野の専門的知見や御経験に基づいて、皆様から幅広く御意見を頂き、本日取りまとめられた報告書におきまして、法務省としての今後の検討に当たっての視点や留意点をお示しいただいたと受け止めております。
法務省といたしましては、この取りまとめ報告書、さらには、これまで皆様から頂いたいろいろな御意見を踏まえまして、法改正の検討を着実に進めてまいりたいと考えております。

最後に、皆様におかれましては、今後とも法務行政に対しまして、変わらぬ御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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<11ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

ありがとうございました。
それでは、これまで検討会に御出席いただいた法務省特別顧問の井上先生からも、御発言をお願いします。

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<11~12ページ>
2021年5月21日 井上正仁 法務省特別顧問(東京大学名誉教授)

井田座長を始めとして、皆様本当にお疲れさまでした。

昨年(2020年)6月から1年、16回にわたり、議論を積み重ねてこられましたが、先ほど審議官も触れられたように、コロナ禍の下、かなり多くの方がウェブ会議システムでの参加を余儀なくされるという非常に不慣れな形で、従来のような意味での一体性が欠けるところがある一方で、例えば、愛犬の鳴き声が聞こえたり、また、あれは仙台だったのではないかと思うのですけれども、窓の外からセミの盛んな鳴き声が聞こえてくるという、不思議な臨場感、親近感も感じられる中で、非常に精力的で真剣な議論であったと思います。

その議論の結果、様々な物の見方やアイデアが示され、多角的な視点、視角から、問題の全体像が明らかにされ、かつ、今後詰めるべき論点や課題が的確に整理されるに至ったのは、大きな成果だったと思われます。

私個人としては、ただ拝聴するだけでしたけれども、性被害の実態、実情について、いかにこれまで自分が認識不足であったかということを反省させられ、大きく目を開かされましたし、また、皆様とはかなり年代が違って、昭和の古い世代なものですから、いかに自分が無意識にいろいろな固定観念に縛られていたかということをも自覚させられ、考え直させられることが多々ありました

各委員の御意見は一様ではないと言いますか、率直に申して、相当対立し、異なっていますけれども、今後、これを基に、主要な各論点について具体的な結論を得るべく、そして更に法改正が必要な点については、それに向けて一層検討を進めていくことが必要になります。
それに当たっては、それぞれの論点、問題について、実質的な、言わば裸の必要性や妥当性について議論を深めるのはもちろんですけれども、刑法や刑事訴訟法という一国の基本法令の改正に関わる事柄ですので、それぞれの点についての法理論的な根拠付けや技術的な点の詰め、さらには、各事項相互の関係や法制度全体の中での整合性という点についても、より立ち入った検討が必要になる。
本検討会でも、ある程度は議論がなされたわけですけれども、まだまだ詰めるべきところが多々残されているというのが正直なところですので、今後、それらについて、更に一層検討を進めていっていただければと思います。

その意味で、なお「道半ば」というのが正確なところだと思いますけれども、同時に、今回の検討は、踏み出さなければならないステップですし、越えなければならない一つの山であったことも確かで、そのステップを刻み、一山越えたということは、やはり大きな意義があったと思います。
その意味で、皆様のこれまでの非常に熱心な御議論、御献身に対し、深く敬意を表する次第です。

どうもありがとうございました。

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<12ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

ありがとうございました。

最後に、本検討会を終了するに当たり、私からも一言お礼を申し上げます。

何よりも委員の皆様には、このコロナ禍という未曽有の事態の下で、ただでさえお忙しいお立場に、更に負荷の掛かる状況下で、この検討会のためによく準備して臨んでくださり、また、議論を進めるために私から議論の枠組みをお示しするようなことも随分とさせていただいたにもかかわらず、快く御協力くださり、高度に専門的な議論を積極的に展開してくださったことに対して、心よりお礼を申し上げます。

取り分け法律家は、事後にその事実をどのように証拠により証明するかという、そういうワンクッションを加えた思考様式が頭に組み込まれておりますし、また、現行法の性犯罪以外の規定や現行法の諸制度との理論的な整合性ということに、どうしても頭がいってしまいますので、被害者の保護という観点からしますと、保守的・微温的であり、歯がゆいという感覚をお持ちになった委員もいらっしゃるかと思います。
とはいえ、委員のそれぞれが、恐らくは御自身の思いとの間で若干の葛藤を抱きながらも、最終的な報告書案には同意してくださり、委員の総意で取りまとめができたということは、大変大きな成果であると思っております。
私も、幾つか外国におけるこの種の報告書に接しておりますけれども、それらと比べても決して引けを取らない、どこに出しても恥ずかしくない報告書になったと考えております。
もちろん、井上顧問のおっしゃったように、次のステップが大変で、意見が厳しく対立しているところを、一定の方向に収れんさせていくという骨の折れる作業がこれから行われなければならないわけですが、法務省には、この報告書に対する各方面からの御意見を広く伺っていただき、その上で、この検討会における到達点を言わば足場にして、ありうべき法改正に向けて、更に検討を深めていただくことをお願いしたいと思います。

最後になりますが、正に「last but not least」と言うべきですが、法務省刑事局の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。
この1年間、裏で支えていただかなかったとすれば、到底これだけ高いレベルの取りまとめ報告書をまとめることはできなかったと思います。
24時間対応、週末休日返上で御尽力くださった刑事局の皆さんには、その並外れた知力、精神力、そして体力に、委員を代表して深く敬意を表するとともに、心から御礼申し上げたいと思います。
大げさではなく、全身全霊、命懸けでサポーしてくださったと感じております。
本当にありがとうございました。

本日予定していた議事はこれで終了いたしました。

本日の議事につきましては、特に公表に適さない内容に当たるものはなかったと思われますので、発言者名を明らかにした議事録を作成して公表したいと思います。
そうした扱いとさせていただくことでよろしいでしょうか。

(一同了承)

ありがとうございます。それでは、そのような扱いとさせていただきます。

これをもちまして、「性犯罪に関する刑事法検討会」を終了いたします。

どうもありがとうございました。

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(再掲)
(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう

法務省はどのような改正要綱案を作成するのでしょうか。
上川陽子法務大臣の指導力に期待をしております。
ちなみに上川法務大臣は、自民党の「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」の会長でもあります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

【刑法改正を審議する検討会~最終の会合】(その4)。何事も、香西咲さんたち被害者のように、「嫌な顔をされてもしつこく言い続ける」ことが肝要です

方丈記の著者は、鎌倉時代の初期に活躍した鴨長明です。
方丈記の冒頭は、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」(川の水の流れは絶えることなく続いているようにみえる。その水は、以前と同じ水でない)
からはじまります。

「その水は、以前と同じ水でない」

刑法の性犯罪の規定を取り巻く状況も同様です。
いま、従前とちがう別の水が流れています。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました

現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

2021年5月21日に、最終の検討会が開催されました。
本日も、当該検討会議事録を参照します。

(参考。当ブログ)
<2021年5月21日の第16回性犯罪に関する刑事法検討会について>
2021年7月28日(その1)
2021年7月29日(その2)
2021年7月30日(その3)

2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会(その4)

(2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<8~9ページ>
2021年5月21日 山本潤 委員(一般社団法人Spring代表理事)

今回の検討会で、井田座長、事務局の方々が場を整えてくださり、委員の皆様から様々な議論が尽くされたことに感謝いたします。

貴重な場に参加させていただいたことに御礼申し上げたいと思っています。
特に、刑法学者の方々からも包括的要件を設けることが示され、これを検討する方向に進んだことが前進だったと思います。

ただ、内容については、イエスと言った場合以外はイエスではないという考え方が取り入れられなかったことは残念です。
相手の意思が曖昧な場合に確認義務を課すのは、それほど難しいことなのでしょうか。
何を処罰すべき行為と認識しているかについても、認識の違いがあったと思います。
この日本で、強い立場の者から弱い立場の人への性暴力が起こり続け、それを刑法で処罰できず、同意のない性行為という性暴力を容認し続けていることが、日本の被害者を苦しめ、救いがない状況を作っていると理解しています。

欧米では、性暴力を同意のない性交として処罰していこうというゼロトレランス、暴力を決して容認しないという意思が明確に示されています。
暴力を容認すれば起き続け、被害者が生み出され続けていくからです。

処罰すべきでない行為として、困惑したり、悩みながらも最終的に受け入れた場合があるという意見や、大人の場合は、相手が上司や医師など上の立場であっても、対等な関係性が考えられないわけではないという意見もありましたけれども、同意というのは、対等な関係で同意する能力がある場合に初めて成立するという認識が共有されていないことが、処罰すべき行為が何かという認識に差を生じさせていると思います。
パワーを持っている人からの被害ということを、やはり考えていただければと思っています。

Springの調査でも、加害者がだんだんと体を触る行為を増やしていったり、だまして人気のない場所に連れ込んだりしていることが多く、抵抗できず、拒否の意思を示せない中で、同意のない性行為を強いられている被害者が多いことが分かっています。
被害者が苦しみ、性的行為に同意したか否かが曖昧であることのリスクを負っているのが、今の現状だと思います。
刑法で全て救うことは難しいとは言われますけれども、「No means No」として、その他意に反する性交が性犯罪になる社会を私たちは望んでいます。
「Yes means Yes」を目指して、性暴力がなくなる刑法の在り方を、今後も議論し続けていただければと思います。

1年間本当にありがとうございました。

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<9ページ>
2021年5月21日 和田俊憲 委員(東京大学教授)

二点申し上げます。

第一に、私は刑事法研究者として参加しましたが、自分が専門外のことをいかに知らないかということを思い知らされました。
専門が異なる人に対して、嫌な顔をされてもしつこく言い続けること、そして、言われた方はそれを聞き続けることが重要であると、改めて思います。

第二に、現行制度を前提に、それを改正して、この国をより良くしていこうとするのか、それとも、新たに理想的な国・制度をゼロから作ろうとするのか、そのどちらでいくのかによって、当然議論の進め方は異なります。
今回は、前回の改正で不十分である点を確認して、現行制度を修正するという前者のやり方が前提になっていましたので、そのようなやり方であることに伴って、一定の限界があったかと思います。

先の話になりますが、次回改正する際には、ゼロベースでの議論も視野に入れて進められるとよいのではないかと思う次第です。
と言いましても、刑事システム自体をゼロから作り直すことは、現実的でも合理的でもありませんので、具体的には、性犯罪に対して総合的に対応する特別法を作るという方法が考えられるかと思います。
刑法典の性犯罪のほか、児童福祉法、児童ポルノ法、各種条例、それから売買春の問題も含めて、全てを包括的にそ上に載せて、一つの法律を作るとしたらどうなるかを議論してもよいのではないかと考えます。
次回の開催においては、そのような議論も可能になるような場の設定をしていただけるとよいと思いました。

どうもありがとうございました。

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<9~10ページ>
2021年5月21日 渡邊ゆり 委員(東京地方検察庁検事)

冒頭、座長から、この巨大なテーマの前ではちっぽけな存在であるというお言葉がございましたけれども、そう思ってこの会議に臨ませていただいて、また、たくさんのヒアリング、あるいは委員の皆様の御意見を伺う中で、その思いを本当に一層強くいたしました。
ありがとうございました。

検事として職務に当たってきた中で、性犯罪事件の捜査・公判の難しさというのを痛感しましたし、また、性犯罪被害者の方の苦しみというものの一端ではございますけれども、触れてまいりました。

20年ぐらい前には、捜査・公判で、実際に被害者の方が抵抗したかどうかというようなことが争点になることが多く、また、その場面を自分のこととして考えてみますと、抵抗などできなくて当然だという思いがありつつも、それをうまく言葉にできないもどかしさがございました。
その状況について、10年ぐらい前でしょうか、小西聖子先生の御講義で、精神医学的な観点から御説明を頂きまして、ああ、そういうことだったのかと、正に腑に落ちた経験が強く印象に残っております。

つまり、そういった精神医学的な知識ですとか、あるいは年少被害者の供述特性ですとか、そういったことは、このような事件に関わる私たちとしては、当然知っておかなければならない常識であって、そういう常識は、そのほかにもたくさんあるのではないかという思いを強くした次第でございます
そして、それは、法律家だけではなくて、一般の方々にも提供、共有されるべきことなのではないかと思いました。

今回の検討会では、実体法はもとより、公訴時効ですとか、司法面接的手法による聴取結果の証拠法上の取扱いなど、様々な論点が取り上げられました。
運用において、私たち検察官が最大限努力していくということは当然ですけれども、今分かっている被害者の方の心理や供述特性といった知識を十分に踏まえて、実際の手続において、被害者の方が二度、三度と傷つけられることのないような刑事手続が実現するように、一検察官として期待をしております。

ありがとうございました。

——————————————————–

<10ページ>
2021年5月21日 川出敏裕 委員(東京大学教授)

この検討会で皆様の御意見を伺い、性犯罪、取り分け子供に対する性犯罪というのは、その被害において、他の犯罪とは異なる面があるのだということを実感いたしました。
その違いを法改正にどのように反映させることができるのかを検討するのが、本検討会の課題であると思いましたので、私は主に手続法に係る部分について、現在の制度の基本的な枠組みや、その基礎にある考え方と整合する形で、どういった改正があり得るかという観点から意見を述べさせていただきました。

ただ、時間の制約もあって、意見が対立する部分について議論を尽くすことはできませんでしたし、また、制度の採否において重要な観点となると考えられます、制度改正が実務に対してどのような具体的影響をもたらすのかという点についても、若干の意見が示されたにとどまったように思います。

今後どのような形で立法に向けた作業が進んでいくのか分かりませんが、法務省には、こうした点について十分に議論を尽くす場を設けていただくことをお願いしたいと思います。

1年間どうもありがとうございました。

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<10ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

ありがとうございました。
委員の皆様からの御発言はここまでとさせていただきたいと思います。
それぞれのお立場から、大変貴重な、滋味掬すべき御意見を改めて伺うことができたと感じております。
重ねて御礼申し上げます。

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このつづきは、明日のブログでみてみます。

(再掲。和田俊憲 委員【東京大学教授】)
専門が異なる人に対して、嫌な顔をされてもしつこく言い続けること、そして、言われた方はそれを聞き続けることが重要であると、改めて思います

嫌な顔をされてもしつこく言い続ける
重要な視座である、と感じました。
西洋の諺(ことわざ)に、
「沈黙は金、雄弁は銀」
というのがあります。
広辞苑には、
沈黙の方が雄弁よりも説得力がある
口をきかぬが最上の分別
と書かれています。
「沈黙は金、雄弁は銀」
は、性犯罪者が跋扈するいまの日本で、通用しません。
和田委員が言うように、「嫌な顔をされてもしつこく言い続ける」必要があります。
「雄弁は金」
です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会~最終の会合】(その3)。香西咲さんたち被害者のうったえは、刑法改正、というかたちで開花しようとしています

「采(さい)は投げられた」
ということばがあります。
広辞苑を参照します。

(広辞苑より)
カエサルのルビコン渡河の際の言葉という
事ここに至った以上は断行するほかはない
後戻りはできない
事すでに決す

刑法の性犯罪の規定の改正につきましても、
「采(さい)は投げられた」
の状態となっています。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました

現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

2021年5月21日に、最終の検討会が開催されました。
本日も、当該検討会議事録を参照します。

(参考。当ブログ)
<2021年5月21日の第16回性犯罪に関する刑事法検討会について>
2021年7月28日(その1)
2021年7月29日(その2)

2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会(その3)

(2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<5~6ページ>
2021年5月21日 佐藤陽子 委員(北海道大学教授)

今回の検討会で委員の皆様の御意見や検討会に寄せられた御意見を聞くことができて、大変勉強になりました。

今回の検討会は、たくさんの方の努力が積み重なって開催に至ったのだと思います。
是非少しでも多くの人が納得できる方向で、改正が実現されてほしいと思っております。
その上で、改正との関係で、個人的には二つの方向で申し上げたいことがございます。

第一に、改正に積極的な方向の意見をまず申し上げますと、これまで日本の刑法典における性犯罪規定は、解釈上、比較的広い処罰範囲をとりながらも、飽くまで抗拒困難という言葉に縛られてきたように思います。
自己決定権という点で、抗拒困難が重要なのはもちろんだと思いますけれども、ほかにも、例えば、自己決定の前提として、性的な発達とか、そういうものにつきましても、今後は重要性を持たせてもいいように感じます。
これまでの伝統に縛られずに、広い視野で改正作業に当たってもいいのではないかと思う次第でございます。

第二に、他方で、これまでの伝統を守らなければならない部分もあると思っております。
特に刑法は、国家という超個人的な権力を有する主体が、個人の生命、自由、財産を侵害する法律であって、慎重に扱わなければならないということです。
社会の価値観が変わって条文が時代に追い付かなくなるということは、ままあります。
そして、立法には時間と手間が掛かりますから、この先考えられるあらゆる場合に個人を保護することができるよう、臨機応変にどのような行為であっても処罰できるような法律を作ろうという誘惑に駆られることはあろうかと思います。
しかし、それは許されるべきではないと思っております。
このことを理不尽に感じる方がいることも承知しておりますが、これを許せば、もっと大きな理不尽が起きるように思います。
これは、私たちが歴史から学んできたところです。
刑法は劇薬のような強い効果のある法律ですから、最低限、処罰範囲の明確性、処罰範囲の適正性については、改正の際にも必ず意識されなければならないと思います。
そして、この刑法で達成できない部分につきましては、教育や行政的な被害者支援等で是非補っていただきたいと思う次第でございます。

この度は、貴重な機会を頂きましてありがとうございました。

——————————————————–

<6ページ>
2021年5月21日 中川綾子 委員(大阪地方裁判所部総括判事)

今回、様々な立場、知見をお持ちの委員の方々と、多角的な視点で性犯罪に関する刑事法を検討する貴重な機会を頂いたことに、お礼を申し上げたいと思います。

この検討会でのヒアリングや議論を通じまして、私自身、司法手続で扱う性被害というのは、全体の一部にすぎないのだなということを改めて認識いたしました。
また、これまでも、裁判所の研究会などを通じて、被害者の方の心情や置かれている立場などについて理解を深めてきたつもりではありますが、裁判所の訴訟指揮などに対する御意見も頂きましたので、そういうことも踏まえながら、当事者の主張や証拠を基に、事案を適切に判断するよう、周りの裁判官とも議論を続けていきたいと考えております。

1年間にわたり、どうもありがとうございました。

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<6~7ページ>
2021年5月21日 橋爪隆 委員(東京大学教授)

私は、刑法の研究者の立場で参加しておりましたが、現場経験がないものですので、この検討会で実務家の先生方の御意見を伺い、また、性犯罪被害者の方、あるいは被害者支援に携わる委員の方の御意見を伺いまして、性犯罪の被害の実態や深刻さについての理解を深めることができました。
この機会に、まず厚く御礼を申し上げます。

今後、刑法の一研究者としまして、性犯罪被害の実態を踏まえながら、それを適切に処罰対象に含めることができるような立法、あるいは法解釈の在り方について、更に検討を進めていきたいと考えております。

取り分け、この検討会では、性犯罪の成否に関する現場での判断や対応が不安定になっているという御指摘が繰り返しございました。
もちろん、法規範というものは、一定の抽象性や包括性が不可避でありますので、全ての事例について安定的な法適用を行うことが困難であることは十分承知しておりますけれども、やはり処罰範囲の明確性の要請は、特に性犯罪については重要な問題であることを痛感いたしました。
私自身、更に勉強していきたいと思います。

1年間の御教示に、改めて御礼申し上げます。

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<7ページ>
2021年5月21日 羽石千代 委員(警察庁刑事局刑事企画課刑事指導室長)

1年間、真摯な議論に参加させていただきまして、本当にありがとうございました。

私は、警察の立場を代表して参加させていただきましたけれども、この検討会で様々な専門知識、御経験をお持ちの委員の方々ですとか、ヒアリングの出席者の方々からお話をお伺いすることができまして、被害者の方、関係者の方の思いを知ることができたのは、非常に勉強になったと思っています。

性犯罪は、被害者やその関係者、親しい人々に大きな傷を与える重大な犯罪だと思っています。
法制度をどのようなものにしていくかは今後の議論になると思いますけれども、処罰すべき犯罪がきちんと処罰されて、それによって被害者の方が少しでも救われること、捜査・公判の過程における被害者の方々の負担が少しでも軽減されるような制度になることを願っております。

一方で、当検討会で委員の方々からも御指摘があったとおり、性犯罪への対応には法制度の見直しだけではなく、制度の的確な運用ですとか、被害者の方への支援施策の充実、加害者への対応等、様々な観点からの取組が必要だと思います。
本検討会の中で、委員の方々から、捜査段階における二次的被害などについての御指摘も頂きました。
警察としては、被害者の方の思いに寄り添って、処罰されるべき性犯罪がきちんと処罰されるように捜査を尽くすのはもちろんなのですけれども、同時に、被害者の方の負担に適切な配慮がなされるよう、引き続き、研修などを通じて都道府県警察を指導していきたいと思います。
被害者の方や関係者の方々から、最近警察の対応が良くなったよねと言っていただけるよう、一人一人の警察官が意識をきちんと持っていけるように指導していきたいと思っています。

1年間大変ありがとうございました。

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<7~8ページ>
2021年5月21日 宮田桂子 委員(弁護士)

前回改正の際、議論に加わらせていただき、また今回も機会を頂きましたことに心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。

私は、日本の実際の裁判では、かなり幅広い処罰がなされている例があると指摘申し上げました。
今の運用について、事件によっては被害者が救われないことがあるという御意見がありましたが、逆に言えば、裁判で裁かれる被告人にとって、自分は有罪になるのか無罪になるのかが分からない、非常に不安定な状況に置かれているということにもなるのです。
しかし、どうしてそのような差が生じるのか、法律が改正されるときの過去の裁判の振り返りは、本当は一番大事な作業なのではないのかと思います。
その作業を十分にしないで新たな条文を作ることは、被害者にとっては処罰範囲が狭くなった、弁護する立場からは不当に広がったという批判につながり得ます。

今後、保護法益の議論やどのような行為が処罰されるべきかの議論が、更に充実してなされることになると思うのですが、そのときに、どのような行為を処罰するのかということと、どのような法定刑を定めるかという議論が、きちんとセットでなされていくべきと考えています。

海外の法制のほとんどは、基本的な構成要件は幅広く、しかしながら、法定刑は軽く定められています。
重罰化をすることは、本当に加害者の更生のために効果があるのでしょうか。
更生にとって逆効果となる法律にならないことを私は願っています。

被害者からみた刑事裁判の問題が指摘されてきましたが、刑事弁護をする立場から今の性犯罪の裁判を見ていると、被害者の供述が非常に安易に信用される傾向や、被告人に対して、事実上無罪の立証が強いられているように見える事件もあり、むしろ、このような問題のある例が増えてきているのではないかと感じます。

刑事裁判は、社会の安定のために犯罪をした人に対する処罰をすることを目的としたものであり、被害者の救済が第一義的な目的ではありません。
しかも、全ての被害者を救えるわけではない。
刑事裁判では被害者が救えない話は、今まで何度も繰り返していますが、加害者が死んでしまった、あるいは、加害者が見つからない被害者や、どんなに法改正をしても、立証のハードルがありますから、それによって救われない被害者が必ず出てきます。
刑事裁判は、そのように限界のある制度なのに、過度な期待をかけることには問題があると思います。

私は、性犯罪の被害者の支援は必要だと思っています。
そして、憲法や法律に定められた被疑者・被告人の権利の保障もまた必要不可欠です。
そのバランスを取りながら、制度を作っていくことが大切です。
今後我が国において、より良い法律や制度ができることを祈ってやみません。

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このつづきは、明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

【刑法改正を審議する検討会~最終の会合】(その2)。香西咲さんたち被害者のうったえが、世論を喚起しました。人々のこころを穿ちました

刑法の性犯罪の規定を改正するための作業が、精力的に進められています。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました

現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

2021年5月21日に、最終の検討会が開催されました。
本日も、当該検討会議事録を参照します。

(参考。当ブログ)
<2021年5月21日の第16回性犯罪に関する刑事法検討会について>
2021年7月28日(その1)

2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会(その2)

(2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<3ページ>
2021年5月21日 上谷さくら 委員(弁護士)

この検討会における私の使命は、実務家として、性犯罪被害者の方が刑事手続に関してどのように困っているのかという実情を伝えるとともに、それに関わる現実的な法的課題を指摘することと考え、その観点から意見を述べたつもりです。
この検討会では、委員の方の様々な意見を聞くことができ、たくさんの気付きがありました。
立場によって、見る世界も考え方も異なっているため、刑事法が被害者の被害回復に助力する難しさを痛感することもありました。
しかし、自分では思い付かなかったアイデアもたくさん出され、私自身の理解も深まり、新たな問題意識に気付くこともできました。
私の被害者支援のスタンスは、被害者が少しでも被害前に戻れるようになってほしい、被害から回復してほしいということに尽きます。
検討会で得られた知見を実務に持ち帰り、今後の被害者支援に生かしていきたいと思います。

検討会の進め方としては、本音を言うと、全員の委員の方と実際にお会いしてお話ししたかったという気持ちがあります。
しかし、コロナ禍にあって、オンラインを活用しながら1年足らずで16回もの検討会が開かれ、議論が交わされたことに感謝いたします。
事務局の皆様には、毎回大変な調査や準備をしていただき、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

私の法律事務所の相談室では、何百人もの性犯罪被害者の方が涙を流してきました。
今回の取りまとめが被害者を救う法改正につながるよう、今後の動きにも注目しています。

——————————————————–

<3~4ページ>
2021年5月21日 木村光江 委員(東京都立大学教授)

今回の検討会では、何といっても、被害を公表された方(山本潤さん)が委員として参画されて、直接議論させていただくことができたというのは、非常に重要だったと思っております。
改めてお礼申し上げたいと思います。

個人的には、従来から準強制性交等の刑法178条をもっと活用すべきであるという意見を持っておりまして、報告書の中でもその点に触れていただいているのではないかと思います。

ただ、今後、刑法177条(強制性交等罪)、178条(準強制性交等罪)といった条文の枠にとらわれずに、現実の犯罪実態に合わせた柔軟な対応も視野に入れて議論することが重要なのかなと思っております。

貴重な検討会に参加させていただきまして、ありがとうございました。

——————————————————–

<4ページ>
2021年5月21日 小島妙子 委員(弁護士)

1年間参加させていただき、本当にありがとうございました。

この検討会を通じて、この問題は、私たちがどういう社会を構想するのかということだと思いました。
刑法は最低限度のルールを定めるという意味では、社会のベースラインをどのように設定するかということだと思っております。
性交するには同意を取らなければならないと考えるのか、嫌と言わないのだから同意を取らなくても性交してもよいと考えるのか、嫌と言えない関係があるということを理解して、同意を取り付けなければならないと考えるのか。
私は、他者と性的行為をする場合の同意の概念について、社会通念や規範を変えていくことが必要だと思っております。

国連の女性に対する暴力の特別報告者であるドゥブラフカ・シモノビッチ氏から、レイプに関する報告書が発表されており、各国はレイプの定義の中心に同意の欠如を明示的に含めるべきであると勧告しています。
詳しくは、本日配布された要望書を御覧いただければと思います。

本検討会の議論が、女性やセクシュアルマイノリティ、子供、障害者など、政治的、経済的、社会的に脆弱な地位に置かれている人々の性被害が適正に処罰される社会を作り上げていくための一歩となること、法制審議会が速やかに開催され、被害者はもとより、市民社会の人々が求める法改正が実現されることを期待いたします。

本当にありがとうございました。

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<4~5ページ>
2021年5月21日 小西聖子 委員(武蔵野大学教授)

参加させていただいてありがとうございます。
井田座長、事務局の皆様にも大変お世話になりました。

私は、この検討会での自分の使命・役割というのは、やはり、被害者の実態をお伝えすること、特に、分かりにくい実態をお伝えすることと、例えば、医学的・心理学的な知見を述べることなのかなと思って、やってきたつもりです。

実は、前回の改正のときに法制審議会に参加させていただいたのですが、そのときとは専門家の認識も変化してきているし、それこそ構成メンバーも、私が思う適正な状況に近づいてきたのかなと思っています。
以前は、今回と同じように実態をお話ししても、それから、医学や心理学の領域の中では本当に常識であるようなお話をしても、何か非常識なことを言っているような感じで受け止められている感覚がありました。
実際はそうではなかったのかもしれませんけれども、主観的には何かそういう思いを抱くことがありましたが、今回は、実態の認識としては、専門家の方々も一致していることがあるのだなと思うことが、かなりあったと思います。

一方で、それでも、実態に沿った法律を適正に作っていくということには非常に困難があるし、まだ理解されていないところもあると感じております。

今後、更に検討していただきたいことというのは、たくさんあるのですが、一番気になっていることを挙げさせていただくと、やはり、パワーの差のある中で起こる被害というのは非常に分かりにくいということを、みんなに知ってもらいたいということですね。
その典型が、子供とか若年者とか障害のある方とか、そういう方への犯罪行為ですけれども、そのような、簡単にノーと言ったり抵抗したりできない状態で行われる犯罪行為を適正に罰することができる刑法を目指していただけたらと、目指せるといいと思っております。

それからもう一つ、性的虐待、これは監護者だけでなく、様々な形での子供への性的虐待というものがありますけれども、本当にその後の人生への影響が甚大です。
めちゃくちゃになると言っても過言ではない、かつ、訴えることさえ難しいわけですね。
被害の認識も難しい。
そういう中では、公訴時効の延長ということは、この形の被害に関してはどうしても実現していただきたいなと、今も強く思っております。

本当にありがとうございました。

——————————————————–

<5ページ>
2021年5月21日 齋藤梓 委員(臨床心理士)

この度は、本当に貴重な議論に参加させていただいてありがとうございました。

領域が異なると、その前提となる考え方であるとか、物の見方であるとか、見えている世界も異なると思いますけれども、会議に参加された委員の皆様が、現実に起きている被害の話に真摯に耳を傾け、理解しようと努めてくださったことに、本当に心よりお礼を申し上げたいと思います。

一方で、会議の席上で話されたことというのは、現実のほんの一部にすぎず、性暴力・性犯罪被害の支援の現場では、深刻な状況が発生し続けています。
刑事手続の中で傷ついて、あるいは、そこに至ることもできずに、被害の影響を受けながら、どうやって生き延びるかということを日々模索している人たちに、私たちはお会いし続けているわけです
心理学や精神医学から見て、人間の心理を理解していたら自然な心理だと考えられることが、法律ではそうとみなされずに、不自然だとか不合理だと言われてしまう現実というのは何なのだろうということを、私はずっと考え続けてまいりました。

これから場を移して法改正に向けて更に議論が重ねられることと思いますが、性暴力被害の実態や人の心理を知っていただいて議論を重ねていただきたく存じますし、性的同意に関しては、世界で既に知見が積み上げられておりますので、そうした知見にも一層関心を寄せていただければと考えています。

心理支援の立場から申しますと、被害届が出せなかった方にも、不起訴になった方にも、刑事手続で傷ついた方にも、刑事手続で救われた方にも、その人の状態に沿った心理支援を誠実に行うということに変わりはないですし、どのような状態からでも人は回復する力を持っていると感じています。
ただ、一人でも多くの理不尽な経験に傷ついた被害者の方が、本来ならば公正に判断されるはずの場で、これ以上司法に理不尽に傷つけられることのない社会になるようにということを願っております。

また、会議の席上でも申しましたけれども、セクシュアリティやジェンダーの無理解によって不適切な扱いをされることがなく、全ての被害者の尊厳がきちんと守られて適切に判断されるということを、切実に願っております。

本当に1年間ありがとうございました。

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このつづきは、明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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【刑法改正を審議する検討会~最終の会合】(その1)。香西咲さんたち被害者のうったえが固陋な刑法(悪法)を変えようとしています

刑法が改正されるまでの手順を確認します。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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(再掲。寺町東子弁護士)
性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました

現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会

2021年5月21日の第16回性犯罪に関する刑事法検討会で、取りまとめ報告書が採択されました。
当該検討会議事録を参照します。

(2021年5月21日 第16回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<1ページ>
2021年5月21日 浅沼 刑事法制企画官(法務省)

ただ今から性犯罪に関する刑事法検討会第16回会合を開催させていただきます。

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2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

おはようございます。
本日も御多用のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。
本日、川出委員におかれましては、所用のため遅れて出席される予定です。
まず、お配りしている資料について、事務当局から確認をお願いします。

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2021年5月21日 浅沼 刑事法制企画官(法務省)

○浅沼刑事法制企画官 本日、議事次第及び前回会合における御議論を踏まえて修正した「「性犯罪に関する刑事法検討会」取りまとめ報告書(案)」、前回配布後に新たに団体から法務省に寄せられた要望書をお配りしております。

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<1~2ページ>
2021年5月21日 井田 良 座長(中央大学教授)

それでは、議事に入りたいと思います。

前回会合でお示しした「取りまとめ報告書(案)」につきまして、皆様から頂いた御意見を踏まえて修正を行いました。

本日は、この修正後の報告書案を基に、取りまとめに向けた議論を行いたいと思います。

委員の皆様には、事前に修正後の報告書案をお送りいたしましたので、既に御一読いただいているかと思いますが、更なる修正の御意見がございましたら、御発言をお願いできればと存じます。

お、本日遅れて出席予定の川出委員からは、事前に、修正意見はないとの御連絡を頂いております。

(一同、発言なし)

特に御意見もないようですので、この内容で本検討会の取りまとめ報告書とさせていただくということでよろしいでしょうか。

なお、川出委員からは、事前に、取りまとめについては座長に一任する旨の御連絡を頂いております。

(一同了承)

ありがとうございました。
それでは、この内容で本検討会の取りまとめとさせていただきます。

報告書の「第4 終わりに」にありますとおり、法務省には、本検討会の検討結果を踏まえ、ここに課題として示されていない点も含めて更なる検討を行い、性犯罪に対してより適切に対処するための刑事法の改正に向けた取組を迅速に進めるよう、お願いしたいと思います

それでは、残りの時間につきましては、委員の皆様にお一人ずつ、本検討会を振り返っての御感想等を述べていただければと思います。

本検討会においては、令和2年6月から約1年間にわたって、密度の濃い充実した議論を行い、検討会の総意として、本日報告書を取りまとめることができました。

コロナ禍に見舞われた中での会合でしたので、多くの委員の方とは相互にモニター越しでの議論となりましたが、冷静で、検討の対象となった事柄に集中した、質の高い意見交換が可能になったというメリットもあったように感じられ、オンライン方式でも、参加する委員の努力と協力により、実のある議論を行うことができるということを示すことができたと思われます。

本日は、本検討会において委員の皆様から御発言いただく最後の機会になりますので、この約1年間の議論を振り返っての御感想、あるいは今後の検討に向けた御要望など、どのようなことでも結構ですので、それぞれお一人2分以内を目途に御発言いただければと思います。

ただ、またここで白熱した論争が勃発してもいけませんので、他の委員の御発言は寛容にお聞きいただき、御自分の発言のときに御自身の思いを披れきしていただければ幸いでございます。

それでは、委員名簿の順に指名させていただきますので、指名されましたら御発言を頂きたいと思います。
なお、本日遅れて出席予定の川出委員には、最後に御発言いただきます。
それでは、池田委員からお願いします。

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2021年5月21日 池田公博 委員(京都大学教授)

今回、多岐にわたる論点について議論をするに当たりまして、適切な取りまとめをしていただきました井田座長、また、コロナ禍でのオンライン会議の実施という前例を見ない取組や、意見要旨の取りまとめ等について、いずれも周到かつ適切なお手配及び御準備を頂いた事務当局の皆様に、まずはお礼を申し上げます。

井田座長からは、検討会の冒頭で、議論に臨むに当たっては、複数の専門家がそれぞれの立場からの知見を提供し合い、かつ、それぞれに足らざるところを謙虚に学び合い、補い合うこと、理解し合い、合意に至ることについて、お話がありました。
私としても、委員の皆様から示される様々な視点からの御意見を伺うことで、私自身の多くの欠落を認識し、これまで理解していたところの意味を改めて問い直しながら、議論に参加してまいりました。

私の専攻する手続法との関係で申し上げますと、例えば、性犯罪について、公訴時効の完成を遅らせることや、司法面接的手法で得られた供述を証拠として特に許容することについて、それらを採用しない理由も相応に存在するものですが、今回の検討では、それで終わることなく、さらに、性犯罪被害の実相を含む多様な観点からの御指摘を踏まえて、その必要性を一層深掘りし、それに応じて、その当否の評価も重ねて吟味した上で、これらを実現するための課題や具体的な制度の在り方にまで及ぶ議論がされました。
これは、座長の示された、補い合いつつ合意に至るという姿勢によって議論を進めることが、有意義な前進をもたらした例と考えております。
この間、寛容さを持って議論を深めてくださった委員の皆様に、心よりお礼を申し上げます。

もちろん、なお検討を要する点も多く残されており、今後も議論は続きますけれども、それにどのような立場で関わるにしても、運用も含めてより適切な制度の構築に至るよう、この検討会の議論を基礎にして、更に検討や理解を深めてまいりたいと考えております。

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<2~3ページ>
2021年5月21日 金杉美和 委員(弁護士)

1年間にわたって、立場や考え方の異なる様々な委員からの意見に耳を傾けていただき、本当にありがとうございました。

この検討会に御参加の皆様方はそんな疑問をお持ちにならないかもしれませんが、私のように「刑事弁護に力を入れています。」と言いますと、こういうふうに尋ねられることが度々あります。
「悪い人をどうして弁護するのですか。」と。
私はいつもこのように答えています。
「悪い人かどうかは、刑事裁判でその人が悪いことをしたということが決まるまで、分からないのです。」と。

性犯罪は許されないと思いますし、性被害に遭われた方々に対する支援は、刑事裁判で有罪が確定しなくても、広く網を掛けて行われるべきだと思います。
性被害の相談を受けて支援する方々が、当事者の訴えを全面的に受け止めて、被害があったことを前提として全力で支援されることも、また当然のことだと思います。

ただ、殊、刑事裁判で、性犯罪があったかどうかが争われている場面においては、被疑者・被告人の防御権や適正な手続の下で公平な裁判を受ける権利がないがしろにされることは許されません。
一旦疑われたが最後、十分に防御することもできず有罪になってしまうような構成要件や公訴時効の在り方、証拠法にすることは、実際には罪を犯していない市民から、国が過って自由を、時には命を奪うという、取り返しのつかない国家犯罪につながりかねません。
このような立場から、今回の刑事法改正には、基本的には慎重な意見を述べさせていただきました。

しかしながら、被害者支援の観点から意見を述べておられる委員の方々も、また刑事弁護の観点から意見を述べている私を含む委員も、立場は違えど、より良い刑事法の実現という同じ目的のために協働しているものと理解しております。
今後の法制審議会等の議論におきましても、車の両輪として、被疑者・被告人の権利を後退させることのないよう、刑事弁護の立場からの意見にも十分に配慮した慎重な議論をお願いしたく、私の最後の意見とお願いとさせていただきます。

1年間にわたり、本当にありがとうございました。

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このつづきは、明日のブログでみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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《刑法改正を審議する検討会の15回目の議事録~取りまとめ報告書【案】》(22)。泣き寝入りをしない香西咲さんたち被害者が再生できる刑法となってほしいものです

刑法の性犯罪の規定は、性犯罪者を守るために存在しています。
被害者は泣き寝入りをするしか術(すべ)がありません。
いま、この刑法を改正するうごきが進行しています。

(確認)
刑法が改正されるまでの手順
(1)性犯罪に関する刑事法検討会(※法務省内)

性犯罪に関する刑事法検討会、終わりました」(寺町東子弁護士

(2)法務省が改正要綱案を作成

「今日(2021年5月21日)取りまとめ報告書を法務大臣が受け取り、それを踏まえて、法務省が改正要綱案を作成し、法務大臣が法制審に諮問することになります」(寺町東子弁護士

(2021年)9月までに、検討会の結果を踏まえ、法務省がどのような改正要綱案をまとめて、法制審(法制審議会)に諮問するのか。注視していきましょう」(寺町東子弁護士

(3)法務大臣が法制審議会へ諮問

「法制審議会に進んだときに、通常は法務大臣からの諮問というかたちで、条文の案というのがつくられて、出てくるんですね。叩き台、みたいなものなんですけども」(山本潤 一般社団法人Spring代表理事

(4)国会で審議、採択
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現在、性犯罪に関する刑事法検討会取りまとめ報告書が公開されています。

(参考。法務省の性犯罪に関する刑事法検討会
<開催状況>

第1回(2020年6月4日)※議事録公開
第2回(2020年6月22日)※議事録公開
第3回(2020年7月9日)※議事録公開
第4回(2020年7月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第5回(2020年8月27日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第6回(2020年9月24日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第7回(2020年10月20日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第8回(2020年11月10日)※議事録公開
第9回(2020年12月8日)※議事録公開
第10回(2020年12月25日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第11回(2021年1月28日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第12回(2021年2月16日)※議事録公開
第13回(2021年3月8日)※議事録公開(AV出演強要についても論議)
第14回(2021年3月30日)※議事録公開

第15回(2021年4月12日)※議事録公開

2021年4月12日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書(案)

第16回(2021年5月21日)※議事録公開

2021年5月21日
 性犯罪に関する刑事法検討会
取りまとめ報告書

本日もひきつづき、第15回性犯罪に関する刑事法検討会議事録を参照します。

2021年4月12日 第15回性犯罪に関する刑事法検討会

同検討会では、取りまとめ報告書(案)に関する論議がおこなわれました。

(参考。当ブログ)
取りまとめ報告書(案)に関する論議>
2021年5月31日(その1)
2021年6月1日(その2)
2021年6月2日(その3)
2021年6月3日(その4)
2021年6月4日(その5)
2021年6月5日(その6)
2021年6月6日(その7)
2021年6月7日(その8)
2021年6月8日(その9)
2021年7月13日(その10)
2021年7月14日(その11)
2021年7月15日(その12)
2021年7月16日(その13)
2021年7月17日(その14)
2021年7月18日(その15)
2021年7月19日(その16)
2021年7月20日(その17)
2021年7月21日(その18)
2021年7月22日(その19)
2021年7月24日(その20)
2021年7月25日(その21)

取りまとめ報告書(案)に関する論議(その22)

(2021年4月12日 第15回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<23ページ>
2021年4月12日 井田 良 座長(中央大学教授)

(前略。)
本日の最後に、「検討すべき論点」の第2の
「2 起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、当時の法務大臣の指示によって、法務省において、別途、法改正に向けた具体的な検討を行うことにしたという経緯がありました。

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昨年(2020年)の9月4日におこなわれた「法務大臣閣議後記者会見」をふりかえってみます。

(2020年9月4日 法務省 法務大臣閣議後記者会見より、引用。)

2020年9月4日 森まさこ 法務大臣
(前略。)
続いて、私から1件御報告がございます。
先般、「性犯罪に関する刑事法検討会」において、今後検討すべき論点が確定したところですが、そのうち、
「起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、法改正に向けた具体的な検討を加速することとしました。
(中略。)
多岐にわたる論点のうち、
「起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、他の論点との関連性が低く、独立して検討を進めることができるように思われますし、被害者保護の観点から、被害者の氏名等を一定の場合に被告人に秘匿するという方向性自体にはほぼ異論がないように思われます。

この論点については、平成28年の刑事訴訟法の改正当時からの検討課題であり、改正法の附則に基づく検討に資するために行われている、法曹三者及び警察庁の担当者による「刑事手続に関する協議会」においても、協議が行われてきたところであり、それらを活用することも可能であると思われます。

そこで、この度、私の判断で、
「起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、「性犯罪に関する刑事法検討会」において検討すべき他の論点についての検討を待たずに、別途、法改正に向けた具体的な検討を加速するよう、事務方に指示いたしました。

法務省としましては、今後とも、被害者保護のより一層の充実強化に向けて、適切に対応してまいります。
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2020年9月4日 記者
今、御発言がありましたが、被害者保護を目的とした起訴状などの被害者氏名の匿名化について、今後の具体的な検討の方向性やスケジュールをお聞かせください。
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2020年9月4日 森まさこ 法務大臣
法改正に向けた加速化という指示を私からしたところでございますので、法改正をするということになれば、いずれかの段階で法制審議会に諮問することが必要になると思われますが、まだ指示を出したばかりでございますので、今後のスケジュールは確定しておりません。
いずれにせよ、速やかに作業するように指示をしたところでございます。

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20日後(2020年9月24日)に開催された第6回性犯罪に関する刑事法検討会議事録を参照します。

(2020年9月24日 第6回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

2020年9月24日 岡田 参事官(法務省)
(前略。)
(略)「2 起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、(略)、法務大臣の指示により、別途、法改正に向けた具体的な検討を加速して行うこととなりました。
今後、この論点については、法務省において検討を進めていくこととなりますが、法改正に向けた方向性が定まりましたら、本検討会において、委員の皆様に御報告したいと考えております。
(後略。)
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2020年9月24日 井田良 座長(中央大学教授)
検討会の論点に含めたところではございますけれども、法務省の方で切り離して法改正に向けて手続を進めたいということですので、検討会としても問題ないのではないかと思います。
今の説明につきまして何か御質問はございますでしょうか。
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2020年9月24日 宮田桂子 委員(弁護士)
質問というよりは、意見です。
私は、冒頭で、この件については、別の協議会で協議していることについて御指摘申し上げました。
そのような状況を踏まえた上で、この検討会において、多数決で、起訴状における氏名秘匿の件はここで検討しようということになりました。
つまり、被害者の方々の生の声をここで明らかにするという御趣旨であったかと思います。
そのように、この検討会で多数決によって入れた論点を、後から大臣の方でひっくり返す。
検討会が自律的に議論すべきところについて、大臣が論点を変えさせる進行の仕方そのものに対して、私は疑義を持つものでございます。
もちろん、早く進行すること自体が悪いというつもりはありませんが、手続の問題として、これはいかがなものかと考えた次第でございます。
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2020年9月24日 岡田 参事官(法務省)
御意見については、事務当局として受け止めさせていただきます。
このような形で進めさせていただきますけれども、先ほど申し上げましたとおり、法務省における検討が進みましたら、また御報告をさせていただきたいと思っております。
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2020年9月24日 井田良 座長
その報告を受けた後、御意見があれば、この検討会でも存分に御意見を言っていただくということになろうかと思います。
よろしいでしょうか。
(一同了承)

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ふたたび第15回性犯罪に関する刑事法検討会の議事録に戻ります。

(2021年4月12日 第15回性犯罪に関する刑事法検討会「議事録」より、引用。)

<23ページ>
2021年4月12日 井田 良 座長(中央大学教授)

その検討について、事務当局から10分程度で報告をしていただきます。
お願いします。

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<23~24ページ>
2021年4月12日 浅沼 刑事法制企画官(法務省)

本検討会における「検討すべき論点」に掲げられております、
「起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
については、現在、法務省において法改正に向けた具体的な検討を進めているところであり、その検討状況について御説明します。

まず、本検討会の論点となっていた起訴状における被害者の氏名等の秘匿措置について御説明します。
刑事訴訟法上、公訴の提起は起訴状を提出してしなければならず、起訴状には、公訴事実を記載しなければならないこととされています。
そして、起訴状謄本は被告人に送達しなければならないことから、そのまま送達すると、公訴事実として記載された被害者の氏名等が被告人に知られることにより、性犯罪を始めとして、被害者の名誉・プライバシーを著しく害したり、加害行為等がなされるおそれがある場合があります。
そこで、起訴状謄本の送達に際して、被害者の氏名等が被告人に伝わらないようにするため、検察官が起訴するときに被害者の氏名等の記載のない起訴状抄本を提出し、裁判所は抄本を被告人に送達するとともに、被告人の防御への配慮として、弁護人には、被害者の氏名等を被告人に知らせてはならない旨の条件を付して起訴状謄本を送達する、被害者の氏名等が秘匿されることにより被告人の防御に実質的な不利益を生ずるおそれがあるときは、被告人側の請求により被害者の氏名等が明らかにされる仕組みとすることを検討しております。

次に、本検討会でも御指摘のあった、捜査手続における被害者の氏名等の秘匿措置について御説明します。
刑事訴訟法上、逮捕状及び勾留状には、被疑事実の要旨を記載することとされ、被疑者の弁解録取手続においては、司法警察員及び検察官は、被疑者に犯罪事実の要旨を告げることとされています。
また、被疑者の勾留質問手続において、裁判官は、被疑者に被疑事実を告げなければならないこととされています。
そして、逮捕状・勾留状の呈示、弁解録取手続又は勾留質問手続において、被疑事実の要旨や犯罪事実の要旨をそのまま呈示したり告知したりすると、起訴状の送達と同様、被害者の氏名等が被疑者に知られることにより、性犯罪を始めとして、被害者の名誉・プライバシーを著しく害するなどのおそれがある場合があります。
そこで、捜査段階において、被害者の氏名等が被告人に伝わらないようにするため、検察官又は司法警察員が、裁判官に対し、被害者の氏名等の記載のない逮捕状の抄本の交付を請求し、被疑者には裁判官から交付された抄本を呈示する、検察官が、裁判官に対し、勾留質問時の被疑事実の告知を被害者の氏名等を明らかにしない方法で行うことや被害者の氏名等の記載のない勾留状の抄本を交付することを請求し、裁判官はその方法で勾留質問を行い、被疑者には裁判官から交付を受けた抄本を呈示するなどの仕組みを設けるとともに、被疑者の防御への配慮として、被害者の氏名等が秘匿されることにより被疑者の防御に実質的な不利益を生ずるおそれがあるときは、被疑者側の請求により被害者の氏名等が明らかにされる仕組みとすることを検討しております。

さらに、起訴後に行われる証拠開示等の段階においても、被告人の防御への配慮をしつつ、被害者の氏名等が秘匿されるようにするため、証拠開示の際の被害者特定事項の秘匿の要請、証拠開示における秘匿措置、裁判書の交付請求などについても、必要な措置を採ることができる仕組みとすることについて検討しております。

ただ今御説明した仕組みについては、引き続き検討を進めているところであり、今後変更される可能性がございますが、現段階での検討状況の御報告は以上です。

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<24ページ>
2021年4月12日 井田 良 座長(中央大学教授)

この点について、何か御発言、御質問はございますか。

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上谷さくら 委員(弁護士)

秘匿によって防御上不利益なときは、その特定事項を通知するというところについて、防御上不利益なときというのは、どういうケースが想定されているのでしょうか。

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<24ページ>
2021年4月12日 吉田 刑事法制管理官(法務省)

具体的にどのような文言を用いるかというのは検討中の段階であり、今後、その文言を確定しつつ、その意味内容も更に詰めるということになりますので、防御上の不利益の内容について、現時点では具体的なお答えは差し控えたいと思います。

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<24ページ>
2021年4月12日 井田 良 座長(中央大学教授)

ほかにございますか。よろしいですか。
それでは、
「起訴状等における被害者等の氏名の取扱いの在り方」
についての報告は、ここまでとさせていただきます。

では、次回は、修正した報告書案を基に、再度、取りまとめに向けた議論を行いたいと思います。

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(再掲。井田良 座長)
次回は、修正した報告書案を基に、再度、取りまとめに向けた議論を行いたいと思います

明日は、性犯罪に関する刑事法検討会の最後の会合でどのようなことが話し合われたのかをみてみます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
2018年11月1日
昨日から久しぶりの体調不良 あの頃の感覚をハッキリ思い出した。よくこんなストレスに何年も耐えてたなぁ。一般人に戻った私にはあの頃の気力も体力も残ってない。
2018年11月1日
まぁあの頃は常に死と比較して生きてきたから尋常ではなかったのだろうな。『死ぬくらいならAV出よう』『行先無くなったら人生止めればいいや』何をするにもこれが念頭にありました。そりゃAV出来た訳だわ。
(哲学者のウィトゲンシュタイン)
「絶望に終わりはない。自殺もそれを終わらせることはない。人が奮起して絶望を終わらせない限りは」

(明日のブログへつづく)



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